2012年8月22日水曜日

文系の政治家、理系の政治家

 日本の大卒の政治家はいうまでもなく法学部や経済学部など文系出身が多いですが、中国の政治家は圧倒的に理系出身が多い、というより文系出資は正直レアです。なもんだから以前に中国人に対して日本は文系が幅効かせてるよと言ったら、「それで国回していけるの?(;゚Д゚)」と真顔で言われました。

 以前までこの違いは文化の差だとしてあまり意識はしていなかったのですが、このところ仕事であれこれ政府発表とか見るにつけ、理系出身が多いだけに技術分野の政策に関しては中国の政治家はよくわかっているのではないかと思うことが増えてきました。いくつか例を挙げると、たとえば3Gや4Gといった携帯電話の通信規格について中国では共産党の政権担当者が名前入りでよく発言しており、曰く「3Gは普及段階にあるし、ここで4Gに移行させたら設備投資が無駄になる」とか言う一方、一部都市では中国独自の4G規格であるTD-LTEの実験を続けるなど、なんていうか物の切り回し方がよくわかっている印象を覚えます。

 もう一つ例を挙げると、これなんか多分記事にしたのは中国で自分だけだと断言してもいいですが、ゲーム専用機の流通禁止措置です。中国では昔はファミコンからスーパーファミコン、プレイステーションまではゲーム機が自由に流通していたのですが、2000年から突如ゲーム専用機の国内流通禁止令を出してきました。もっとも個人が取り寄せる並行輸入に関しては現在も黙認されているのですが、何故禁止にしたのかというと中国国内のゲームソフト開発業者の技術が当時は低く、プレイステーション2やXボックスを国内解放したら海外のゲームメーカーによって駆逐される恐れがあると考えたそうです。この政策が功を奏したかどうかまではわかりませんが、中国ではパソコン向けオンラインゲームが韓国同様に発達し、現在はそこそこのノウハウや技術を持つように至っており、ことここに至って市場を拡大させるために禁止令を廃止するのではないかという報道が出てます。なんかソニーもこそこそ動いているようだし。

 ちょっと話が長くなりましたが、回しているのは官僚かもしれませんがこのように技術分野の投資や育成政策について非常にあれこれ考えがめぐらされている印象を覚えます。それに対して日本の政治家ですが、多くの国会議員はきっと3Gと4Gの区別がつかないばかりか、IT産業の育成なんて頭の片隅にすらない人も多いのではないかと思います。もはや死語と言ってもいいですが昔は技術官僚をかっこよく「テクノクラート」などと呼ぶ時期もありましたが、現代ではそもそも技術官僚という言葉すら目にすることがなくなりました。自分は文系出身で文系の優位性を常日頃からアピールしてやまないですが、もうちょっと理系出身も社会で登用すべきではないかとこの頃思います。もっともこういいながらも、鳩山由紀夫元首相と管直人前首相はともに理系出身だったことを考えると一抹の不安を覚えずにはいられないのですが。

 最後に中国の大学事情について、かつては理系に非ずば大学生に非ずというくらい理系が強く、文系に進学するのはロマンに生きる奴だとみられていたのですが、近年は日本同様に進学しやすい文系の方が人気が高くなってきております。それでも日本よりは理系が大事にされているけど。
 また政治家に関しても、これなんか私の友人が言ってましたが今の温家宝総理は中国地質大学出身なのですが、「あんな奴に流通経済の仕組みがわかるのかね」と資本主義経済下においては資質を疑う人もおります。逆に次に総理に就任することがほぼ確実視されている李国強は経済学専攻だったこともあり、その友人はやけに期待しております。

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