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2012年8月22日水曜日

今日の中国ニュース雑感

 凄い忙しいというわけではないのですがちょっとちまちまやる作業があるので、今日も記事はさらりと書ける中国ニュースネタです。

 まず昨日に日本でも報じられたシリアでの邦人記者の殺害事件ですが、驚いたことにここ中国のメディアも大きく取り扱っており、中には一面で写真入りで報じているところもありました。無粋な話ですがほかの誰も言わないので私が言うことにしますが、殺害された記者が男性であれば中国はもとより日本でもこれほど大きくは取り上げたりはしないでしょう。
 あと今回の事件をきっかけにシリアの内戦に関する報道が急激に増えておりますが、事件発生以前からもシリアでは大きな内戦が起きているのに日本人の関心は薄過ぎるという人を何度か見かけましたが、変なこと言いますがシリアに関する話題なら日本の一般人は無関心でもいいのではないかと私は思います。というのも国と国との距離も遠いことから日本の外交に大きな影響を与える可能性も少なく、外交関係者や専門家ならまだしも一般人に対して「関心が足りない!」というのはやや酷な気がします。関心を持つべき話題、それこそ日本の社会保障政策やTPPに関しては一般人もいろいろ考えた方がいいと思いますが、必要以上に余計なことを考え込むのはあまり良くないとかねてから思います。無視すべき話題は無視し、考えるべき話題は考えるべきといったところでしょうか。

対日軍事衝突に準備を 中国紙、政府に要求(共同通信)

 もう一つ取り上げる話題はまさに今ホットな尖閣関係ですが、前にも書きましたがこの記事の引用元となっている「環球時報」は中国でも一番過激な新聞で、中国の世論を反映しているとなると非常に怪しい新聞です。にもかかわらずこの環球時報を引用する日系メディアは後を絶たないわけですが、何故それほど多いのかというと書かれている話題が過激でニュースになるからです。これは言い換えるなら実態からかけ離れていても関心が引ければいいというようなもので、こればかり引用しているメディアはそろそろ見下げようと私は考えています。
 ではほかの新聞はどうか。たとえば昨日月曜日付の新聞だと日曜日に中国各地で反日デモが行われたのは事実ですが、日本人数人が尖閣に上陸したことは報じてもデモについて報じる新聞ははっきり言ってほとんどありませんでした。これは自分の目でも確認しましたし、他のメディアも全く同じこと言っていたので自信が付きましたが、反日デモを写真入りで報道していたのは英字紙のChina dailyのみだけでした。

 私が思うに中国側も今回の件はブレーキをしっかり踏もうとしているように見えます。目下、ネット上では反日発言を自由に許していますが、主要メディアではあまり取り上げないように手配するなど締めるところは締めているようです。こうした中国側の対応に日本側はどう応えるか、そして環球時報の社説以外をどう報じるかというのが個性の見せどころでしょう。

 最後にちょっとあまりにも気に入ったので以下のニュースを紹介します。

【中国】日本製品ボイコット運動にキヤノンのカメラで参加した人物が話題に / 中国人「すごく中国らしい」(ロケットニュース)

 記事の内容を簡単に書くと、反日デモらしきものに参加してTシャツにも「日本製品ボイコット!」とはっきり書いているにもかかわらず、首にキヤノン製のカメラをかけている人が激写されてます。なんか中国人のコメントにも「中国らしい」と書いてあって、この人には悪いですが自分も爆笑しました。環球時報なんかよりこっちの方がずっと今の中国の実態を示しているような気がします。

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