2013年6月10日月曜日

アベノミクスの先行きについて

 明日以降に書いてもいいのですが、書くネタがたまってきているので本日は二本出しで行こうと思います。どうでもいいですが前職中、夕方までに5本くらい記事書いて今日はもう十分かなとか思っていたら日系企業が急にプレスリリース出してきて、追加で記事書いたりしなきゃいけない時が一番焦りました。ささやかなお願いですから、企業は記事書く記者の負担も考えて、プレスリリースはなるべく朝の早い時間に出してもらいたいものです。集中力に余力があるとそれだけいい記事書けるんだしさ。

 また話が脱線しましたが本題に戻ると、先月23日の日経平均株価の大暴落以降、安倍首相への風当たりが激しくなっております。朝日新聞なんか恐らく前から嫌いだったんだろうけど株価も上がってて批判できずにやきもきしていたのもあったのか、このところかなりキツイことを書いてきております。株価がなかなか下げ止まらない現状であるだけに、「朝日は批判し過ぎ!」というような意見はなかなか見ず、それどころかほかのメディアも大体批判的な状況です。
 なお株価に関しては先月の記事で13000円台中盤で下げ止まるのではないかという予想を書きましたが見事に外れ、とうとう13000円台を振り切ってしまいました。正直な所ここまで落ちるとは思いもせず、参院選後のご祝儀投資があっても株価はどこまで立ち直るのか、不安を感じております。

 それで今回の株価下落、そしてアベノミクスの先行きについて様々なメディアがいろんなことを書いているのですが、どちらかと言えば感情論で安倍首相を批判する内容が多くて現状をうまく分析した記事は少ない気がします。そんな中で一番おもしろいと感じたのは意外にも人民日報の評論(リンク先は日本語版)で、今後の先行きについて以下の様に分析しております。

「事実をありのままに見ると、日経平均株価の暴落はアベノミクスの失敗を意味しないが、安倍首相のこれまでの努力が無駄になったことを意味している。7月前にアベノミクスが積極的な効果をもたらし、日本の物価上昇ムードが形成され、経済回復の自信を高める。アベノミクスの段階的な成功により、安倍首相が7月の参議院選で勝利を収め、ねじれ国会を終了させる。安倍首相はその後さらに「円安+金融緩和+財政緩和」の組み合わせに、明瞭な構造改革の政策を加え、アベノミクスの政策体系を完全に構築する。これは日本経済の理想的な回復の流れだが、残念なことに幸先良いスタートを切りながらも、安倍首相のこれまでの成果が無になった。これはアベノミクスの成功確率を引き下げ、さらに日本経済、ひいては世界経済の回復により多くの不確定要素をもたらした」


 この評論で唸らされたのは、株価が上昇傾向のままで7月の参院選を制し、構造改革などの政策を推進していく必要があったと書いている点です。出鼻をくじかれた今の状態では参院選で勝利したとしても大胆な政策は実行し辛くなっており、私の目からしても以前ほど政策選択における自由の幅は狭まっている気がします。

 その上でもう一言加えさせてもらうと、やはり安倍首相の対応は遅い気がします。それこそ株価が大幅下落した直後にでも大胆な経済政策を発表するなどして、成否はともかく市場の不安を取り除く努力をもっと見せてもらいたかったのですが残念ながらそういうのはなく、先週になってようやく「三本目の矢」ということで国民総所得(GNI)を10年後に150万円増やすことや、農業の大規模化を進めるといった話を出してきました。
 しかもこの政策案、はっきりと言わせてもらいますが無価値と言ってもいいでしょう。というのも、GNIを150万円増やすという数値目標はあるのはいいですが、肝心の150万円増やす要因となる話が何もありません。ほっといたら勝手に150万円増えるというわけじゃないんだし。

 一応、農業の大規模化やグローバル特区の設置、インフラ輸出の推進などを上げておりますが、これらの政策案は数年前から何度も繰り返し出てきている話で何も新しくありません。むしろ、前から言っているのになんで今まで実行できてないんだと感じさせられます。じゃあどんな話を私が欲しがっているのかというと、やはり今まであまり聞かれなかった画期的な話、具体的には新産業の成長戦略とかです。
 現状の日本、ひいては国際状況を見る限りだと脱原発に伴う新エネルギー開発、普及が割といいんじゃないのかと思いますが、自民党は東電を切ることは出来ないでしょうからあまり期待できません。

 株価が大幅下落した直後にあまり対応せず、満を持して出してきた「三本目の矢」がこの程度の話だったことから、あまりそうなってはもらいたくないものの今後のアベノミクスの先行きに対してやや悲観視しております。手の平を返すようなことは言いたくはないのですが、みんな期待しているのだから安倍首相ももうちょっと大胆な政策を打ち出すなどして頑張ってもらいたいです。
 最後に苦言というか愚痴っぽい意見ですが、グローバル特区の設置に合わせてグローバル人材の招聘、活用を謳っておりますが、お前らじゃ100年経っても無理だよと真面目に言いたいです。

2 件のコメント:

  1. 最近、また円高が進んでおり、株安となっています。
    日本経済の先行きが不透明ですが、日本政治の先行きはより一層分かりづらいと思われます。
    安倍首相はいつまでかな?

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    1.  あながち笑えない。安倍首相も参院選に明確な成長路線を出して対策を打てなければ、年金問題がまた火が付きやすい状況だけに一気に退陣する可能性もある。ほんと、先の見えない世の中だ。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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