2013年6月29日土曜日

次回参議院選挙に対する私の見方

 先週末に都議選が終わって、日本の政界はいよいよ7月21日に行われる参議院選挙へと関心が移ってきました。かくいう私も三度の飯より政治と中国史が好きだというだけあって現時点でかなりワクワクしており、今日は思う存分に今回の選挙に対する私の見方をどがっと書いていきます。

 まず選挙結果の予測ですが、予測も何も自民・公明が勝利して大量の議席を獲得することはこの前の都議選の結果から言っても明らかで、むしろ与党がどれくらいの議席を獲得できるかが論点でしょう。前回の都議選でもそうでしたが今年に入って与野党間では何かを軸にした大きな論争は全くなく、選挙を前にした現状においても争点らしい争点は何も存在しません。強いて挙げれば憲法改正問題がありますがこれは有権者の間で関心が低く、選挙の争点としたところで野党は得るものはほとんどないでしょう。

 ではほかの分野は争点になるのか?結論から言えばNOとしか言いようがなく、経済分野では多少の批判はあるものの一定度の成功を収めているアベノミクスを批判するのは逆批判を受ける可能性が高く財界からも支持を失います。外交分野でも安倍政権は失敗らしい失敗はなく、中国や韓国とは依然と仲が悪いままですがそれは以前からだし民主党政権時代もそうでした。
 仮に野党がこれまでにこれらの分野で対案なり、独自政策案を出しているのならまだ話は違いますが今回においては、少なくとも私が見ている限りではPRしてきた対案などはなく、安倍政権がやることに対してなんか黙ってみていたような感じにしか見えません。恐らく野党としては安倍政権が何かしらミスったらそれを批判しようと待ち構えていたところ、なんとなくそのままアベノミクスとかがうまくいっちゃったことから何もしないで国会が終わってしまったってのが真相な気がします。昔話(中国伝来)の「待ちぼうけ」じゃあるまいし。

 この敵失(エラー)を待つという政治戦略ですが、皮肉な話であるもののここ数年の日本政治では有効な戦略でした。それが今回に限って何故うまくいかなかったのかというとアベノミクスが比較的成功したことはもとより、大臣を始めとする与党の有力議員が致命的な失言を犯さなかったことが大きいです。
 この点で私は自民党を今回高く評価しているのですが、以前と比べて本当に失言が減った気がします。議員自体が気を付けるようになったのか、失言をする人間を大臣にしなかったのかはわかりかねますが、実に守りの堅い陣営で臨んでいるように思え、自分が記憶する限りですと先日の高市早苗政調会長の「福島原発事故でも死亡した人間はいない」という発言以外では失言らしい失言がこの半年、全くありませんでした。あの麻生財務大臣ですら失言がないのはかえって気味が悪いが。

 このような観点から、次回の参院選では与党大勝利、野党大敗は最早確定していると言っても過言ではなく、与党が過半数を奪い返してねじれ国会も解消することは固いです。ねじれ国会が解消するのは素直に歓迎すべき事態で、あとはほかの改憲政党と合わせて三分の二の議席が取れるか、取れたら完勝ってところですが、非改選議席もあるのでこちらはそこまで簡単じゃありません。でもこのムードならいきかねないと少し思うところもあるのですが。
 ちなみに与党+改憲政党がギリギリで三分の二の議席に達しなかった場合、恐らく野党の間から離反者が出てくると思います。そしたら野党は組織が瓦解まではいかないまでもにっちもさっちもいかなくなるので、この際だから敢えて大敗してみた方が次につながるのではないかとも思います。大勝したら与党も気が緩んで失言をしたりするかもしれないんだし。

 ただそんな野党に対し、「こうすればいいのに」という案が実は一つあります。もったいぶらずに言うとそれは自民公認で立候補してくる渡邊美樹前ワタミ会長を徹底的にやり玉に挙げて批判することです。渡邊前会長については私も記事を書いて批判をしておりますが、折しもブラック企業に対する批判が社会的にも高まっているようにも感じられ、身近な話題と企業であることから有権者の感性にも訴えやすい気がします。
 ワタミは昨日発表された第二回ブラック企業大賞にも見事ノミネートされており、このような社会通念上、問題のある企業の元代表を公認する自民党の姿勢はどういうものか、法律違反を行っている企業を堂々と認めるようなものではないかといった具合に、どうせほかの論点では勝ち目がないのだからワタミ批判に絞って選挙戦を展開したらまだ得られる議席もあるんじゃないかという気がします。

 念のため補足しておきますが安倍首相と渡邊前会長は以前から昵懇の仲で、第一次安倍政権時も教育再生会議のメンバーに入っております。今回の公認も安倍首相の肝いりであることは間違いなく、それだけに野党側としては付け入る隙もあるのではないかと、具体的なことには言及せずにここらで筆を止めます。

 故水野晴郎じゃないけど、政治って本当にいいものですねぇと言いたくなる夜です( ´ー`)

2 件のコメント:

  1. つられて、政治って本当にいいものなのかと思ってしまいそうです。わかりやすい解説ありがとうございます。
    敵失(エラー)を待つというのが、有効な政治戦略だというのも新鮮でした。素人の私なんかには、「有効な政策も示さないで人のあげ足とりばかりして」ぐらいにしか思いませんでした。子供がいるので、教育再生などは割合関心をもっているのですが、花園さんも、「留学生を増やすべきなのか」の記事で触れていらっしゃいましたが、「偉い人が集まって、高い給料もらって何時間も話しても冗談みたいなことばっかり言って!」とか、「なんで議員の人って変なことばっかり思いつくんだろうね~」とか、ちょっとした失言をしつこくあげつらう政敵やマスコミや、、なんか、もう勝手にやってくれ~こっちは忙しいんだよ、みたいな気になっちゃいます。こんなんじゃ、だめなんですよね。政治の面白い見方とか、花園さんの熱い思いを読むだけで、ちょっと興味が出てきます。

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  2.  ちょっと長くなってしまってわかりやすい記事には出来なかったかもしれないと気をもんでいただけに、こういうご返事は本当にありがたいです。
     ただすいかさんもご指摘しておりますが、「相手の失敗を待つ」という政治戦略に対する記述はほかの評論家があまり言わないだけに、自分でもなかなかいい点を突いているという気がします。マスコミもこの戦略に乗ってきやすいというのも大事な点で、それだけに今回の安倍政権はその守りの堅さに関しては見事という一言に尽きます。
     教育に関する議論も、親御さんとしては気になる所だと思います。確かにこの手の国会の議論は妙に理念がかっていて無意味な議論が多いだけに、見ていて自分としても腹立たしく感じる時があります。最近だと昔に記事にもしてますが、教員の高齢化と非正規雇用化が進んでおり、もっとホットな議論にならないものかと感じる次第です。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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