昨夜はこのところ行っていなかったので仕事が終わったら定時ですぐ帰り、晩飯食べて漫画喫茶に行こうと思ってたら、やけに緊急の仕事が振られて帰宅が通常よりやや遅れて帰りました。にもかかわらずなじみの喫茶店でカレー食べて漫画喫茶へ突入したわけですが、そこで時間が余ったので新規開拓とばかりに「へうげもの」という漫画を手に取って読んでみました。ちなみに、ついでに読んだ漫画は「デスレス」と「ギャンブルフィッシュ」と「悪の華」。
話は「へうげもの」についてですが、戦国時代の茶人であり利休七哲の一人である古田織部を主人公にした作品で、物欲のままに行動する主人公の姿はなかなか痛快です。話題作だから前から気になっていたもののなかなか手に取らなかったのですが、今回読んでみて売れるだけある作品だと私も太鼓判を押します。
それでこの作品に影響されたというか、物凄く茶道具が欲しくなりました。元々、以前から茶碗やティーカップを集めることが好きでしょっちゅう買いあさっていたのですが、今の家に引っ越してからは物がかさばると大変だなどと考えて急須すら持たず、お茶もティーパックで済ます毎日です。しかし「へうげもの」を読んで久々に急須などをそろえてお茶を飲みたいと猛烈に願い、早速次の日である今日になって靴底がはがれたのでホームセンター(島忠)に安全靴を買い替えに行くとともに、伊勢丹に行っていい道具はないかと探しに行ったわけでした。
そんなこんだで買ってきたのが上の二品です。当初は急須のみ買うつもりでしたが、右の茶碗がセールで1300円だったのでついでに大人買いしちゃいました。なお急須の方は2700円で、自分のことを「花園君の考えは乱暴すぎるんだよ」と先週言い放った友人からすれば、「急須にこれだけの金額をかけるなんて花園君の金銭感覚はおかしい」と指摘してくれることでしょう。ついでに書くとその友人は学生時代、「100g100円以上の肉は買わない」と言い放つほど価格にシビアでした。
斜め上からの角度で撮った写真です。見てもらえばわかるように急須の方は蓋がなかなかオシャレで、あと取っ手が平べったくて持ちやすいです。急須に限りませんが私や茶道具や食器に関しては表面が波打ってたり、ざらざらしている方が好きで、逆につるんとした白一色の物なんかはあまり好みじゃありません。
こちらは茶碗ですが、満を持して私のブログで大きさ比較をする際に出現する阿修羅像フィギュアに登場してもらいました。こうして並べると大きさがわかりやすい……なんてことはないでしょう。
折角だから入れてみた。
上の構図をアップしたもの。っていうかこんなことしてたら阿修羅観音に呪われても何も文句言えないし、そもそもなんでこんなことしようとするのか自分のセンスを時々疑う。
続いて急須との比較。黒い茶器を二つもかと少し思いましたが、蓋の染付が明るいからまぁありかな。それにしても自分のデジカメは阿修羅像ばかり写してて、付喪神がついたらなんか怒られる気がする。付喪神がつく以前に阿修羅観音に怒られそうだけど。
蓋の裏を取ってみた写真。右下に茶葉のかけらがついているのは観なかったことにしてください。
実際にお茶を入れた状態での撮影。黒色茶碗に対してなかなかいい深緑色が映えてます。ここだけの話、湯飲みなどではなくこうした大きな茶碗で飲むとなかなかお茶もおいしく感じられるし、こういう事に興味がない人でも一回くらいは大きな茶碗で飲んでみて、出来ることなら一つくらい持っておくことをお勧めします。
最後に私が茶碗など食器を選ぶ際のポイントとしていることとして、先ほど述べたように外観がざらざらした感じであることと、使い古した後でどんな風になるのかを想像しています。新品の状態ではよくても使い古して茶渋などがつくと外観ってのはやっぱり変わってしまうものですが、いい茶碗などは逆に渋さが増すこともあり、また使い古した姿でも美を感じられそうだと思えたらなかなかに買いじゃないでしょうか。
それにしても今回品物を見ている時に鉄器もあったのですが、一個くらいはああいう急須も欲しいです。ここだけの話というか実は南部鉄器を愛好する中国人は多く、私の知り合いの中国人もわざわざ取り寄せて購入していました。
あとこれは中国製と比べてですが、鉄器に限らずとも日本の陶器は優れている上に価格も安く、これだけいい品が溢れているのだからもっと日本人はこういう茶器を購入するべきだと思います。中国も陶芸が盛んな国ですが、意外や意外にあまりいい品が市場に出回っておらず、日用品としての湯飲みも絵付けから焼きまでそれほどいいレベルになく、日本の100円ショップで売っているものにすら劣っているように見えるくらいです。つうか日本はもっと茶道を海外に普及させて、こういう茶器の輸出を増やすべきなんじゃないかな。
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