2014年9月2日火曜日

やる気のある無能

 号泣県議ですっかり全国から注目されるようになった兵庫県議会ですが、また新たなタレントが今日ニュースに出てきました。

 詳細はもうここでは説明しないのでリンク先を見てもらいたいのですが、つくづくなんでこんなに問題のある人間が曲がりなりにも議員になって公費から給与もらってるんだよとため息しか出てきません。もっとも明るみに出ているのは本当にごく一部で、政務調査費を始め全国津々浦々の自治体では呆れるような現状が続いているとよく耳にします。以前にも一度記事を書いていますが、国会議員の質以前に地方議会の方が今の日本にとって問題で、地方議会の腐敗が著しいからまともな政治家が育たないんだというのが私の持論です。

 そのように問題の数多い地方議員ですが、例の号泣議員といいこのスピード違反違反議員といい、一体なんでこんな人間性からして問題のある人物が議員になるんだという疑問が前からあります。一番大きな原因は地方議会選挙は日々の報道では大きく取り扱われることがないため有権者も誰がどのような人物で有能であるかどうか全く分からないまま投票が行われてしまい、結局組織票を持つ人間が強くなる傾向があることに間違いないでしょう。第二の理由としては地方議会は東京都議会など一部を除くと立候補者が少なく、私が以前ざらっと見た感じだと定員8人に対して立候補者は9人だけというような、ほとんどの選挙で当選率が80%以上という、どっちかと言えば「誰を落とすか」のような除名選挙になっていることも大きいでしょう。

 そうした選挙上の問題と並んでこのところ思うこととして、やっぱこういう地方議会って「やる気のある無能」ほど出たがるというのもあるかもしれないと思えてきました。この「やる気のある無能」というのは元外交官である佐藤優氏の著作に出てくる言葉で、上司の東郷和彦氏との会話で、「外務省には3タイプの人間がいる。やる気のある優秀な人間とやる気のない無能、そしてやる気のある無能だが、最も害が大きいのはやる気のある無能だ」と語られ、そっからは如何に外務省職員が問題あるかとこき下ろしタイムが始まります。

 佐藤氏の話は外務省内だけの世界ですが、実際には私はこの「やる気のある無能」は社会のあちこちに存在して文字通り毒をばらまいていると密かに見ています。やる気のある無能の何が問題なのかというと先程の佐藤氏の著作では、「やる気のない無能は仕事はできないが前に出ないから毒はない。だがやる気のある無能は仕事が出来ないのに妙な功名心を働かせて前に出てきて、問題をこじらせるだけこじらせて現場から逃げ出そうとする」と書かれてあり、私も首を深くうなずかされる意見に思えます。

 言わずもがなですが例の号泣議員などは典型的な「やる気のある無能」で、とりあえず情熱あるのはわかるが自分じゃ何もできないばかりか最低限のモラルすらもっていないどうしようもない人間でした。そんな人間がどうして議員になれたのかというとやっぱり「やる気」だけは十分にあって、何度落選してもあきらめずに選挙に出続けたことに尽きます。仮に野々村元議員と同じくらいモラルの低い人間がいたとしても、やる気が無く選挙に出たりしなければここまで余計なことはしでかさなかったと言えるでしょう。

 そして野々村議員に限るわけでなく、議員というか政治家というのはある意味自己主張の塊のような人間しかなれないということもあり、この手の「やる気のある無能」は未だ数多く存在していると思うし、中にはもっと問題のある人間もいるかもしれません。そうした人間を排除するためにはどうすればいいかですが、やはり選挙で引きずり落とす、引きずり落とすためには何をすればいいか、情報公開を進めるしかないというのが自分の考えです。もちろんやろうったって簡単にはできないもんですが。

 ちょっと政治家から離れますが以前に女性の同僚が、どうして日本の企業で女性は出世が阻まれるのかと問われた際、妙な答え方をしたことがあります。その答えとは以下のような回答です。


「自分はまだ直接会ったりしたことないですが、なんか親父や友人の話を聞いていると管理職になる女性というのはほとんどが際物というか性格的にも能力的にも歪な人が多いそうです。なんで歪なのに管理職になるのかというと変に上昇志向があって他人を踏み台にしたりすることもいとわず出世を求めるからなんだかんだ言いつつ上がってきちゃうと聞きます。
 もちろん男にだってこういう歪なまま上がってくるのはいるでしょうが、女性の場合は日本社会の偏見もあってただでさえ出世し辛い環境にあるので特に歪な女性に限って管理職になる、でもってそんな女性管理職を見てほかの男はやっぱり女性に管理職は向かないなどと思って余計に偏見が強まり、ループになってるのかもしれません。このループから抜け出すには、やる気はそこまでなくてもまともで優秀な女性をちゃんと上司が引き上げることに尽きるのですが、まぁそれはいつになることやら」


 日本人、というよりは日本社会はなんでもかんでも「やる気は大事」、「ガッツは常に見せないと」なんてほざく人間が多いですが、私は上記のような理由からやる気というのはあればあるほどいいってもんじゃないと考えてますし、実際にそう公言しています。真に必要なのは能力とそれに見合った地位と仕事であって、やる気があるからといって無能に大事を任せるもんだから戦争でも負けたんだ(by陸軍)と普通に話すので、多分周囲の人間からは変に冷めてていけ好かない奴だと思われてたかもしれません。まぁこの前久々に会った後輩からは、「いや、花園さんはとてもクールではなく、めちゃ熱くて攻撃的過ぎるじゃないですか」とツッコまれ、これはこれで問題あるようなとちょっと反省した限りです。

4 件のコメント:

  1. あはは、私もかっての会社で女性管理職で、浮いてました!
    でも女性より男性の方が足を引っ張る傾向は強いですよ、姑息。女性は感情的かな、と思います。
    日本の会社組織って、良くも悪くも濃密ですよね。

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    1.  いやはやまさかこんな近い所に女性管理職経験者がいるとは……。ここで書いたのはあくまで仮説であって、自分も本気で信じてるわけじゃないっすよ、ほんとに。
       男性の方が足を引っ張るっていう話は自分も納得です。以前にも書きましたが男の嫉妬というのは地位や功績に向かうため、相手の功績を落とそうとすることには執念燃やす男は変に多い気がします。ただこれは日本社会だけのケーススタディーなので、欧米社会だとどうなるのか自分も気になります。

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  2. 上海にもこのような人間が沢山いますわ。
    しかし、キミは能力のあるやる気もある人間やねん。

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    1.  誉めてくれてありがとう。そっちこそ、日本語が関西弁でも流暢に操れるんだからもっと出世してもいいのにね。
       日本、中国では「やる気のある無能」はいるってことだね。今度欧米人にもどこかで聞いてみよっと。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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