2015年11月29日日曜日

真のブラック企業大賞

「ブラック企業大賞」、2015年はセブン-イレブン・ジャパンに(ねとらぼ)

 毎年続けてきた甲斐もあってか段々知名度も高くなってきたこのブラック企業大賞ですが、今年の栄えある大賞にはセブンイレブンが見事入賞されたそうです。私自身はセブンイレブンにそんな思い入れもなく、どっちかっていうと特別賞に入ったアリさんマークの引越社が今年は来るんじゃないかと思ってただけにちょっと意外に感じると共に、そもそも真に糾弾されるべきなのはこうしたブラック企業を放置しながら何も働こうとしない労働基準監督署じゃないのかと思った次第です。そもそも労基は企業じゃないかとツッコまれそうですが、ブラック企業を生み出している真の黒幕って考えならアリじゃないかと個人的に考えています。アリさんマークなだけに(*´∀`)

 ついでに書くと、労働者的には別にブラックではないですが今年一番黒かった会社となると私の中では不正経理がばれた東芝と、その監査法人である新日本監査法人が挙がってきます。正しく公開すべきIR情報を意図的に粉飾して投資家をだました両法人ですが、米国であれば責任者は確実に懲役となっていたでしょうが経済犯罪には甘い日本だったため証券市場での上場廃止すら免れています。あとこの事件の内幕は大手マスコミが東芝に対して確実に及び腰となっているためあまり議論されませんが、東芝と新日本監査法人の関係を追っていくといろいろと見えてくるものがあるだけに根は案外深いように感じます。

 前提から整理すると、新日本監査法人は東芝という会社から依頼されて一部の部署や役員が実態とは異なる不正な経理を報告していないかをチェックするという仕事を担当したわけです。しかし彼らのチェックが甘く杜撰だったために不正な経理報告書が市場に出てしまったわけですが、東芝は何故か新日本監査法人に対して、

「お前らのチェックがいい加減だったせいでえらい目にあったぞ(# ゚Д゚)カス!!」

 などと怒ったりクレームを言うこともなく、改めて仕切り直しとなった財務監査を再び新日本監査法人に依頼しており、恐らく来年以降の監査もここに依頼することでしょう。急いで正しい報告書をまとめるために同じ監査法人を使わざるを得ないという理由はまだ理解できないまでも、普通の感覚なら東芝は新日本監査法人に何かしらクレーム入れてきちっとチェックしきれなかったんだから約10億円(報道によって9億8000万円~11億円と別れている)もの監査報酬の一部返還を求めるのが筋であるような気がしますが、そういうことは一切行わないどころかむしろ同法人をかばうかのように「巧妙な隠蔽」などといった言葉の発言を繰り返しました。

 おまけに事件を調査した第三者委員会の報告では全くと言っていいほど同監査法人への批判はなされず、控え目に言っても東芝側の意向が強く働いた委員会だったのではないかと思わざるを得ない内容でした。これは何も私がおかしな感覚で物を言っているわけではなく、この委員会の法告訴を見た弁護士らも、「ふざけてんじゃねぇよてめぇ……(#・∀・)」とばかりに第三者委員会を強く批判しています。まぁ一般の感覚したらこう思うのが普通でしょうが。

「東芝のためだけに作成」 格付け委、第三者委報告書を低評価(SankeiBiz)

 何故東芝はこれほどまでして新日本監査法人を庇うのか。結論を言えば今回の不正経理は両法人が結託して生まれたコラボレーションであって、初めから新日本監査法人は知ってて不正を見逃そうとしていたからとしか思えません。しかも最初に不正が発覚してからもなおばれていない他の不正は隠そうとしていたようで、東芝子会社の米ウェスチングハウスの巨額損失を報告せず見逃しており、ここまでズブズブの関係でよく監査法人を名乗れるなと見ていて呆れるし同法人に対して一切捜査、処分を行わない経産省にも呆れてきます。
 逆に、今回ウェスチングハウスの巨額損失の事実を暴いた日経BPの記者は実に見事な仕事を果たしたと思えます。経済部門においてであれば間違いなく今年最大のスクープと言っていいほどの功績でしょう。

 話をまとめますがこれらの事実から何が言えるのか。東芝はまだ隠し玉というか報告していないマイナス材料を持っている可能性があるということと、新日本監査法人はほかのクライアントの企業に対しても同様の不正見逃しを行っている可能性があるということです。っていうかそう思わない方がおかしいと思える事件内容ですし。
 おっかなびっくりきわどい予想をまたここで書くと、二年か三年後には同法人のクライアントの中から今回と同様の粉飾事件がまた出るんじゃないかというのが私の見方です。マスコミもこれくらい書いたっていいと思うのですが、それくらい同法人の今回の失態は目に余るものがあり投資家は今後の投資に当たっては頭に入れておいた方がいいような気がします。

 ついでにと思って書き始めた内容の方が本題になっちゃいました。当初は本気で労基の事だけ触れようと思ってたのですが……(ヽ´ω`)

2 件のコメント:

  1. 最近でも某デザイン会社で過労で労働者が事故死したというニュースがありましたが、労働基準監督官の数が決定的に足りないのもあると思います。

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    1.  仕事しないだけならまだしも、受け取った内部通報を「こんなん言われとるでお前」って具合で、通報先の企業に通知することもあると聞いたことがあります。人数が足りないというよりも、権限の方が足りなくて企業に踏み込めない、片っ端から処分を執行できないというのが大きな問題ではと睨んでいます。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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