事の発端は二週間前、後輩と友人の上海人と一緒に昼食した帰り、途中で通過した映画館で「君の名は。」が上映されていることを知って、そういえばこれまで中国の映画館に入ったことがないことを思い出し、大ヒットしている作品であることから今度一緒に見に行こうと後輩が言い出したこともあって見に行く約束をしていたのですが、何故か知りませんがその見に行く日が今日となり、よりによってこんな日に二人して見に行くこととなったわけです。
昨夜にあらかじめ上映している映画館をネットで調べて後輩に伝えたところ、「自分が予約しておく」と後輩が言うので任せたところすぐに、「すいません、アプリのウォレットの金額足りないので送金してください」と言い出してきたので後輩に100元(約1800円)を送金して、受け取った後輩は携帯アプリを通じて予約したそうです。
なお映画館の一人当たり入場料金は50元(900円)でしたが、IMAXなど特別な映画館だと100元くらいになるとのことで、普通の映画館なら日本と比べて割安感があります。
そうこうしているうちに開場されて映画館に入りましたが、館内は前評判通りにほぼ満席で、客層としては比較的若い年齢層の男女、やや女性が多いような感じでした。上映前の予告が終わって本編が始まると比較的静かにみんな見ていましたが、コメディなシーンでは割とみんなして声を挙げて笑うなど、日本の映画館と比べると比較的感情をはっきり出す傾向がみられました。米国の映画館も割とこんな感じらしいと聞くので、むしろ何一つ物音を出すべきでないとされる日本の映画館のの方が世界的にも特別であるのかもしれません。
映画の感想に映ると、中だるみするシーンが一切なくヒットするというのも十分頷けるほど面白い作品だと私にも思いました。個人的に気になったのは風景シーンの色使いを明確に分けている、具体的に言えば東京のシーンではややもやがかった色使いに対して飛騨のシーンではビビッドな色にまとめているところで、この辺りを意識して行っているのかということに驚くというか唸らされました。
ストーリーにつちえも展開がスピーディに二転三転してうまく連結しており、むしろこの時間でよくここまでまとめあげたものだとこちらも合わせて感心する内容で、欠点という欠点は私からは見つけられなかったほど高い完成度を誇るといったところです。
私はこの新海誠氏の作品を見るのはこれが初めてですが、見ていた感じだと中国人の観客の受けも悪くなく、恐らく今後も世界中で売れ続け真面目に「千と千尋~」越えもあり得るんじゃないかと思います。これまで名前の知られていない監督の作品がこうして世界中で大ヒットするというのは普通に考えればあり得ないだけに、単純に作品の質だけでここまで来ていることを考えると実に恐ろしい人物が世に出たものだという気がします。
最後に中国人の観客が声に出して笑ったシーンの一つに、「それって美人局じゃないの?」というセリフを言うシーンがあったのですが、このシーンの字幕を見て初めて「美人局」の中国語が「仙人逃」ということがわかり、こっちもなかなか面白い漢字を当てるなと一人で感心してました。
2 件のコメント:
是非「君の名」シリーズ2を作ってください。
「相棒」シリーズじゃねぇんだから。
コメントを投稿