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2020年8月29日土曜日

チャドウィック・ボーズマンの逝去について



 本日入ってきた上のニュースですが、自分にとっては安倍首相辞任よりもずっと衝撃が大きかったです。逝去されたチャドウィック・ボーズマンについては以前に「ハリウッドの黒人男優ら」という記事で取り上げており、個人的にもその演技を見るのが楽しみな俳優であっただけに非常に残念極まりありません。
 それにしても今回の報道で知りましたが、2016年時から闘病を続けていたという事実は素直に驚きでした。代表作である「ブラックパンサー」も闘病しながらの撮影だったということで、 改めてその役者魂のすさまじさを感じ得ます。

 以前に書いた記事で私は、かつて黒人男優というとエディ・マーフィーを筆頭におしゃべりの多い面白黒人という役柄が多かったです。しかし近年はドン・チードルなどを含め忍耐を重ねながらも責任を果たすという役割を果たすことが多く、チャドウィックもジャッキーロビンソン役を演じた「42」でもまさにそうした役柄を演じることが多かったです。

 黒人というと最近、米国で差別に対するデモが非常に多いですが、これらのデモについて私はあまり支持する立場にありません。理由はデモに乗じて商店などを略奪する暴動が非常に多いことと、純粋に警察の捜査を批判するだけならともかく、そうした批判とは全くつながらないようなパフォーマンスや活動が非常に多く、全体として反差別の名を借りて何でもやっていいようなムードになっているからです。
 名指しすれば、テニスの大阪なおみ氏の行動は理解できないばかりか、好き勝手もいいところだと思います。テニス大会を棄権することが黒人差別問題と一体どこでつながるのか、黒人差別を題目に掲げれば何やってもいいのかと聞きたくなるような行動ぶりで、はた迷惑で何も考えずに行動する人なんだなという印象を率直に覚えました。

 チャドウィックに話を戻すと、映画の「ブラックパンサー」の中では一国の国王として、西欧諸国のやや蔑視めいた態度に対しても毅然と対応する演技ぶりが非常に印象的でした。なおこの映画の悪役の父親は、ブラックパンサーの祖国から米国に派遣されたものの米国で殺害され、その後米国で育ったという経歴でしたが、これはルーツなき米国という祖国にある黒人を描いているとされ、そうした目線で見るとさらに楽しめます。
 いろいろ話が飛びますが言いたいことをまとめると、チャドウィックの逝去は素直に残念であること、そして米国の黒人デモに正義は感じないということです。香港デモといい赤軍派の系譜といい、暴力を伴うデモや政治活動は自分は認めません。

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