ネットの人間からはひたすら嫌われていますが、この手のスクープは今は圧倒的に朝日が強いなと感じさせられます。この記事も見出しだけ見ると単純そうだけど、記事内容を見る限り非常に丁寧な取材の上で、なかなか数字出さない政府に対し根拠ある数値をバシッと出してきたなと感じます。
なおスクープといったら今文春ですが、基本あっちはヒューミント、つまりタレコミメインのスクープでこういう調査に基づくスクープはまずないです。自分としては統計好きなだけに調査系スクープのが好きだったりします。
話は本題ですが、今回朝日は20年度単体の国都交通省による統計不正金額は4兆円相当と報じており、仮にそうだとすると2020年度の実質GDPが525.9兆円なので4兆円だと約0.8%に相当するので、単純計算でGDP成長率は0.8ポイント下がるのかなとか考えてます。
なお、去年のGDP実数を探そうと思って検索したらみんな成長率しか報じてなくてちょっと苦戦しました。中国のGDPなんか見ようと思ってなくてもみんな報じるのに何なんだよこれとかちょっと思います。
ただこの話ですが、内心では0.8%で終わらないんじゃないかと思っています。というのも、この手の統計不正はこれだけなのかって気がしてならないからです。
今回バレたのは国土交通省ですが、ここ以外の省庁でも案外似たようなこととかやっているんじゃないかという気がします。まぁ実際やっているというか、安倍政権が始まったころから基準が変な風に変わり、実態のよくわからない項目が年々焼け太りし続けているので不正しているのはほぼ確実だと思っています。その上で経済産業省辺りが、本来カウントすべきでない数値を意図的に盛り込んでいるのではないかと睨んでいます。それだけ安倍政権期のGDP数値は見るからに歪でした。
私はかねてからGDP統計の発表は今や日本より中国の方が信頼がおけると主張してきましたが、今に至ると信頼がおけるとかそういうのではなく、日本の統計が本当に信用できなくなっています。GDPに限らない他の社会統計データも実感とかけ離れているものが多いし、政府公式サイトの統計表も、恐らくわざと見づらくしていると感じるくらいレイアウトが悪く、意図的に統計に触れさせない努力を感じます。
ちなみに、今怪しいとよく感じるのは自殺者統計です。あれわざと少なくしてるんじゃないかな。
2 件のコメント:
形が整ってれば中身はどうでもいい、という感覚の人が今の権力者にはすごく多いです。やってるフリをして本当は何もやらない(できない)人も高学歴の上司に多い。本当に有能な人は面倒くさい難しい仕事を押し付けられて甘い汁は吸わせてもらってなかったりします。
そうやって出世してきたんでしょうけど、そういう人が出世できる社会だったからこその因果応報なんでしょうね。
政策に限らず、このところ日本のあちこちで中身を問わず、外面だけですべて判断し物事が動かされている気がします。無論、そんなだから中見なくて結局破綻することも多いのですが、なんか最近日本人の精神性についてシャレでなく異常だと感じるようになってきました。議論を見ていても本当に中身がないし、以前からこうだったっけと凄い懸念しています。
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