また例によって自分のプラモ記事ですが、今回作ったのは二次大戦初期にソ連が作っていた「Yak-1(ヤークワン)」です。発音的にワークマンに近いものを日々感じています。
主に使われたのは対日本戦ではなくドイツ戦で、戦闘機としてはかなりマイナーな部類に入ります。特に大戦以降、ソ連の戦闘機はミグシリーズが担うこととなったことも、このヤークシリーズをマイナーたらしめている理由になっているでしょう。
今回使用したのは例によって韓国アカデミーのキット。そもそもこの機体は日系プラモメーカーは生産しておらず、実質的にアカデミー一択となります。ネットの情報によると、そもアカデミーもこのキットを作ったわけではなく、別ブランドのキットをなんかの理由で購入、採用したとのことです。
実際作っていて、普段のアカデミーのキットとは似ても似つかない構造だなとはっきり感じました。説明書も明らかに説明不足だし、主脚もこれ、よく無事に立たせられたなと思うくらい軟弱な構造してました。マジで一歩間違えればこんな風にはできなかった。
このヤークワンは材料に一部木材を使っており、ともかく安く早く作るという思想で量産されたとのことで、その甲斐あってか左のスピットファイアと比べると一回り体が小さく見えます。逆を言えば非常にスマートな形状した機体で、機銃もプロペラのど真ん中に銃口を出しているなど、空力性能に特化した設計がなされています。そのスマートな形状が面白いと感じたのと、かなり珍しいキットであることが購入の決め手です。
そもそもこの機体をどうして知ったのかというと、性転換体験をそのまま漫画に描いた平沢ゆうな氏の「白百合は朱に染まらない」という漫画からでした。この漫画は史実通り、このヤークワンを主に操ったソ連の女性だけで編成された飛行隊こと「第586戦闘飛行連隊」を題材に撮った作品で、このヤークワンも頭文字Dのハチロク並みの主役機として登場します。
にしても平沢氏に関してはまだ新人と言っていい段階で、ミリタリーネタの中でもマイナーな分野を取り上げようとして、編集の指示かもしんないけどかなりきついネタを選んだなという気がしてなりません。実際、人気取れなかったのか2巻で打ち切りになったけど。
話を戻すとこの女性飛行隊の中からヤークワンに乗っていたエースが何人か出ており、そこから興味持ってWikiとか見ているうちに、「めっちゃスマートやん(´・ω・)」と思うようになっていきました。そしたら通っているプラモ屋が急にこのキットを店頭に出してくるので、なら買うしかないじゃないか的に買う羽目となりました。ソ連の陰謀かと疑うくらいの展開です。
実際、組み立てはレシプロ機にしてはかなり難儀しましたが、出来上がってのプロポーションに関しては非常に満足感が高いです。思ってた通り、いやそれ以上のスマートな戦闘機で、やっぱりずんぐりむっくり系の空冷エンジン機よりもスマートな水冷式の方が自分は好みです。日本の戦闘機でも飛燕が一番好きだし。
その飛燕はなぜか今日、どっかで埋まってたエンジンが発見されたとかニュースになってました。調べ終えたら退役したF-4ファントムがこの前運ばれた各務原の川崎の博物館にまた収蔵されるのか、されるんだったらまた行かなきゃと思ってます。
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