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2025年9月3日水曜日

あの声優は20年前から凄かった(;゚Д゚)

 先日急に、かつて存在したゲームシリーズの「グローランサー」シリーズについて調べなおしていました。一体なんでそんな白鵬の相撲協会辞職みたく突然やり始めたのかというと、その直前にYotubeでグローランサーシリーズを振り返る動画を見ていたからです。言わずもがなですがこのゲームシリーズは私の遊んでおり、全部で6作ある中で1~4までは遊んでいます。
 そもそもこのゲームを作ったスタッフたちはそれ以前にセガサターンなどで展開されていた「ラングリッサー」シリーズも製作しており、私はこのラングリッサーシリーズを先に遊んでいたことからグローランサーも手に取るようになりました。もっとも最初に手に取ったのは発売からそこそこ年数経過した後でしたが。

 簡単にシリーズの感想を述べると世間で名作と呼び声高いのは1と4ですが、1に関しては確かに文句なしに名作だと思うものの、4は序盤でフラグ(結構複雑)立てをミスると、ヒロインの個別エンディングがその時点で見られなくなるシステムになっていました。
 プレイ時間がそこそこ長いのにあとからの救済策も一切なく、その結果として私がプレイした際、ラストバトル直前に「話がある」と主人公に声かけてきたのは剣豪の爺さんだけとなってしまって、「なんやねんこれ!(# ゚Д゚)」と納得いかず、2週目もプレイする気も起きなくなったので、4が名作と言われてもあんまピンときません。っていうか長すぎてダレる印象しかない。

 それに対し、個人的に一番面白かったのは3(2001年発売)でした。1や4と比べて1週がそこまで長くなく、且つ「太陽の光が徐々に失われていき、北側の国から飢饉が広がって食料を奪い合う戦乱が起こっている」という妙に現実味のある世界観となっており、ゲーム内容もさることながら各キャラクターも個性があって非常に楽しめました。貸した友人も評価してたし。

 その3に出てくるキャラクターに、ヒューイという男性キャラクターがいます。このシリーズはキャラデザがあの有名なうるしはら智志氏という人なため、美少女キャラばかり目立つ傾向があるのですが、このヒューイというキャラクターは例外的に男性キャラなのに強く印象に残るキャラでした。
 このキャラはゲームにおいて前衛も後衛もこなすことができ、尚且つ魔法もそこそこ使える万能キャラであり、4人パーティで主人公にこのヒューイをつけると、残り二人は特性を気にせず自由に選べるようになるため、文字通りパーティ構成で軸になるキャラクターでした。また性格も普段は関西弁でおちゃらけたような態度を取るものの、実際は思慮深い上に責任感が強く、ストーリー上でも頼りになる奴でした。

 話を現在に戻すと、今回グローランサーを調べなおしている最中に20年以上前に発売された3がやはり気になり、ヒューイという頼もしいキャラがいたことを思い出しました。このヒューイに関してはゲームでの性能もさることながら演じた声優の演技も非常に素晴らしく、ふざけた態度と真面目な態度を場面ごとにしっかり演じ分けていて強く記憶に残っていました。遊んでいた当時にあまり有名でなかったように思え名前も覚えていなかったのですが、「あの声優は今でもこの仕事を続けているのだろうか」と改めて名前を調べなおして検索かけたところ、「えっ!?(;゚Д゚)」という感じでかなりデカい声出して面喰らいました。

川田紳司(ニコニコ大百科)

 上記リンク先にある通り、かつてグローランサー3でヒューイ役を演じたのは川田紳司氏で、つい最近に「ジークアクス」でシャリア・ブルを演じたあの人でした。現在のキャリアはどうなっているのか調べたら、ちょっと前に出演作を見ていた当人だったとは思わずマジびっくりしました。

 先に放送されて非常に高い評価を得たガンダム最新作にあたる「ジークアクス」ですが、私は本作品で主演を演じた黒沢ともよ氏をかねてから贔屓にしていて期待してはいたものの、各種インタビューで本人が「役を掴み切れなかった」と話している通り、ジークアクスではこれはと思う演技はほとんどありませんでした。
 一方、シャリア・ブルを演じた川田氏に関してはこの作品で最も演技がうまいと当初より感じており、先日も友人へのメールで「シャリアの人だけ飛びぬけてうまかった」という感想を書いて送っています。年齢が高く落ち着いた話し方ながら策謀家めいた影も感じさせるいい演技で、そのキャラクターの設定とこれ以上ないくらいマッチしており、「今まで知らなかったけどこんないい声優がいたんだなぁ」と放映中は思ってみていました。そしたら20年前の時点でその声を聴いてるし、当時もうまいと感じていた人だったことが今回わかり、二重にびっくりしました。

 こう言っては何ですが、20年前の時点でやはり川田氏の演技は一際群を抜いていました。二面性のあるキャラを矛盾なく演じていて、それでいて耳に残る声の出し方や演技で印象を持たせ、何より演じるキャラクターに溶け込むというか違和感のない演じ方をするので、ただただ演技が上手いと感じさせられていました。今回のシャリア・ブル役もまさにそんな感じで演じられており、あのヒューイの声の声優だったらさもありなんだと深く納得させられるとともに、凄い人は昔からやはり凄いということをまざまざと見せつけられた感じがします。
 っていうか評価してんならちゃんと名前覚えろよと自分に言いたいです。