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2022年12月14日水曜日

ジャック・マーの日本滞在に関する中国の反応

 今日自宅勤務で仕事中、ふと部屋の中にあるテープの剥がし痕が気になりネットで検索したらアルコールなど溶剤かけると取りやすいよとか書かれてあったので、ちょうどたくさんアルコールスプレーあったのでやってみたらめっちゃ落ちて、仕事の合間にひたすら磨き続けてました。

 それで話は本題ですが、昨夜友人から「ジャック・マーが日本にいることについて中国ではどう報じられている?」と聞かれました。ジャック・マーがどうも日本にいる、それも箱根にある孫正義氏が持っていた邸宅にいるという報道は自分も日系メディアを通して知っていましたが、言われてみると中国側の反応を追ってなかったので先ほど早速調べてみました。
 結論から言うと、中国でもこの件は報じられています。

 ジャック・マーに関しては説明不要でしょうが、中国、いや実質的には世界最大のECサイトのアリババを創設した中国でも屈指の起業家です。ほかの中国の起業家と違って海外勤務経験とかはなかったものの、「マネーの虎 OF 孫正義」こと孫氏の中国起業家募集に応じて見事眼鏡に叶い、大量のマネーでフィニッシュしてアリババを立ち上げ、見事成功してのけました。

 もっともジャック・マーというか馬雲氏の最大の業績と言えるのは、アリババに付随して作られたアリペイの方でしょう。クレジットカードも普及しておらず、決済システムにいろいろ制限があり、なおかつ代金だけもらって商品を送らない悪徳業者がはびこっていた昔の中国で、売手と買手の代金決済をアリババ社が仲介するというシステムを編み出し、一躍中国の金融システムの根幹を担うに至りました。

 この決済システムはその後、銀行口座との連動や電子決済システムを内包するなど拡大したほか、抱えた膨大な個人情報をもとに個人の信用スコアを数値化する「芝麻信用」などにも発展し、中国社会において国家ですら無視できない主要なシステムへとなっていきました。
 なお「芝麻信用」で個人情報入力する際に学歴も入れるのですが、自分が通ってた日本の大学もリストに入っててマジビビりました(´・ω・)

 ただそれだけ発展したアリババを無視できなくなったのが、何を隠そう国家でした。もともと、アリババは中国政府の要請に応える形で様々な協力をしてきた一方、銀行システムの連動をはじめ国家からも便宜を得ていました。ただ中国政府としてはアリババを一民間企業として置いておくことは国家の危機につながるという見方を持っていたようで、徐々にその統制を強めていった結果、詳細ははっきりとは語られていませんが馬雲氏に経営権を手放してアリババグループを国に委ねるよう求められたと言われています。
 これに応えてか数年前に馬雲氏はアリババの経営を手放すとともに、忽然と公の場から姿を消しました。この一連の展開がラブストーリー並みに突然だったことから、馬雲氏は何かしらの法に触れて逮捕されたとか、どこかに監禁させられているなどとこれまでも報じられていました。

 そこへきて今回の報道ですが、少なくとも中国のどこかにいると言われていた馬雲氏が日本にいたということで、驚いた人間は少なくなかったと思います。外国に逃げるにしても、より安全な米国とかにいると思っていた人も少なく、私自身も実際そうした見方を持っていました。
 実際には今現在は日本にいるだけでこれまでは中国を含めほかの国にいたのかもしれませんが、もともと日本には彼の恩人ともいうべき孫正義氏もいるし、政治的にも安全だし、何より中国と近くて文化的にも食事的にも済みやすいということから、案外これからも日本にいてくれるのかもしれません。彼のような大金持ちだったら、どの自治体もウェルカムでしょう。

 そんな馬雲氏が日本にいたという報道は、日本国内で報じられた頃とほぼ同時期に中国でも報じられていました。ただ報じられている内容を見ると、「東京にいた」とどれも報じており、日系メディアの書く「箱根」の文字は見当たりませんでした。「東京郊外」と書いている中国メディアもあるので、単純に箱根を東京の一部と考えているだけかもしれませんが。

 報じ方に関しては大体日本と一緒で、やはり意外感があるような書き方がされています。それと同時に、やや同情的な書き方もされているというか、あまりにも巨大な影響力を持つ企業を育て上げてしまったがゆえにいろいろ面倒ごとを抱ええることになって、中国国内にいられなくなったのだろうみたいな書かれ方もされています。この辺なんかは、日系メディアよりもより馬雲氏本人に寄り添った書き方がされているように見えます。

 最後に締めの言葉をまとめると、友人の上海人に見方も大体上記の通りというか、「東京にいるって聞いた。まぁかわいそうだよね」と話したうえで、「でも今コロナがめちゃ流行する中国にいないんだからそりゃそれでうらやましい(´・ω・)」とも言ってました。これもマジ同感(´・ω・)

2022年12月12日月曜日

規制緩和で懸念と流行広がる中国のコロナ

 Switchで「闇のアイマス」と呼ばれる「アイドルマネージャー」というゲームがセールになったので買おうか検討し、ひとまずアイマスのあずささんの動画を見ることで心を落ち着けています。マジな話、この三浦あずさ役をしているたかはし智秋氏はどうして歌手にならなかったのかと思うくらいどの歌もうまいと思います。

中国の「ゼロコロナ」事実上崩壊 実態把握せず、看板政策に傷(共同通信)

 それで本題ですが、上の共同通信の記事に書かれていることはまず事実です。

 先週にゼロコロナ緩和が発表されて各都市で一部規制措置の緩和が発表されましたが、自分の住んでいる上海では地下鉄などの公共交通機関に乗る際に必要だった「場所コード」の提示が不要となった一方、代わりに「健康コード」の提示が要求されるなど、手間的には何も変わりませんでした。
 何気にこうしたコードのスマホでの提示が交通機関利用時に絶対必要だったため、訪問先とかでスマホの電池切れたり故障したら、歩いて遠距離まで帰らなくちゃいけなかったからマジ怖かった。

 話を戻すと、上記のように無意味な朝三暮四の緩和措置はこの週末にさらに緩和され、今日になると地下鉄乗る際には一切のコードも要求されなくなりました。商業施設なんかはまだ健康コードを要求されますが、地下鉄乗る際にいちいちスマホ出さなくて済むだけでも個人的には大助かりです。

 ただ、こうした緩和措置によって皮肉なことに、中国でコロナがここにきて大流行の兆しを見せています。感染者数発表情報では先週や先々週に比べ感染者グラフは減少傾向を示していますが、すでに中国は感染者の全数カウントをやめているとみられることから、中国人の誰もが此度のコロナ流行が終息しつつあるとは思っていません。それどころか共同の記事のように、政府は一切コロナ流行対策を行わないという見方から、これまで以上に感染への警戒感を高めています。

 実際に今日上海市内で地下鉄に乗っていると、明らかにいつもより乗客数が少なかったです。街を歩く人の数も少なく、表情も心なしか暗いものを感じました。会社のボスからもうちのチームに対し、オフィスへの出勤を減らし自宅勤務数を増やすように通達も来ました。そのボスによると北京オフィスの従業員でこのところ感染者数が激増しており、上海などはまだ状況がマシであるものの、近く急増する可能性があると話していました。このボスの意見には自分も同感です。

 また中国人の同僚からは、「武漢など一部都市限定ではまた別だけど、中国にとってこれが初めてのコロナの全国的流行かもしれない」という言葉も聞かれました。またその同僚が送ってきた漫画では、「以前は封鎖に備えて食料を大量に買い込んだが、これからは感染に備えて薬を買い込む」などと、なかなかシニカルに情勢を捉えていました。

 かねてから書いているように、ウィズコロナをやるにはこの冬場の時期は最悪というよりほかありません。ベストは6月、遅くとも10月初めにも今の決断を実施していれば、まだ状況はマシだったと思います。それ以前に、徐々に規制を緩和するのではなく一挙に緩和するというこのやり方は、規制を緩和すべきと言ってきた自分ですら悪手であるように思えるというか、やることが極端すぎる気がします。

 自分の予想では、12月いっぱいは今の緩和ペースが維持されて流行に歯止めがかからず、1月に入ってこりゃヤバイということになって春節前に再び規制を強化、っていうかまたゼロコロナ政策を敷き、春ごろに再び規制を緩和するという運びになるとみています。もちろん外れるに越したことないけど、なんか本当に場当たりな政策ばかりでどうなってんだこりゃという気持ちを覚えます。

2022年12月11日日曜日

国防費増加に対する疑問

 前にサッカーの交代枠は5人なのに、現敷田内閣はすでに3人も閣僚が交代しており、残りの交代枠は2人だと言っている人がいました。なかなかいい得て妙だ、というか5人も閣僚変えるなら内閣やめた方がいいと思う。

 その岸田内閣ですが、来年度にウクライナ戦争を鑑みて、というより中国や北朝鮮への対策として軍事費を大きく増加させる必要があるとして、増税を行うことを党内に示しています。この点について率直に言えば疑問があり、北朝鮮などへの対策が必要なのはわかるとして、なぜ現代で軍事費が増加するのかという点がやや腑に落ちません。

 あくまで軍事の素人としての意見ですが、20世紀の戦争と比べると現代の戦争は非常にエコノミーになっています。その原因というのもドローンなど無人兵器やGPSなどの活用で、これらによりかつては膨大な数のセンサーや装備が必要だったのが、技術の進歩によって安価な部材で代替できるようになっています。
 またこうした新兵器の登場により、生産コストも運用コストも高い戦車や航空機の必要性がかなり薄れてきています。航空機に関しては依然必要視されているものの、ハイローミックスのロー部分に関してはこれまで以上に減らしてもいいような気がします。まぁ哨戒とかの必要性は感じるけど。

 もちろん軍事というのはかなり大きな分野であるだけに金がかかるのは当然と言えば当然です。しかしそこをアイデアでどう乗り切るかが本当に重要で、件のドローンの活用や安価で効果的な別兵器の活用などをもっと盛り込み、増税幅をどれだけ抑えるかをしっかり検討してからこの手の国防費増加に手をかけてほしいです。なんとなく今の状況だけ見ていると、ウクライナ戦争を口実にうまいこと増やそうとしているようにしか見えません。
 まぁ金が足りなくて整備が追い付いてない兵器も多いんだろうけど。

 ちなみにその兵器関連でいうと、新型主力戦闘機に関してはかねてからの報道の通り、英国(+イタリア)との共同開発が決まりました。ドイツもこれに参加するかはまだわかりませんが、英国とは奥に事情も近いし、なにより確実に信頼できる利害関係にある相手であるだけに、米国との共同開発は何度も失敗していたこともあって今回の発表は大歓迎です。
 このニュースは中国でも大きく報じられていて注目も大きく、先日新婚の女性の同僚もこの話題を振ってきました。なおその際、相手が新婚であることから、

「日本の検索サイトで『姑』で検索かけると、検索候補に『殺したい』とかが表示されるよ(・∀・)」
「実行前には生命保険かけておくのが重要ですね(´・ω・`)」

 と返事されました。よくわかってる。

2022年12月10日土曜日

ようやく固まったパソコン回り

 前の記事でUSBハブやスピーカーが無駄に光ってしょうがないということを書きましたが、ようやく今週になって手元に対策グッズが揃い、デスクトップ周りが固まりました。


 相変わらずブルメーメタリックでデザイン超かっこいいドスパラのTHIRDWAVEを中心に、

右:無音無線マウス
左:外付けSSD
左奥:USB TypeCのUSBハブ
真ん中奥:外付けスピーカー
右奥:たぬき(信楽焼)

 上記のような構成と相成りました。

 前回記事の時から追加というか交換したのはUSBハブとスピーカーで、前のこれらのパーツはどちらも無駄に光るのが嫌だったのが交換の理由です。今度のUSBハブは電源オンにしても一切光らないアルミ筐体のハブで、TypeC接続であることから既存のUSBポートを消費せず、多分これ以上ない最高の選択だったと思います。長さは15㎝で短いですが十分事足りるし。

 そして一番問題となったスピーカーは、場所を取らずコンパクトな奴にしたいと思ったのと、前みたく左右に分かれたスピーカーよりかはこの際1体型のがもっとコンパクトでいいだろうという判断から、写真奥にある黒いスピーカーとなりました。このスピーカーもUSBハブ同様に無駄に光らないほか、前回のスピーカーと違ってUSB一つで給電、音声データ転送が行えるため、スピーカー用端子をいちいちつなげる必要がなく、パソコン周りの配線がすっきりしました。まぁブルートゥース接続のスピーカーもあるっちゃありますが、無駄に電力食うのが嫌なのでこちらのUSB端子一本型となりました。
 なおブルートゥースの中国語は「藍牙」です。「藍歯」じゃないのとか思ったりします。

 その新しいスピーカーですが、現在のところは基本満足しているものの、買った当初はちょっとびっくりした点がありました。その点というのも、

お気づきだろうか?

 一見すると音が出てくる箇所が二つあるように見えるのですが、実際には上の写真の右側部分しか鳴りません。そう、左側の網でくくってあるところは完全なるフェイクでした。いうまでもなく、ネットで注文出す時点ではこの事実に気が付いていなかった、っていうか商品説明の欄にある写真も、うまい感じにわからないよう撮影されてたし。

 この事実は家に届いて、パソコンに接続して音鳴らすまで、まったく気づきませんでした。でもって気づいた際は悔しさとか怒りより、「うまいこと売るもんだなぁ」という関心めいた気持ちを覚えました。仮にこれが100元(2000円)位する商品だったらさすがに腹立ってたでしょうが、実際には40元(800円)とかなり安く、まぁ値段相応な商品性能だし、何よりこのギミックのおかげで横幅が広がり、テーブルの上で安定して置けるしと納得できました。
 ただ音源が1つなので出てくる音はもちろんモノラルです。ただそもそも自分はそんなに音にこだわらない性格で(それでもTHIRDWAVE本体のスピーカーは許容できないほど悪かった)、実際につないで頭文字Dの曲とか流してもそれほど違和感感じませんでした。何よりUSB端子1本だけで音声端子をつながずに済むという点でほかのスピーカーより使い勝手がよく、ええ感じやんけとかなり納得しています。

 もっともこの事実に気づいた当初こそ、そんな高価な代物じゃないんだし、また別の1体型で今度はステレオで鳴るスピーカーも買って試してみようかなとも考えましたが、数日間このギミックスピーカー使ってて全く不満ないし、モノラルでも十分だし、何より場所も配線も取らないため、このままの体制で今後もいこうかと考えています。まぁそもそも、本体スピーカーがもっと良ければこうした外部スピーカーを一切付けなくても済んだんだけど。

 それにしてもこのところ物欲が止むところを知らず、無駄にケースとか敷きパッドとかそういうものも買いたがっています。日本で円安に調子乗って無駄に買い物しすぎたせいもあり財布のひもをもっと締めなくてはいいのですが、そもそも今の中国では電子決済しか使わないため、締めようにも財布がない状態です。いつから自分はこんな贅沢な性格になったんだろうかと自問するばかりですが、プラモを買うときはそういうの一切気にならないです。

2022年12月8日木曜日

ゲームレビュー:ガレリアの地下迷宮と魔女の旅団

 ネットで誰かがスパイファミリーをヒナまつりに例えていたのを見て以降、ロイドのことを平成の怪物こと新田にしか見えなくなりました。お互い超能力使える娘抱えてるし、金髪だし。

 話は本題でまたゲームの話題で申し訳ないですが、つい先日に日本一ソフトウェアの「ガレリアの地下迷宮と魔女の旅団」を裏ボス討伐も含めて完全クリアしました。そのうえでこのゲームがオススメかどうかという点について結論から述べると、「無理してやらなくてもいい」というか、あまりお勧めできないという印象を覚えています。

 この作品は数年前に発売された「ルフランの地下迷宮と魔女の旅団」の正当続編作品です。ルフランに関しては私もPSVitaで遊んでいるのですが、現時点においてもダンジョンRPG作品としては史上最高傑作といいほどの出来で、同時期に発売された同じダンジョンRPGの「メアリスケルター」と比べると雲泥の差というか、どうあがいても埋めきれない差を見せつけるほどの珠玉の傑作でした。
 マジな話、ルフランを遊び始めてからクリアするまでの毎日はマジで幸せだと感じていたほどで、戦闘、探索、難易度、ストーリー、演出、声優の演技のどの方面でも文句のつけようがないほどの素晴らしい作品でした。恐らく今後これ以上のダンジョンRPG作品に巡り合うことはないと思います。

 それだけに続編にあたるガレリアについても発売前から非常に期待感があったものの、発売時点ですでにPSVitaは産廃化しており、またPS4も持っていなかったので遊べず、もやもやした気持ちを抱えていたらSwitch版が出たのですが、PS4版の発売から日が経っていたのですぐ買う気にはなんかなれず、Switch版発売から1年に当たる2ヶ月前に割引セールされているのを見て、ようやく購入するに至りました。

 あのルフランの続編だからとかなりワクワクしながらプレイを開始したのですが、前述のとおり期待を満たすほどではなく分類的にはガッカリ作品でした。この作品の何が良くなかったのかというと、単純に遊んでて面白くなく、ゲーム性が著しく低かったという点につきます。

 ゲームとしては前作同様にダンジョンRPGで、3Dダンジョンの中を罠をかいくぐったり、敵を倒したりして探索しつつ、キャラクターを育ててボスとかを倒す感じなのですが、序盤こそ前作同様に仕掛けの多いダンジョンを回るものの、中盤以降は「不思議のダンジョン」シリーズのように、ランダム生成されたダンジョンをひたすら上っていくだけになっています。ランダム生成ダンジョンのためマップを埋める行為は意味がなく、ただひたすらに階段を見つけては登っていくだけの作業めいたプレイを強要され、なんとなく遊ばされているという感が強かったです。

 またこの作品、RPGと謳っておきながら極端にボスキャラに当たる敵が存在しません。最初の名前付きのボスキャラに遭遇するまでガチで10時間以上プレイせざるを得ず、その間白熱する戦闘は一切なく、つまらなくはないけどただダンジョンを探索するだけで、この点はかなり強い違和感を覚えました。
 でもってようやく出会えたボスキャラはどれも弱く、後半に至るまでボス戦で苦戦したことは一切なく、基本遭遇するや1回目で簡単に攻略できる有様でした。ただそれは中盤まで、後半に入ると今度は極端に強いボスキャラがやたら出てきて、マジで何もする間もなく一瞬で全滅させられ続けました。表ラスボスなんかもやたら強く、中盤までとは異常なほどギャップがあり、難易度曲線が酷く歪であると感じたくらいでした。

 このほか戦闘に関しても、ミラマキーナなどほかのゲームでいう召喚獣みたいなものが新しく導入されましたが、これが全く使えないというか、途中からは完全に無用の長物と化していました。そのほか先頭に使うキャラも、このゲームはドラクエみたく転職が可能で、転職前に覚えたスキルを転職後も使えるのですが、転職できる職業が異常に多く、後半に入ると膨大なスキルの中から適切なものをいちいち取捨選択しなくてはならなくなります。
 それでいて、戦闘に出せるキャラクターは20キャラ以上おり、このスキル管理や転職の管理に膨大な時間がとられました。この辺、ガチで自動選択がほしいと思ったほどです。それでいて、後半に行けば行くほど魔法(ドナム)が役に立たなくなり、よくいう「レベルを上げて物理で殴ればいい」的な戦略性のない戦闘になっていってしまいます。

 こんな感じでRPGゲームとしてのゲーム部分は正直あまり評価できないというかむしろひどい部類なのですが、ストーリーに関しては前作同様に非常に見るものを魅了するほど素晴らしいものがあります。ただそのストーリーも、前作のルフランと比べると明らかにレベルが落ちており、また裏設定が異常なほど多く、一見してストーリーの全容を把握できるものではないです。
 また中盤に入ってからは大きく話が切り替わり、先の気になるストーリーが展開されてやばいくらいのめりこみましたが、後半に入ったら途端に失速して、クリア直前なんか「どうしてこんなことに……」というような感じで惰性でプレイしてました。多少ネタバレになるけど黒幕が世界を滅ぼそうとする理由というのも、

「今までの辛い記憶、もう忘れてしまおう」
↓↓↓
「よくわかんないけどもうこんな世界滅ぼしちゃえ」
↓↓↓記憶戻った後
「なんで世界滅ぼそうとしちゃったんだろ?」←ガチでこんなこと言う

 こんな具合で、かなりトンデモな動機で面倒ごと起こしていたことがわかります。マジこんな展開見させられたときはこっちの心のほうが折れそうでした。中盤のストーリーはすごい良かったのに。

 以上のように最後の方こそちょっとトンデモな展開になりますが、中盤までのストーリーは依然素晴らしく、全体としてもやはり美しいストーリーだとは評価できます。ただそれだけに、ゲーム部分があまりよくないこともあって一部の人は「Youtubeでプレイ動画だけ見れば用足りる」と言っており、私自身も実際この意見に激しく同感です。

 前作同様、キャラクターは非常に立っておりストーリーは本当にいいのですが、肝心のゲーム部分が大きく足を引っ張ったという印象です。まぁストーリー面も前作が偉大過ぎたともいえるのですが、キャラクターはビジュアルも含めよくできているだけに、非常に惜しいという気持ちがしてなりません。

 なおそのキャラクターの声を演じる声優陣は今作も非常にうまく演じており、ナチルの声の人なんか今まで知らなかったけど演技うまいなぁとはっきり覚えました。ただこの点も、前作で主役二人を演じた仙台エリ氏と種﨑敦美氏のタッグがやばすぎたというか、プロレスでいうと猪木&馬場のタッグ並みに演技力が桁違いすぎる超実力者二人が揃って出演していたため、前作と比べるとガレリアは声優面でも見劣りしてしまいます。

 何気に種﨑氏の声聞いたのはルフランが初めてだったのですが、終盤のあるシーンの演技を聞いて、「マジやばいこの人(゚Д゚;)」と凄まじい戦慄を感じたのを今でもはっきり覚えています。あの当時から現在に至るまで種﨑氏はスター街道をひた走るようになり、冒頭のスパイファミリーのアーニャ役をはじめ、超売れっ子となったことに強い安堵感を覚えます。

 こんな感じであんまいい印象のないガレリアですが、BGMに関しては前作同様にどれも非常に優れた出来だったと、この点に関しては手放しで誉められます。特にこの下の、ゲーム中ではアパルトマンなどで流れるこのBGMは非常に幻想的なイメージが盛り込まれており、何度聞いても飽きないです。


2022年12月5日月曜日

何も緩和されちゃいない

引くに引けないゼロコロナ、擁護派さえも懸念する中国経済の大失速(JBpress)

 というわけで今日出た自分の記事ですが、中国経済の減速ネタなだけにアクセスは悪くないものの、このネタでアクセス取れない方がおかしいので自分としてはそんな大した記事を出した感じはしません。それでもこのネタを出したのはみんなデモの話ばっかしていて具体的にいつゼロコロナが終わるのか、っていうかゼロコロナが終わらなければ中国はマジやばいことになるという指摘が少ないと感じたので、使命感に駆られて書くこととしました。

 内容としてはこの前にこのブログで書いた内容とほとんど被っています。ただブログ記事とは違って、習近平の取り巻きの経済手腕の不安については触れず、企業と受注流出、そして不動産業界の不穏な動きに限定して取り上げることとしました。真面目にグローバル再編が今あちこちで動いているから、中国としては笑ってられないと思うんだけど。

 そうした自分の記事の話は切り上げて、今日になって各メディアで「中国がゼロコロナを緩和」といった報道が相次いでなされていますが、結論から言うと上海市に限れば誤報もいいところでしょう。各報道で健康証明なしに地下鉄などに乗れるようになったと書かれてありますが、実際には「场所吗(場所コード)」の提示が求められなくなった代わりに「健康コード」の提示を地下鉄で求められるようになり、結局乗るためスマホ操作してコード提示する手間は変わりません。
 また商業ビルや飲食店などに入る際には従来通り場所コードの提示が要求され、結局このコード提示のためには72時間以内にPCR検査を受け続けなければならないだけに、正直前と何も変わっていない、むしろ変わったところあるなら答えてみろよとか言いたいです。

 何がおかしいかってこんなの上海現地にいたら誰でもわかることなのに、ほとんどのメディアが「上海で規制緩和」と馬鹿みたく報じている点でしょう。実質的には朝三暮四もいい内容なのに現地の記者らは何を考えてこんな報道を出したのか、理解に苦しむを通り越して日本の将来に懸念を覚えるほどです。

 北京や広州の緩和状況は分かりませんが、話に聞く限りだと上述のように一つが緩和されても別の規制が残っているため結局同じ制限を受けるって話を耳にします。っていうか中国政府が緩和することは少なくとも次の春節が終わるまではまずありえないと思え、そうした視点に欠けた報道が多いことに暗澹な気持ちにさせられます。

2022年12月4日日曜日

自己主張の激しいUSBハブ

“衝撃の声優デビュー”で「モヤモヤが吹き飛びました」…美山加恋25歳の役者人生を激変させた“6年前のアニメ”とは(文春オンライン)

 この子覚えているというか記事にも取り上げている2004年の草彅剛氏主演のドラマは見ていました。でもってこの年のいいとも忘年会で草彅氏がこの子の物真似やって、本人が電話で「微妙に似てるのがむかつく」と話したのもしっかり覚えてます。


 それで本題ですが、前にこのブログの記事でも書いたようにドスパラで購入した新規ノートPCのTHIRDWAVEですが、処理能力やデザインは格別に良くてコスパ最高であったものの、スピーカーに関しては擁護しようのないほど悪いものでした。

 この問題を解決するために中国で隔離が終わったので外部スピーカーを購入しました。上の写真に写っているスピーカーのほかもう一台すごくちっちゃいのも買ったのですが、配線がやや悪くまた小型ゆえに自重が低く、配線を動かすだけでスピーカー本体もすぐ動くのと、スピーカー本体に音量調節用つまみが付いていなかったので、上の写真のスピーカーを備え付けることにしました。
 ただこっちのスピーカーで想定外だったのは、見ての通りブルーライトを全力でこっちに向けてくるという点です。商品紹介のページではこんな無駄な自己主張するとは書いておらず、音響性能に関しては明らかにパソコン本体のくそダメなスピーカーを上回っているというかまともなものの、ちょっとこの無駄なブルーライト機能は残念でした。

 そのためどうせ800円くらいでほかにもたくさんスピーカー選べるので、今度は音声端子がなくUSB一つつなげるだけでならせるというまた別のスピーカーを先ほどまた発注しました。あと右のスピーカーの上に乗っけているスープラのプラモはさすがに不安定が過ぎるので、この後回収して別のところに置きました。たぬきはそのまま。

 ただこちらのスピーカーのブルーライトは許せるというか、まだ全然許容できます。一方、許容できない無駄な自己主張が激しかったのが、USBハブでした。

 THIRDWAVEのUSB端子は3つあり、自分はほぼ常にマウス、キーボード、外付けSSDで3個使い、さらに臨時でゲーム用コントローラ、そして本体性能のあまりの低さゆえに外付けスピーカーを入れることから、USB端子が必然的に不足しています。
 そこで日本にいた段階でUSBポートを増やすため、TypeC接続のUSBハブを買ったのですが、驚きの結果がこれです。


 見ての通り、このサンワサプライで購入したこのUSBハブですが、接続するとみての通り燦燦とブルーライトを輝かせて光ってきます。何が困るかってこれ、パソコンの電源切っても無駄に光り続けるって点です。

 買ったとき、日本にいたときはあんま気にならなかったのですが、上海の自宅戻ってこれつないで夜寝ようと照明切ったら、このブルーライトのせいで部屋が微妙にブルーなムードを漂わせることとなりました。それくらい無駄に光が強かったです。

 ちょっと自分でも気にしすぎかもしれないけど、前述のスピーカーなどは電源切ったら素直に光るのやめてくれるのと比べると、このUSBハブの無駄な自己主張はちょっと受け入れられないというか光るのをやめろと言いたくなるため、また別の、今度は光らないであろうTypeC接続のUSBハブを注文しました。

 っていうかそもそも何でこの手のPC周辺機器って無駄にこういう風に光らせようとするのか、改めて考えると余計なことすんなよという気持ちすら覚えます。そもそも自分はあんま信じてないけど、ブルーライトは目に良くないっていうのに、何故青く光らせようとし続けるのか。
 また今回新たに調達した外付けSSDも、USBハブほどじゃないですが電源ONだと一部光るようになっていますが、無駄にうっとうしいと思うし邪魔だと思ったのでさっき切り取ったビニールを上から貼ってテープで止めました。

 恐らく電源のオンオフ表示のためにこういうさかしいことやってると思いますが、スピーカーにしろ記憶メディアにしろ、故障で機能してなかったらすぐわかるに決まってるので、こんな無駄な自己主張は自分的にはいりません。っていうか無駄に光らせると目にもよくない気がするし、そもそも光らせることで無駄に電力食うことも考えると、こういう余計なワンポイントは排除してくれとメーカーには言いたいです。
 この際検索しやすいよう、無光製品とかいうカテゴリーも作ってほしい┐(´∀`)┌ヤレヤレ