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2023年1月10日火曜日

ひらりマント作れないのかな?

 昔ネットで見たMDことミサイル防衛計画のイラストで、イージス艦にて発射されたミサイルの軌道を探知した後、ドラえもんに出てくるひらりマントを使ってミサイルを「米国へ」という風に説明されてました。もちろんこんなの冗談ですが、飛来物をあらぬ方向に向きを変えてしまうひらりマントがあったらマジ便利な気がします。

 現在、ミサイル防衛に関しては基本的に「撃ち落とす」という手法しかなく、ミサイルに対し防衛ミサイルをぶつける、または戦闘機にて撃ち落とすという方法しかありません。しかし先ほどのひらりマントとまではいかずとも、軌道を変えてしまう、具体的には何らかの軌道制御妨害を行うという手段はもし実現性があるのなら、あながち無視できない対策になりうる気がします。

 実際にはミサイルの軌道制御はミサイル自身が行ったり、衛星を介したナビゲーションシステムで行われていることから、やろうったって簡単ではありません。ただ後者に関しては極端な話、発射前に軌道衛星を破壊してしまえば無力化できる可能性があるほか、通信に使う信号を乗っ取るまたは妨害すれば軌道を変えることはできるかもしれません。もちろん、やろうってんなら超難しいですが。

 それよりももっと可能性があるとしたら、電磁撹乱の方が実効性が高い気がします。一定の空域を対象にあらゆる電子機器が使用できなくなるほどの電磁波などを出すことで電磁撹乱が行えないのか。まぁやろうってんなら自軍の兵器にも影響出るし、そもそもそんなのあるなら敵地に直接放り込む方がずっと価値を持ったりするんですが。

 ただ、兵器というのは案外発想が非常に重要で、「あんなこといいな、できたらいいな♪」からほとんどの兵器が企画され、実際に実現しています。それこそ20世紀末に至るまで、「レーダーに映らない航空機」なんてほとんど空想上の産物でしたが、今や最新鋭戦闘機はステルス性能があって当たり前となっています。然らば上記のような「軌道を変える」という技術も、もっと議論され、何だったら実現したってもいい気がします。
 でもって何気に重要なのは、上記のような軌道を変える防御技術は、人を殺す手段にはあまりならず、人を守る強力な手段になると思います。日本の軍事開発においてはこうした、防御に特化した方面でしっかり行い、でもってこうした技術なら軍事用途であっても海外に販売してもいいのではないかと、個人的には思います。

 ちなみに兵器開発でこの手の冗談を本気でやってくるのは基本英国で、「塹壕を突破できないなら、塹壕ごと粉砕する鉄の車があればいいじゃない」で世界初の戦車を作ったりします。最初の暗号名は「水運搬車(Water Carrier)」だったらしいですが、開発委員会名が「W.C(便所)委員会ってやばくね?」的な意見から「T.S.(Tank Supply=水槽供給)委員会」となって、現代の呼び名の「タンク」ができたそうです。
 あと二次大戦中にディズニーアニメを見た軍の英国の高官が、「これ作ったら良くね?」で作ったのが「ディズニーボム」で、現代の地下要塞ごと爆破するバンカーバスターの元となったそうです。ディズニーやばくね?

2023年1月8日日曜日

コロナ死者隠蔽に対する中国人の反応

顔面すれすれにレンガが落ちてくる「恐怖の瞬間」が捉えられる 中国(COURRiER Japon)

 上の記事の「VAR判定だと当たってそうだなあ」というコメントが非常に鋭いと感じます。っていうか映像を撮れたのはすごい偶然だけど、割とこれって中国の日常だと思うマジで。

 話は本題ですがやばいくらい感染爆発中の中国ですが、先日後輩から「これから春節で大挙して日本に中国人来るんじゃないですか?」と聞かれました。ぶっちゃけて書けば確かにこれからやってくるでしょうが、そもそも中国-日本便は今物凄く少なくて、入って来れる人数にははっきりとした上限があります。
 チャーター便とか組まれるなら話は別ですが、どちらかと言えば帰国する日本人駐在員の方が主で、多少増加はするだろうけど春節に入ったからと言って極端に増加することはないと思います。増えるとしたら中国での流行がやや収まる、4月の桜のシーズンくらいでしょう。

 そんな中国ですが日本でも報じられている通り、コロナ関連死者数が劇的に低くなっています。毎日全国で一人か二人という超激レアな人数で、WHOからも情報を隠蔽するなと言われて「なんだとこの野郎(# ゚Д゚)」と中国が逆ギレしています。ではこうしたコロナ関連死の発表について中国人は実際にどう思っているのかというと、はっきり言って誰も政府発表を信じておらず、やばいくらい今中国で感染が流行していて、めちゃくちゃ人が死んでいるということも理解しています。

 さすがに北京や上海といった大都市では9割方感染し終わったため流行のパニックは収まり、街も以前ほどではないにしろ活気を取り戻しています。そのおかげで私も去年中頃から続いていた自宅勤務が終わり明日からオフィスに出社することとなったのですが、自宅勤務が長すぎたせいもあり、ぼっち・ざ・ろっくの主人公並みに今は会社行きたくないです(´;ω;`)ウッ…

 話を戻すと、実際に中国人の同僚と今の状況などについて話を聞くと、前述の通り政府発表を誰も信じていません。どれくらい死んでいるかはさすがにわからないものの、少なくとも政府の発表ほど少なくはなく、多くの人が死んでいることはみんな理解しています。
 その上で、本当にこの国はおかしいとはっきり政府を批判する人も珍しくありません。私自身も、武漢での流行当初に情報を隠蔽しようとしてあれだけ痛い目に遭ったというのに、中国政府はまた同じ過ちを繰り返そうというのかと呆れてみています。習近平は毛沢東を崇拝していると聞きますが、現実を見ようとしない点でもフォロワーとなっているでしょう。

 そういう背景もあってか、日本が中国からの入国者に対して制限を課すことに対して中国政府は批判していますが、一般中国人からしたら「そりゃそうだろう(´・ω・)」という感じで日本の対応を理解しています。理解していないのは中国政府だけです。

 でもってすでに予想されている通り、再来週から春節に入るためこれからの中国の流行の本番は地方、それも農村地帯が主となるでしょう。農村地帯は都市部よりも医療リソースが弱いだけに、コロナ死者の本当のラッシュはこれから起きるのではないかと私も心配しています。っていうか春節まで残り2週間なだけに、もうあんま働きたくないていうかごろごろしていたい(´;ω;`)ウッ…

ロシアの一方的停戦に意味はあったのか

 日本はどうかは知らないですが、この1週間の上海はやたら暖かく、せっかく買っておいたカイロも全く使わずに放置しています。今日にいたっては気温が10度台後半に至り、自転車乗ってる際にもう暑いから手袋脱ぐほどでした。

 聞くところによると年始の欧州も気温が高く、春先の気温になるなど歴史的な温かさだったそうです。ウクライナ戦争でエネルギー価格が高騰していただけに、欧州にとっては恵みの暖かさになったのではないかと思います。その分、米国はとんでもない寒波だったけど。
 こうした気候もあってか、ロシアが期待する「エネルギーが足んないからウクライナとロシアは戦争をやめるべきだ」という世論も盛り上がっていないように見えます。それどころか、こうしたロシアの願望を打ち砕くかのようにフランスと米国が新規に戦車をウクライナに送ることを発表するなど、ロシアにとって状況はますます悪くなっていくばかりです。この辺、米国もロシアをメンタルから攻めるため、意図的に支援をエスカレーションさせているように見えます。

 そんな最中、先日ロシアはギリシャ正教でクリスマスだから36時間停戦すると一方的に通告しました。案の定というかウクライナはこの停戦を受け入れず、ロシア側も案の定というか各地で攻撃を続けたため、「なんで停戦するって言ったの?」と誰もが意味不明な状態になっています。
 ロシア側が停戦を発表した狙いは、やはり自軍の立て直しが最大目標だったと言われ、自分もそう思います。ただ通告したからと言ってウクライナが受け入れるはずもなく、それにもかかわらず何で発表したのかというとワンチャン受け入れてくれるという可能性に期待したのかもしれません。もしくは、「こっちは停戦しようとしているのにウクライナは攻撃し続けて酷いやつだ」という非難を、国際社会が受け入れてくれるとワンチャン期待したのかもしれません。

 しかし少なくとも日本などでは、そうしたロシアの期待する世論は鈴木宗男を除き誰も受け入れませんでした。むしろ発表することに価値があったのかと思う停戦通告にすがったあたり、ロシア指導部もかなり混乱しているのではないかという疑惑が深まります。
 前述の通り、欧州は意外と暖かくてロシアの期待したエネルギー危機が起こらず、ロシア側としては状況はどんどんまずい方向に向かっています。今後二月にかけて寒くなる可能性もあるものの、案外今年の冬はロシアへの経済制裁が続きながらどうにかなっちゃうかもしれません。そうなれば、ロシアとしてはただでさえ薄い勝ち目がますます希薄化されることとなります。

 今日見た報道では以前自分が述べたように、仮にウクライナが全領土を奪還したとしても、ロシア側がロシア領内から攻撃をし続け、戦争が継続する可能性があると触れられていました。改めてこの手の話を見てみて、ロシアがウクライナと平和または休戦条約を締結することを条件に、経済制裁を解除するのであればまだロシアも乗っかってくるのではないかと思いました。
 逆に、ロシア側がウクライナへの侵略を継続しようものなら経済制裁も続き、その場合にロシアはマジで中国の経済植民地化する可能性が高い気がします。それはそれで見てみたいけど。

 自分としては冬装備のないロシアは冬が来ると一気に瓦解して十二月中にも一定の決着がつくかとも予想しましたが、こちらの予想はさすがに楽観的過ぎたのか見事に外れました。とはいえウクライナ側が優勢を維持し続けているのは間違いないようで、今後もロシアの野望を打ち砕くよう応援しています。岸田首相にもウクライナ訪問を要請しているようですが、これにはぜひ応じて、日本がウクライナ側に立つことを示してほしいとも願っています。

2023年1月7日土曜日

匹夫の勇

ヘンリー王子、アフガニスタンで戦闘員25人殺害したと主張 英軍関係者とタリバンから批判の声(CNN)

 何かとお騒がせな英国のヘンリー王子の本がやはりというか話題になっていますが、中でもアフガニスタンの戦闘で25人を殺害したというキルレコード自慢が取りざたされています。この件について自分の第一印象を述べると、見出しにも掲げた「匹夫の勇」です。

 ヘンリー王子は現地で一戦闘員として戦闘に参加したそうですが、仮にも皇室の一族であれば、もっと戦争を大局的に見る目はないのかと個人的に思います。具体的には、米国に追従したこのアフガニスタン戦争で英国は何を得たのか、何を失ったのか、目標を達成できたのかという視点です。
 結論から言えば持ち出しが多かっただけで何も得られておらず、米軍も含めアフガニスタンから何も成果を得ることもなく英国も撤退を余儀なくされています。そして現地政権もタリバンが支配するようになり、これほどの失敗を経た戦争で「25人殺したぜ。自慢するほどじゃないけどまぁまぁじゃん」という言い草は、上に立つべき人間のものではないとしか思えず、そうして出てきたのが「匹夫の勇」でした。

 なお匹夫の勇とは書きますが、発音は「HipのYou」です。一体なんでそうなるのかというと、知ってる人には早いですがゲームの「ロマンシングサガ ミンストレルソング」でナイトハルト殿下がそういうからです。っていうかいまだに語られる当たり、伝説の棒読みだと思う。

2023年1月5日木曜日

想定外の7年間

 先ほどすぐ隣に住んでる大家がやってきて、明日から出かけるからこれ食べてと鶏肉の煮物をくれました。現在住んでいる部屋は2016年の2月から住み始めており、日本に行った際などは土産を必ず持っていくし、家賃も2年ごとにこちらから値上げを提案しているだけあってかなり関係は良好です。
 っていうか、7年も店子してればそりゃ関係良くなるはずです。

 今の部屋に引っ越してきたのは転職がきっかけで、隣の昆山市から上海市に勤務地が移ることとなったので部屋を探して引っ越しました。今住んでいる場所は元々、2011年と2012年に記者やってた頃に住んでたところのすぐ近くなだけに、マジで家の近くに関しては10年近くの歴史を空で語ることができます。
 クリーニング屋に至っては上海に移ったころから毎月スーツを出しており、向こうも妙な日本人だと覚えているのか顔を見るだけでツーカーな仲になっています。個人的には、上海ロックダウンを経ながらもお店を畳まずに営業してくれているのがありがたいとともにうれしく思います。

 一方で床屋に関しては栄枯盛衰が激しく、通っていた店は何度かオーナーが変わったりしてましたが、つい先月にお店ごとなくなって別の店舗になっていました。近くにはまだ別の床屋もありますがどちらかというと女性向けなイメージがあったので、この前はショッピングモール内の1000円カットっぽいお店で切ってきました。理由は客層も散髪のみを頼む人が多そうで細かい指定もせずに切ってくれそうだったからです。
 そのショッピングモール、というかカルフールに関しては、7年前と比べると寂れ具合が激しいです。昔は夜になっても人であふれてたしフードコート内もにぎわってましたが、今やフードコートは空きスペースが多いし、テナントスペースも空きが目立つだけでなくそもそもお客があんまいません。そのせいかもともと客が少なかった上海高島屋が、最近は寂れ具合があんま目立たなくなってる気がします。いやまぁ以前と比べれば高島屋は確実に客増えている気がしますけど。

 こんな感じで今の場所に居を移してからもう満7年となりますが、これは言い換えると今の会社に7年勤めているということにもまります。自分的にもかなり想定外で、2年いれば十分だろうと思っていたらこんなに長く働くことになるとは夢にも思いませんでした。
 それなりに年季を積んでいることから社内でもそこそこ名前を憶えられて、知らない中国人スタッフから「これやって!」的にポンポン連絡来ることも増えました。また日本から派遣されてくる日本人駐在員も、着任から離任まで見送る人もすでにたくさんおり、名実ともに中国法人の古株となってきています。

 飽きっぽい性格の自分がなんでこれほど長く続けられているのかは単純に辞める理由がなかったということに尽きますが、それ以上に今までいた職場は実際マジで死人が出たところもあるなど、内部にかなり大きな問題を抱えていたから辞めて正解だったなと今は思います。唯一、上海で勤めていた新聞社に関してはやや自分のわがままで辞めたという所感を持っていますが、それ以外に関しては経営者や社員が確実に理性を失ってしまっていたと感じます。
 何が言いたいのかというと、自分は飽きっぽいと思っていましたが実際にははっきりした理性があったからこそやばい組織から自分で抜けることができたんだなと考えています。今の会社も全く問題がないというわけではないものの、それでもはきちんと目標やモチベーションを持って、「いかに利益を出すか」をしっかり考えて行動している人が多いので、こっちも仕事していてやる気出ます。

 それにしてもこんなに長く中国にいるとは昔は本当に想定していなかった。そのせいで去年は忌まわしい上海ロックダウンに巻き込まれましたが、この10年くらいの中国の軌跡に関してはそこそこ見識持てたのはかなりでかい気がします。次にJBpressに出す記事もそういう内容だし。

2023年1月4日水曜日

Colabo問題について

派手に燃え上がっているColabo「不当」会計疑惑住民監査請求のゆくえ(JBpress)

 恥ずかしながらColabo問題について、上記リンク先の山本一郎氏の記事を読むまで全く知りませんでした。詳細については記事リンクを見てもらえば早いですが、簡単に説明すれば生活苦の女性保護を掲げて東京都から派手に助成金をもらっているColaboというNPO団体がやたら資産ため込んでおり、不当な用途に資金を使用しているという疑惑が出ているという点です。
 この問題は女性保護とか行政とかそういうのとは全く無関係な、Colabo代表の女性キャライラストに対する批判を不当と感じたあるネットワーカーが都に監査請求を出したことがきっかけとなっています。山本氏の記事ではこの過程が中心に描かれていますが、今日に東京都はこの監査請求に対する回答を出し、不適切な支出に使われた可能性があるとして、Colaboに対し支出用途の証明を出すよう勧告し、もし不正に使用していた場合は助成金の返還なども請求すると発表しました。

 そもそもの話、この問題が表出してから、Colaboの財務諸表作成を担当していた会計士があらゆるアカウントを消して逃げた時点で、まともな会計していないと判断していいでしょう。なんかこの団体は女性用シェルターのためと言ってアパートまで建てているそうですが、勧告で済ませたあたりは東京都も担当者が巻き込まれるのを恐れて穏便に済ませたいという思惑が見て取れます。

 こうした資金の不正使用に限らず、Coraboに関しては貧困ビジネスの疑いもネットで取りざたされています。貧困ビジネスに関しては端的に言って、生活保護者をダシに税金を中抜きするというビジネスで、見つけてきた要生活保護者に手続きして、自前の物件に入れて家賃や食費を生活保護費からとるという手段が主なものです。今回は団体の会計処理のみがやり玉にあげられこうした疑惑について東京都は一切携わっていないようですが、この辺からも東京との消極的な姿勢が見て取れます。
 っていうか、東京都じゃなく特捜出てきてもいいんじゃないかなこの案件。

 この手のNPO団体があの手この手で助成金をかすめ取って実際には業務を果たさない例は昔から多く、自分がこの事件を聞いて最初に思い出したのも東北の大雪りばぁねっとの事件でした。あの頃から行政のNPOに対する監視は一切反省されていなかったのだなと思うと同時に、こうした社会的弱者保護活動を行政が第三者団体に丸投げすること自体に強い疑問を感じます。
 少なくとも、NPOなどではなく民間企業にきちんと入札を経た上で契約して行わせる方が、まだ確実に運行される気がします。

 それ以上にこの手の貧困ビジネスに対し、かねてからネットでは話題に上がりながら大手メディアはほぼ全く取り上げず、行政も取り締まろうとしない現況の方に強い危機感を感じます。弱者を追い込んで稼ぐ、最近ではタックスイーターという言葉も出てきていますが、こうした行為を行政がお墨付きでやらせてみてみぬふりしている現実には若干寒気を覚えます。でもって社民党などの団体がバックにいてやらせているし。
 ガチな話、仮にこの手の貧困ビジネスをしている人間が集団リンチされて血祭りにあげられたところで自分は何も感じないし、むしろそうした行為も必要なんじゃないかと最近思います。ジョジョじゃないですが弱者を利用して踏み台にする行為は最低な行為以外の何物でもなく、社会的制裁とか刑罰以前に、正しく処されるべきでしょう。

 にしても本当にNPOに対する監査とか日本はザルだなと思います。この分だと電子インボイスも、NPOにはいろいろ抜け道作られるんじゃないかな。

2023年1月3日火曜日

北朝鮮っぽくなってきた

中国、入国規制に対抗も コロナ「政治的」と批判(共同通信)

 上のニュースに関して率直に言うと、なんか最近の中国はどんどんと北朝鮮っぽくなってきたなという印象を覚えます。中国国内であらん限り感染者を増やしている最中だというのに、日本などほかの国が中国人の入国に対して検査をするとしたら「差別だ!」というひん曲がった被害者意識を主張する当たり、現実を無視した頭の中の世界だけで発言しているように見えます。そもそもそれ言ったら、お前ら中国だって中国に入国する外国人に対し不要とも思えるくらい長期のホテル隔離を強制していたんだし、それは差別に当たらないのかと逆に問いたいです。

 この辺ロシアもそうですが、現実がうまくいかない連中ほど空想に逃げ込むんだなぁという風に見ていて感じます。この辺、「ぼっちざろっく」見てると余計にそう思えてくる。
 上記3か国はどれも社会主義を標榜していた国同士ですが、やっぱりこの手の国ってうまくいかないときほど責任を外に擦り付ける癖があります。それでも中国は以前であれば外国にむかつく主張を言うときはそれなりの打算めいた怜悧な思考がまだ見て取れましたが、この1年、具体的には上海ロックダウンでやらかしたあたりからそうした怜悧な思考があまり見られなくなりました。あるのはただの責任逃避で、去年ほど中国の官僚の質が落ちたと思った年はこれまでありませんでした。

 恐らく中国は今後ますますこうした傾向を強め、とっくに末期を迎えている北朝鮮化が進むと思います。以前であれば政策が失敗したら対立派閥に攻撃されて政策が転換する余地があったものの、習近平独裁が確立された今後はそうした内部意見対立もなくなり、間違った方向にぐんぐん進み続けるきらいもあるのではないかとみています。
 このところのコロナ蔓延に関しても、中国共産党としては12月中にケリがつくと考えていたような節が見られ、年が明けた現在においても蔓延していることになんか浮足立っているようにも見えます。まぁこの辺は自分も反発があるからそのように見えているだけかもしれませんが、なんか本当に以前と比べて中国の政策に鋭さを感じなくなってきています。

 そもそもコロナを散々政治に利用してきた中国が他国に「政治的」と批判する当たり、どんどんと自分が見えなくなってきているのかもしれません。そういう意味では習近平の三期目続投は、日本や米国にとっては国力下がる意味で有意義な結果だったのかもしれません。