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2008年2月3日日曜日

憲法改正について

 最近は大連立騒動とかの影響下、安倍政権の下で主要な話題となっていた憲法改正論議も下火です。この前友人から、「お前は憲法についてどう思ってるのか?」と聞かれたので、自分なりの意見をここで書かせてもらいます。

 まず、私は憲法改正派です。現行の憲法はやはり時代遅れとしか言いようがないので、すぐにでも改正したいと思っています。そして9条、戦争放棄の条項ですが、これについては瑣末な問題でしかないとしか思えません。
 9条自体の意義は非常に崇高なものだと思っています。しかし、この9条の解釈について肝心の日本の司法が常に曖昧な態度を取りつづけており、それが結果的に現在のように自衛隊の拡充やらMD構想へと繋がっているのかと思います。別に今の二つが悪いというわけじゃないですが、この解釈をめぐる論議こと、日本の司法の体制に非常に問題があると考えており、その点を早急に改正すべきだと思っています。

 実は文系学問のうち最も苦手なのはこの法学で、あまり詳しくなくて適当な事を言っていると思うのですがそれでも言わせてもらうと、日本の裁判官は基本、内閣こと行政の任命制で、そのせいか行政の方針に逆らう事ができないといいます。また総理大臣にもなった佐藤栄作がなんかの大臣をやっている最中に政界疑惑が起こり、彼の逮捕を直前に控えた頃、検察トップが上からとっかえられて、捜査が中断したということもあり、日本の司法は他の二権に比べて非常に惰弱だと言われています。実際に、最高裁が持っている違憲判断はほとんど行われず、自衛隊に対してもなし崩し的にその存在が認められている状況です。ま、自衛隊は確かにいると思うけど。

 そしてこれは以前にも記事にしましたが、憲法の中にはっきりと赤字予算を組んではならないとかかれているにも関わらず、現在のように国債を発行しつづけている状況に対し、司法は何の判断も下してはいません。
 古来から中国では、「政治を行う」というのは、裁判を行うという意味合いで使われていました。それほど政治を行う上で司法は重要であったのですが、どうも日本は欧米と比べて司法に重要性を感じていないように見えます。中国はもっとひどいが。

 このように惰弱な司法を、真に三権分立といえるような状態に強化する事が、今、もっとも憲法改正に求められるべき課題だと私は考えています。同様に、最近もめている少年犯罪等に対しても、成人年齢が現行の20歳というのは既に時代遅れで、これを一気に18歳に下ろし、18から選挙権、被選挙権も与えるべきでしょう。この選挙権も考えてみればおかしな話で、投票する権利はあるのに票を受ける権利がないというのは明らかな間違いです。現在、投票権は20歳からですが、衆議院では25歳から、参議院では30歳から被選挙権を手に入れます。いっちゃなんですが、なんの論拠もない無駄な既定でしょう。実際、他の国では選挙権と被選挙権はほとんど同時に手に入れてますし。

 結論を言うと、9条はこれからもまだまだ議論がいる内容で、その議論を正常に行えるよう、ひとまず9条の是非はおいといて司法権を独立させようというのが私の考えです。

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