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2008年2月13日水曜日

日本人の欠点

 前回、というよりたった今、日本人の民族性について書きましたが、今度は真面目な話で日本人の欠点について書きます。意味としては、日本人としてマイナスな特徴であるにも関わらず全く改善が出来ない点ですが、過去この点について様々な人が議論しています。

 私が知っている中で作家の司馬遼太郎、彼の出身大学はこの前吸収合併受けたけど、彼は日本の歴史を見て、どうも日本人は優秀な人材が表に出てくると、周りがその人に嫉妬して引きずり下ろしてしまうというのを嘆いていましたが、私に言わせるとこんなの、どこの国でもあることだと思います。
 中国の歴史書の史記に至ってはこんな話のオンパレードで、むしろ最後まで大成した人の方が珍しい。同様に、西洋でもダーウィンやらガリレオなども憂き目にあっているし、今更な事を言っているような気がします。

 では私の意見はどうかと言うと、日本人の民族としての最大の欠点はその暴力性にあると思います。暴力性自体はどこにもあるものですが、日本人の場合に怖いのは、自分の立場が相手より上だとわかると、猛然と暴力を振るう点にあります。古くは、二次大戦中の陸軍などの体罰です。これは各証言者達、現在でも声高に主張しているのは漫画家の水木しげる氏くらいになりましたが、その誰もが陸軍内でのリンチの凄惨さについて語っています。無論海軍でも同様だと思いますが、本来不必要であるにも関わらず理由なくビンタの嵐が飛んでいたと証言しています。

 そして皮肉な話に、これがそのまま戦後にも続いて、この前起こった時津風部屋でのリンチ殺人など、体育会系では「しごき」と呼ばれるむやみやたらな暴力がまだ続いているようです。それでスポーツの試合に勝てるのならともかく、実際にこのようなしごきは運動生理学上で何の効果も表さないといいます。代表的なのは、足腰が強くなるという理由で70年代から80年代に広く行われた「うさぎ跳び」です。これで何人の若者の脚をダメにしたか。

 まぁこういうのが残っているのはそういう場所だけ、と思っていたら大間違いです。実は他国にはなくて、日本にだけ異常に多い暴力事件があります。何を隠そう、駅員への暴力です。
 私の友人がある私鉄でバイトしていた時、電車が遅延するなど何かしら問題が起こると大抵駅員などが文字通り殴られていたようです。その友人は発車確認をするバイトだったのですが、列車の発車時間を聞かれた際に戸惑うと、彼の友人らはすぐに殴られていたと言っていました。その私の友人自体は背が非常に小さかったのもあり、あまり殴られなかったようですけど。
 なにもこのようなバイトたちだけでなく、日本人の駅員への暴力は突出して多いです。またクレーム対応の係員もよく暴力を受けるという話を聞きます。このように、相手が自分に逆らえない力関係にあるとわかるや、普段は大人しいくせに日本人は異様に暴力的に変わる気がします。その代表的なものは言うまでもなく、学校や社内でのいじめになるでしょう。もっとも、これはアジア圏内でも多少同じような傾向があるようです。韓国でも軍隊内のいじめ問題は根深く、また中国でも一部学校内でそのような問題が起こっていると聞きます。

 しかしこれは非常に卑屈としか言いようがありません。アメリカ人にはぺこぺこするくせに、同じ日本人同士だと無茶な要求やら暴力をふるうという。しかも、私が見ている限り自覚症状があまりないように見えます。私自身も中学高校の部活動の最中に、そのような無用な権力を振りかざして変なことを言う先輩に会った覚えがあります、その部活はすぐ辞めたけど。
 こうして年を食ってみると、なぜあの時の部活で、十四のガキが十三の後輩に対してあんな偉そうな態度が取れたのだろうかと疑問に思います。たかだか学年の関係で上にいるだけで、あれだけ偉そうに何でも言いつけるというのは馬鹿馬鹿しい気がします。逆に、学年が上でありながら自分たちと同じ目線に立ってくれた先輩に対しては今でも折に触れて懐かしく思う事が多いです。

 はっきり言って、このような暴力性はすぐに改善させるべきでしょう。一番手に負えないのは、このことを自覚していない日本人が多い点です。なのでこれ読んでる皆さん、嫌な上司に会ったらさりげなくこのブログを紹介してみてくださいね。

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