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2008年3月30日日曜日

世界の目から見た場合

 自分の専門は何かと聞かれた場合、真っ先に答えるのはプロフィールでも書いてあるように国際政治学です。といっても全部我流で考えているのであれこれ基礎的な理論はといわれても何もわかりませんが、それでも敢えて重要な概念はというなら、「相手からの視点」を挙げています。

 昔から孫子でも、彼を知り、己を知れば何とやらとありますが、この考え方を援用して、私はよく周りに相手は自分のことをどう思っているかを考えろと教えています。まぁ教えている本人自体が周りの目を気にしない性格なのですが、国際政治学では特に重要な概念だと思います。

 その相手から見た場合、果たして日本はどう見られているのでしょうか。昔に受けた中学校時代の社会化の教科書には、世界の教科書の中の日本の紹介がありました。その紹介内容というのは大体どこも似たり寄ったりで、たいした資源もないのにすごい経済力がある国、というような紹介です。

 と、このように教科書に書いてはいるものの、実際に外国人は日本をどう思っているのだろうか。これは以前から私が疑問に思っていたことでした。そこで、中国の留学中にあれこれ外国人に対して、日本人への評価はどうだとしつこく聞きまわりました。
 まずルーマニア人の場合、先ほどの教科書の説明と同じく資源が少ないながらもたいした国だという評価らしいです。その上で日本の武士道も伝わっており、律儀でまじめな国民と考えているようです。ただこのルーマニア人が言った中で重要だったのが、日本はアジアの強国ではあるが最強国ではない、という内容でした。彼の言によると、アジアの最強国家はやはり中国であると、ヨーロッパの目ではそういう評価になっているそうです。
 まぁ実際に、軍事力や人口を考えるとそう考えるのが自然ですが、やはり日本は中国に順ずる、経済力に特化した国というような見方をされているようです。

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