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2009年11月14日土曜日

犯人逮捕におけるテレビの貢献度

 以前に北野武氏の番組内にて、こんな発言がありました。

「昔は誰もがみんな銭湯に通っていて、そこで貼られている指名手配写真を毎日見ていた。それだからこそ犯人を見つけるのに効果があったが、今の時代では銭湯にそんな写真貼ってもしょうがない。それだったら時間を決めてテレビで一日一回でも、指名手配の人間を映したらどうだ?」

 確か犯罪に関する議論でこういう話が出てきたのだったと思いますが、図らずも今回のイギリス人女性死体遺棄容疑の市橋達也容疑者の逮捕の経過を見るとまさにその通りだと思わせられる発言です。今回の市橋容疑者の逮捕の決め手はなんだったかというと、市橋容疑者が顔を整形した整形病院から提出された整形後の写真がテレビにて報道されたことで、この報道にて公開された写真を見てかつて市橋容疑者が働いていた土木事務所の同僚らが通報した事に尽きます。何も今に始まった話ではありませんが、今回も改めてテレビが持つ力のすごさを思い知らされました。

 それこそ今後、毎日十一時半くらいに現在指名手配されている容疑者の写真とその事件を紹介する時間を五分程度設けて詳細をネット上で解説すれば、指名手配容疑者の検挙率は上がっていくのではないでしょうか。確かアメリカだったと思いますが実際にそういう番組があるらしく、そこでは容疑者に掛けられた懸賞金と共に紹介されているそうです。

 最後に、今回市橋容疑者にかけられた懸賞金額は上限が300万円の所を特例として1000万円に設定されていました。これについてはリンク相手のアングラ王子さんの記事に詳しいですが、事件がイギリス人女性の殺人事件であったがゆえの特例だと私も思います。東電OL殺人事件といい、日本もあながち人種差別を笑ってられない国だとつくづく感じます。

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