以前に参加した環境問題否定論者で有名な武田邦彦氏が、日本の子供達について以下のように語っておりました。
「私が勤務する大学での授業でテストを行う際、私はいつもテスト用紙のここからここまでを何でもいいから書けば合格点を出すと学生達にあらかじめ伝えています。それこそ授業で教えた内容とは全く関係のないことでもいいし、ちょっと頭をひねるなら縦書きで行を埋めても単位を与えると言っているのです。
ところがテスト中に学生の答案を見ていると全然答案が埋まっていない学生もおり、自分の事でも何でもいいから書きなさいと私は言うのですが、その学生はというと採点をする私がこう言っているにもかかわらず、授業と関係のないことを書くわけには行かないと拒否するのです」
こう踏まえた上で武田氏は、世の中間違った事が通ったりよこしまな人間が多いとみんな嘆くものの、現実にいる子供達はそうではなくむしろ大人たちの方が心は荒んでいるのではと話していました。
ちょっと前の記事で私も日本人のモラル低下について記事をまとめましたが、その記事で受けたコメントの中で時代とともにモラルは低下してきたとは言うが、現代の若者はむしろ礼儀正しいのが多く、年配の方の傍若無人な振る舞いの方が目立つという意見がありましたが、私も実はそのように感じる事が度々あります。武田氏の教育現場での話を聞くと、やっぱりそうなのかもなぁという気になってきます。
2 件のコメント:
武田先生の授業は本当にそういう風だったので、驚きました。
武田先生に読んでもらえるのならと、毎日最後まで書いていたのを覚えています。
内心、サカタさんにその辺のところが本当なのか確認したくもあり、この記事を書きました。でもこの記事にもある通り、なんだかんだ言ってまだ日本の若者は潔い人間が多い気がしますね。その一方でやってもいない発表課題をしれっとした表情でもうやったと嘘をつく人間も見た事があるので、全部が全部とまでは言いませんが。
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