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2012年1月6日金曜日

香港で飛び交う言語

 中国語を使って仕事しているのだし、たまには語学の話をします。
 香港で使われる言語と聞いたら、皆さんは一体何を想像されるでしょうか。答えを言うと香港では大まかに分けて広東語、中国語の標準語に当たる北京語、そして英語が使われており、官公庁サイトなどでは各言語別にページが設けられるなどマルチ言語な地域です。このうち最も使われるのは広東語で、ほかの二つについて言えば香港人からすればやはり外国語として捉えられているような気がします。

 ただ外国語と言っても、英語についてはやはり通じやすいです。上海や北京といった中国本土の年では本当に簡単な英語すら通じないくらいで、ここだけの話、よく英会話教室などが「日本人はアジアで一番英語が下手だ」と煽ってきますがこれは絶対嘘で、中国人の方が明らかに英語のレベルは低いです。しかし香港に限って言えば元々イギリスの植民地だったこともあって一般市民に至るまで英語のレベルは非常に高く、日常会話程度だったら難なくこなす人間が多いです。けど中にはあまり上手じゃない人もいて、夜中のマクドナルドでオーダーし辛かったりして結構困ったりするんだけど。

 もう一つの北京語については、中国返還前と比べて大分普及したとは言うものの私の実感では通じる人、通じない人で半々くらいな感じです。文語は全く一緒なので仕事で翻訳する際は繁体字に慣れればどうというわけではありませんが、日常生活だと意外と北京語が通じなかったりするのでどちらかと言えば英語を用いることのが私の場合多かった気がします。
 ちなみにこれは留学中も幾度か経験しましたが、香港のような場所だと使用言語を英語か北京語かで使い分ける必要があるため、頭の中で非常に混乱します。なんていうか頭の中で英語と北京語の単語が飛び交い、変な時なんか「I prefer ferry to 地鉄」など、ごっちゃになって出てくることだってありました。

 そういう意味で上海に戻った今、基本的に使う言語は北京語オンリーなためにこうした妙な混乱は収まり、なんていうか非常に会話がしやすくなりました。19ヶ国語が出来た南方熊楠なんてどういう頭の構造してたんだろうなぁ。

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