また本当にどうでもいいことですが、現在この記事は日本でこの前かっておやじにもってきてもらったエプソンのネットブック(NA14s)で書いております。サイズは小さいもののキーボードの質感はメインで使っているNECのLavieよりよく、デザインも気に入っているのですが、いかんせんメモリが1Gしかないので動作面ではやや物足りなさというか、「遅っ!」とちょっと感じてしまいます。ただこのパソコンを買って何がよかったのかというと、ちょうど注文してから3日後にエプソンが3千円値下げしたということです。人間、決断時期は大事だ。
あともう一点気になったところとして、OSが「Windows 7 Starter」だったということです。これはネットブック用の安価なOSなのですが、なんと壁紙をデフォルトから変えられないという、そんなところで差をつけなくともという妙な設定で、最初は現実を受け入れられませんでした。もっとも、「ぬりかべ」というソフトがあればどうとでも対応できてしまうわけですが。
話は本題に入りますが、ロシアでプーチン大統領がこの前再任されました。何もロシアに限らず今年はアメリカ、中国、フランス、香港で最高権力者の交代、選挙が重なる一年となりますが、ロシアにいたってはこれを変わったといえるかどうかとなると難しいところです。というのもプーチンは2000年から2008年の間に既に大統領を務めており、この四年間はメドベーチェフが大統領ではあったものの実質的な権力者は首相に一旦下がったプーチンだと誰もが見ており、今回の大統領復帰を見る限りその見方で間違いなかったといえるでしょう。
今回の再任は中国でも大きく取り扱われており、日本のメディア同様に「現代の皇帝(ツァーリ)」と呼ぶ声もあれば、今日の長官にはでかい熊と一緒に充電期間を経ての再任といいたかったのか乾電池の格好したプーチンが描かれておりました。ロシアの大統領法はいつの間にか、って言うか恐らく今回に前もって合わせて人気が4年から6年に延長されてましたが、仮にプーチンがこのまま2期12年を務めるというのであれは2024年まで務めることになり、最初の大統領就任が2000年だったことを考えると実に24年間も最高権力者の地位に居続けることとなります。
ただ長いことやってるもんだから、国内で反発する勢力も出てきているようです。今回の選挙でもなんかいろいろと反プーチンデモとか起きたようですが、どこの世界でも誰にでも好かれる権力者なんている分けなく、このデモひとつでプーチンの求心力が落ちているとかいうのは間違いなような気がします。あくまで私の視点ですが、ほかの候補よりも実績と安定性があるということで、やはり過半数以上からは信任されているのではないかと思います。
しかし私個人の意見を言わせてもらうと、仮に今回の大統領選に出馬せずに引退していたら、ある意味では勝ち逃げができたのだろうにという印象があります。曲がりなりにもソ連崩壊後のロシアの混乱に一定の安定をもたらしたことは事実で、強いリーダシップでBRICsという高成長する新興国の一つに数えさせたのですから、ここで引退してもそう悪くない評価を歴史家に与えられていたでしょう。
逆を言えば、これからの大統領生活はむしろこれまでの評価を傷つける可能性があるということです。ロシアがどうして経済的に立ち直ったのかといえば一にも二にも2000年代に資源価格が高騰し、ロシア最大の輸出品である天然ガスが高値で売れ続けたからです。しかしそれもリーマンショックをきっかけに大幅に下落するや、途端にロシア国内の景気は悪化しており、天然ガス一つに頼り切った経済体制であることを露呈しております。
逆に天然ガス以外にロシアが国際競争力のある商品を持っているのかとなると、真っ先に浮かぶのはこの前にメーカーが潰れちゃったけどカラシニコフことAK-47(アサルトライフル)ですが、これ以外だと航空機と軍事技術しか真面目に浮かびません。はっきりいいますがこれだけだと少ないですし、また客を選ぶ商品のため強い経済力を維持するにはやや不安定です。
資源価格は現在また高騰しておりますが、今の世界状況ですといつまた下落を始めるかわかりません。その下落した時にロシアがどんな対応を取れるのか、またそれまでにどのように備えるかが今後の鍵となりますが、それを覚悟の上で、評価が落ちるかもしれないというリスクを承知して大統領選に立ったというのであればたいしたものだと思います。
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