先日、世界史の強い友人に何かブログのネタないかと尋ねたら、「食べ物についてなんか書いたら」と言われたので書くことにします。どっちかっていうと世界史ネタを何か振ってくれないかと期待してたんだけどね。ちなみにその友人には高校時代、買いはしたもののセンター試験にしか世界史を受けない自分にはマニアック過ぎる問題集をあげたのですが、カバーの裏に「アッハーン、アッバース朝」という落書きをしたためていたのを忘れたまま挙げたので後で詰問されました。
さて食べ物ネタということですが、以前に呼んだ「日本人の知らない日本語」で少し面白い話が紹介されていました。そのお話というのもパンの「デニッシュ」に関するものなのですが、これはドイツ語圏なのかちょっとはっきりしませんが、一部地域の言葉では「デンマークのパン」という意味らしいです。そんな意味からするとさもデンマーク発祥のパンかと思いきや、当のデンマークでは不思議なことに同じパンが「ウィーンのパン」という名称で通っているそうです。結局のところ、どこの地域で発祥したのかは未だにわかってないというか完全に迷宮入りしてます。
これと似たようなもので七面鳥、英語で言うと「ターキー」があり、これは音からわかるかもしれませんが英語だと「トルコの」っていう意味になりますが、実際は中米原産の鳥なのでトルコは関係ないそうです。誰が最初に言い出したのかしりませんが適当な奴もいたもんです。
しかし我らが日本も負けていないというか、原産地が誤って伝えられたまま名称が定着してしまったものに「カボチャ」があります。日本にカボチャが入ってきたのは戦国時代で海外からやってきた宣教師によって伝えられたとされるのですが、どうもその際にカンボジアから運んできたことからカンボジア原産だと間違われてこんな名称になってしまったと言われています。実際には南米原産らしいのですが。
そんでもって最後の紹介ですが、これも元ネタは「日本人の知らない日本語」からなのですが、これはその事実を知った際に私自身は激しい衝撃を覚えました。それはどんな事実かというと、カステラは長崎発祥の和菓子だということです。
その名称といい出島のあった長崎の銘菓、そんでもってスペインにカスティリャって地名もあるもんだからてっきりヨーロッパ伝来のお菓子かと思っていたらそうではなく、ポルトガルのあるお菓子が下地になったものの、歴とした日本人の手によって生み出され日本でしか食べられてない和菓子らしいです。知らなかった人は多分私だけじゃないかと思いますが。
それにしてもこうした食べ物というのは日常に溢れている一方で、その伝来の過程とかは案外、世界各地で誤解されやすいものだという気がします。最近は認知も進んできましたがナポリタンも日本で独自発達した料理ですが、やっぱ名称に影響を受けてこういう誤解が出てくるのかもしれません。
ちなみに最近気になっていることとして、日本のカレーはインド人から伝来したものと、イギリス海軍から伝来したもののどちらが影響力があったのかが個人的に気になっています。日本は海軍が初めてカレーを標準食としたことから普及が広まったっていうから後者かなと思う一方、まずい料理大国のイギリスから伝来したというのもなんだかなという風に思え、後からボースなどインド人によって伝えられたカレーの方が現代のカレーに対する影響力は強いのかもと勝手にいろいろと推論を重ねております。
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