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2015年3月8日日曜日

美濃加茂市長の無罪判決について

 先週金曜から日本に一時帰国しており、微妙に忙しいこともあって更新が滞っておりました。ちなみに今回、新規に購入したEPSONのノートパソコンでこの記事を書いておりますがパソコンの性能や外観は高く評価しているものの、キーボードの配列というかボタンのデザインがかなり独特でちょっと難儀してます。また中国に戻り次第にもレビュー記事を書こうっと。

 話は本題に入りますがちょうど自分が移動を開始した三月五日、昨年十二月に私もこのブログで取り上げた美濃加茂市長に対する収賄容疑での裁判で判決が下りました。既にニュースを見ている方も多いでしょうが、美濃加茂市長である藤井浩人氏の主張が認められたというよりは検察側の主張に疑いのある点が数多くあるという理由から無罪判決となりました。
 
 この裁判のおかしな点については過去記事を見てもらいたいのですが、今回の判決を見てすぐに思ったこととしては個人的に藤井市長を応援していた手前からほっとしたというのと、果たして第二ラウンドはどうなるのかという点でした。今回の判決は一審のもので、メンツにこだわる検察としては何が何でも有罪に持ち込もうと控訴して第二審に引っ張り込むのではないかと思えます。仮にそうなった場合は藤井市長にとってはいい迷惑でしょうし県政にとっても公務に支障を及ぼす可能性もあり、そもそも容疑自体が検察が主張するには無理のある内容なだっただけにこの一審の判決を素直に受け入れ、検察も少しは頭を冷やしたほうがいいのではと老婆心ながら思います。

 ただそれで完結すればいいというわけではもちろんありません。前回の記事でも書いたようにこの事件は一種の疑獄事件、つまり存在しない収賄が捏造されて藤井市長は犯罪者に仕立て上げられそうになったものとみて間違いありません。では何故そんな疑獄事件が仕立て上げられたのかというと ドラマみたいですが黒幕がいることは想像につき、その黒幕によって検察、愛知県警、岐阜県警が言われるがままに無実の人間を追い落とそうとしたということになります。
 かなり断定的な書き方で先ほどから書いておりますが、こうとしか思えないほどこの事件にはおかしな点があまりにも多過ぎ、実際に前回記事のコメント欄では黒幕と思しき人物名が既に地元で名前が挙がっている模様です。黒幕が本当にいるのか、誰なのかを探すことはもちろん重要ですが、それ以上にどうして検察や警察がこれほどまでに杜撰な捜査で立件に持って行ったのか、そして何故そこまでして藤井市長を追い落とそうとしたのかを究明することは真剣に大事なことに思えます。それこそ他人事にしてはいけないくらいに。

 冤罪、疑獄事件は決して昭和の名残ではなく今現在の日本においても頻繁に起こっている事件です。著名なものだと障碍者団体割引事件での村木厚子氏の例もあり、鈴木宗男氏に連座することとなった佐藤優氏などもこの問題について活発に活動を続けております。
 何が悪いかと突き詰めれば検察です。見込み捜査、作文調書、動き出したら必ず立件という三コンボによって長期間拘留されるなど法治国家であってはならず、他人事にはせずこの問題には多くの方に興味を持ってもらいたいというのが私の本音です。

 あぁ、キーボードが打ちづらかった……。

4 件のコメント:

上海忍者 さんのコメント...

もし中国の周永康氏が無罪判決であれば、どう思われますか?

匿名 さんのコメント...

全くご指摘通りと思います。
裁判所は一部かもしれませんが変わりつつあります。次は検察ですが、貴殿ご指摘のように変われるのでしょうか?!

なお、私も郷原弁護士の下記ブログと同様な感想でした。
即ちどう見ても推定無罪が当然とは言うものの、99.9%以上の有罪という日本の司法に大変不安を覚えていたのであり、
鵜飼裁判長などは、公判中から積極的に真相解明に働きかけ、検察にもたれかかることなく、正義を貫いたことに心から敬意を表したい。
(美濃加茂市民)

「美濃加茂市長無罪判決 ~極めて当然だが決して容易ではない司法判断~」
http://blogos.com/article/107233/

花園祐 さんのコメント...

 権力者やからありうることかなと割り切っちゃうかもしれない。でもまぁ彼が貯めていた金額には脱帽するよ。

花園祐 さんのコメント...

 匿名さん、コメントありがとうございます。
 さすがにあの裁判内容だし世間もそこそこ注目しているので有罪判決にはならないだろうと思いつつも、判決が出るまではもしやがあるかもと安心はできませんでしたね。ただこの点で裁判長は当たり前すぎる判決を出しているにすぎないので、誉めるとこまではいかなくてもいいような気もします。