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2018年10月5日金曜日

五輪経費の予算オーバーについて

東京五輪、予算大幅オーバーの予感で不満爆発「3兆あったら津波被害者の住宅建てて熊本城復興して有り余るぐらいの保育士雇える」(BLOGOS)
東京五輪への国費投入が「現時点で」予定の7倍増の8011億円に、森会長は「将来の日本のためになるから受け入れろ」(ニコニコニュース)

 既に各所で報じられていますが、東京五輪の予算が膨れ上がっててんてこまいのようです。具体的には国の負担分は予算では1500億円だったのに対し、まだまだ準備が終わっていないにもかかわらず既に8000憶円超にも達していて、東京都の負担分と合わせた最終的な予算も1兆3500億円の予定でしたが、この分だと3兆円を突破しそうな勢いだとのことです。
 ブロゴスの記事でも触れていますが、これだけの金があればかなりいろんなことが出来ます。それこそゴルゴ13の依頼料を仮に5000万円/人とすると、8000憶円あればなんと1万6千人も始末出来ちゃいます。実際には20万ドル/人だけど、計算ややこしいので気にしないでください。

 何もこんな冗談でなくても、ただでさえ今年は災害が頻発してその対策や復旧費用にお金が必要だということを考えると、この経費の膨れ上がり方は如何なものというしかありません。言い方は悪いですが、これまで世間に対し一切公表されなかったことを考えると、「国民の知らないところでいくら金使っても大丈夫」とばかりに、国民はなめられていると言っても過言じゃないと私には思います。
 なお一応言っときますが、海外にいる自分も一応は日本に税金払ってます。年金は払ってないけど。

 恐らく政府や官僚としては裏で勝手に金使ったところで、事後承諾でどうとでもなるという考えがあるのでしょう。極端なことを言えば、東京五輪のためなら他の災害復興費や教育・福祉への投資を無視し、いくら予算オーバーしたって責任を負われない、暴動を起こされないという楽観があると言えるでしょう。私自身としてはこれだけ切り詰めてもあとこれだけ足りないので、という民主的プロセスを経た上での追加予算発動であれば仕方なしと思いますが、さすがに今回のやり口見ているともう完全に国は国民をなめているようにしか見えません。一回くらい暴動起こして担当責任者を数人殺してしまった方が後々のためにはいいのではないかという気すらします。

宝暦治水事件(Wikipedia)

 今回の報道を見て真っ先に思い出したのは上の事件です。藩の反対を押し切って幕府の命で堤防工事をしたものの、経費が予算を大幅に超過したことから工事完了後に責任者の平田靱負は自害しています。
 この堤防は多大な費用が掛かったものの当時の治水に大きく貢献する設備となりました。しかし東京五輪で作られた施設は果たして後の世に貢献するか、そんなものに多大な費用をかけてしまっている現状をどう思うか、何も切腹しろとかそういうつもりはないですが、予算に対するシビアさが国、そして国民にも欠けている気がしてなりません。

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