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2019年11月13日水曜日

桜を見る会への批判について

桜を見る会中止 首相「私の判断」 「国会で説明を」の問いには答えず(毎日新聞)

 これまであまり言及しませんでしたが例の桜を見る会に対し、野党が連日批判を繰り返し、且つメディアがそれを報道し続けることに疑問を感じていました。何故疑問を感じていたのかというと、批判に対するトーンがやや強すぎるというか感情的に見え、批判すること自体は別としてここまで大騒ぎすることかという風に見ていました。

 仮に私がこの件で批判をするならば、公費を使った宴会であるのに参加者の選定がやや恣意的になりやすい傾向があるから、公平を期すために来年からは中止にしたらどうかという具合で行きます。これに抵抗するとしたら参加者をきちんと公平に選び、利権とかにつながらないようにしなければガバナンス面で問題があると付け加えるでしょう。
 然るに野党の批判とかを見ていると、これまでの参加者に誰が選ばれていたのかばかりやり玉に挙げ、なんとなく安倍首相周辺の個人批判をするための材料としか使っておらず、公平性、そして何よりも今後この会の扱いをどうするかについては言及が少なかったように思えました。

 また上記点のほか、自分が一番気になったのはなんでこの程度の問題でこんなにも大騒ぎしているのかという点です。この程度と言ったら変に反応する人もいるかも知れませんが、花見の宴会程度に費消する公費なんてたかが知れています。また花見に誘われたからと言ってものすごい恩義に感じる人もそんないるとは思えず、相手に対する影響力もそこまで発揮するかと言ったらまず発揮しないと断言できます。
 であれば、少なくとも公費の無駄遣い的な話をするならばもっと大きな問題とかにどうして切り込まないのか。批判するならするで、何故こんな小さな問題に全力を傾けるのに、本当にメスを入れるべき問題を無視するのかという点で野党、メディアともに激しく疑問に感じました。

国保料引き上げの真犯人、「ムダな医療費」を貪る人々の正体(ダイヤモンド)

 一例を上げると、上記記事にまとめられている精神疾患医療に対する公費支出に対しては私もかねてから疑問に感じていました。記事中でも「日本人は精神疾患にかかりやすく重症化しやすい」と書かれてある通り、治療費と入院期間が世界的にも桁外れに高く、実際に過去に深刻な疾患でないにもかかわらず入院処置を取り、保険料を国からせしめる病院がいくつも出ています。
 ただでさえ日本の財政は火の車であり、医療費に関しても今後の高齢化とともに急増することがほぼ確実な分野で、費用が急増することは仕方ないにしてもその急増の中に無駄がないかについて今だからこそ検証が必要な時でしょう。にもかかわらず花見一つでこれだけ長く大騒ぎしているというのは、呆れるを通り越してこの程度の水準かとつくづく思えてきます。

4 件のコメント:

潮風太子 さんのコメント...

1.お久しぶりです(^^)
お怪我の方は大丈夫でしょうか?
さて、不適切モードで削除されるかもしれませんが、
今回も様子を見ながらコッソリと書かせていただきます。
今回の桜問題ひとつは今月23日に迫る
韓国のGSOMIA破棄問題。
これを回避できる唯一落としどころが、
「安倍総理退陣」のようです。
安倍政権が倒れれば、
とりあえず次政権安定まで様子を見るため、
破棄を一旦凍結という回避策が可能になり、
韓国のメンツも保てるということになります。
あくまで仮定の話ですが、
日韓ビジネスを生業としている面々には、
これが双方にとって
もっともベストな選択とみているようです。
それともう一点。
やはり「虎ノ門ニュース」の勢いを、
脅威として認識し始めたということでしょう。
もうこれだけ書けば花園さんには、
伝わると思いますので、
とりあえずこの辺にて・・・




花園祐 さんのコメント...

 おかげさまで怪我は治りましたが、普通に仕事での肩こりと頭痛は鳴り止みません(´Д`)ハァ…
 突き詰めるとこの問題は安倍首相に関連するから野党とメディアが騒ぐだけで、事の重大さについては割りかしみんな意識してないんですよね。GSOMIAについても妥協するポイントなんてあるはずないのに、まだ日本側で破棄がどうこう言っているのはどうかと思っています。
 政治のワイドショー化という言葉が叫ばれて久しいですが、そもそもこの問題に関しては政治なのかと甚だ疑問で、こういうことで騒げる当たりはまだ日本は余裕があるのかなと皮肉っぽく見ています。

上海熊 さんのコメント...

個人的には安倍首相が名簿破棄が障がい者雇用のせいで遅くなった、という言い訳を聞いて同じ障がい者雇用の身としてカチンときました。

花園祐 さんのコメント...

 実はこの記事書いたあとでその名簿破棄の下り、あとアッキーこと昭恵夫人がまた関わっていると聞いて、自分も前よりこの問題については懸念を深めています。正直、ここまで安倍首相が無神経だとは思っておらず、この点について反省しています。