自分の感覚では2008年のリーマンショックがターニングポイントで、日系家電企業はあの辺では中国企業に規模や技術力でまだ劣っていませんでしたが、その後の敗北が確定する分岐点になったかと思います。決勝要因はいくつかありますが、その一つは家電エコポイントだと考えており、あれによって市場バランスが崩れたと友人が言ってましたが自分もそう思います。
話を戻すと、恐らく売上規模とかなら今でもパナソニックがトップでしょうが、日本国内市場の認知度や新製品の供給度とかならアイリスオーヤマの方が上回っているように見える、というよりパナソニックの家電イメージが段々と薄れてきています。なんとなくパナ自体もB2Bへの転換を図っているようにも見えますし。
それ以外だと、シャープももう「液晶のシャープ」というイメージも薄れてますし「世界の亀山モデル」なんてのも死語でしょう。というより、昭和期の家電大手はほとんどすべて自分で家電作らずOEMブランドになってるし、新しい家電製品も出してこないしで、日本の家電は実質的に死んだ、若しくは植物状態にあると言っても過言でないでしょう。マジ元家電屋とかどうしてんだろうな今。
一応、この前クソ高いスマホを出した、私は全然その存在を知らないバルミューダという信仰家電メーカーもいるようですが、あのスマホを見るにつけ将来性については正直疑問視しています。もっとも同じスマホならソニーのスマホにはもっと将来性がないとみていますが。
こうした状況を反映してか、ここ数年でエレキ業界に関する経済記事は本当に見ること減ったなぁという気がします。デジカメに関しては日系御三家が未だ圧倒的に強いけど、デジカメ自体がスマホカメラにやられて市場規模が縮小している状態なだけに先行きは不透明なままです。
パソコンに関しては地味にパナソニックがレッツノートで頑張ってますが、それ以外はほぼすべて中国メーカーに吸収されて、ブランド名のみ残す状態となっています。
なお現在使っているマウスコンピューターのPCですが、購入当初からデザインがあまり好きになれなかったのと、時たま「rerun」という謎の無意味なプログラムが動いてCPU食うので早く買い換えたいところですが、日本帰れないため買い替えれずにいます。いい値段で手に入るなら以前も使ってたNEC(今やLenovoだが)のノーパソにしたいですが、コスパ優先ならまたマウスみたくBTOパソコンになるでしょう。
いくつか調べたらパソコン工房のBTOパソコンが割といいと聞き、実際にサイトで見てみたらいい感じなのがあったので、ここを今度試してみたいです。ドスパラもみてみましたがややデザイン面と、スペックの選択幅で不満足なところがありました。マウスは筐体カラーが選べないのでもう論外です。
まぁ国産メーカーにこだわる理由もないのですが、わずか十年ちょっとでこれほどまでに市場を失うとは、当時家電業界にいた人たちは想像もしなかったんだろうなと思うといろいろ思うところがあります。プリント基板など電子部品メーカーはめちゃくちゃ絶好調なので日本のエレキメーカー全部が死んだというわけじゃないですが、逆を言えば国内にこれだけ実力ある部品メーカーいるのになんで負けるんだって話になってきます。
ついでに書くと、なんか日本政府は賃上げした企業に便宜を図ると言っているようですが、あれ見て私が思ったのは逆で、むしろ働かないおじさん問題のためにも賃下げを推奨すべきなんじゃないかってことでした。
恐らく今回の官製賃上げ運動ですが、あまりパフォーマンスや将来性の高くない中堅、壮年層が挙げられて、末端はあまり上がらない笑える結果になる可能性があるとみています。ああいう賃上げを呼びかけるくらいだったら、20代の平均給与をここまで引き上げろなどと具体的に言うべきだったでしょう。
2 件のコメント:
私はツインバード工業の冷蔵庫を使っています。 ツインバード工業といえば
少しまえコロナワクチンの冷凍保管庫を製造していることで話題になりました。
なお私の家の洗濯機は東芝製です。 今では東芝のロゴを見るたびに、これが
日本を代表する企業であり財界総理と言われた経団連会長を輩出した名門企業
のなれの果てかと悲しくなります。
ツインバード工業についてはこれまで知りませんでした、お話を聞いてちょっと興味湧きました。こんな会社あったんですね。
東芝に関しては本当、どうしてこうなった状態ですね。記事にも書きましたが十年くらい前、今のような状態になることを誰も予想していなかったと思うと、ラブストーリー並みに突然な感じします。ダイナブックも、今やシャープだし。。。
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