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2023年4月1日土曜日

上海ロックダウンから1年

 4月1日というと世間はエイプリルフールですが、自分にとってすれば去年の上海ロックダウンが始まった呪われた日以外の何物でもありません。正確には3月中頃から自分の住んでいた区ではロックダウンが行われており、4月前に一旦は解放されたものの4月1日からは再び全市を対象としたロックダウンに巻き込まれました。

 ちょうど1年が経つのを迎えてかこのところ同僚などともあの当時のことについていろいろ話す機会があり、私の住んでた団地では途中から団地敷地内は歩けるようになったものの、団地ではなく独立したマンションに住んでいた同僚は封鎖期間中、一切建物の外に出られることはできなかったそうです。また当時、新規感染者が発見されなかった団地は周辺であれば外出できると上海市政府は発表していましたが、こうした措置は一部の区に限り、大半は発表内容とは裏腹に6月になるまで一切外出することができませんでした。

 自分などはまだ単身生活者とあって苦労は少なかったものの、家族、特に子供を抱えた家ではシャレにならない苦労があったと聞きます。受験期(中国では6月)を控えていた家では自宅内で受験に向けた学習をしなければならず、また小さい子供を抱えた家ではそのミルクやおむつなども確保しなければなりませんでした。
 ちなみにロックダウン中、敷地内でも運動できるということでバトミントンセットを購入する人が非常に多く、実際当時の夕方はバトミントンする人で溢れていました。

 このロックダウン中、自分が一番恐れていたことは食料もさることながら家電の故障でした。仮にパソコン、いやそれ以前にルーターが壊れたりしたらインターネットに接続できなくなり、情報発信はおろか仕事すらできなくなる恐れがありました。なお友人によると、冷蔵庫が壊れた人がいて食事の保管に難儀した人が出ていたなど、そこそこ被害を受けた方はいたそうです。

 ぶっちゃけあの一点だけでも中国指導部を恨むに足るほどの出来事で、自分の一生の中でもマジで笑えないくらいの一大イベントでした。あれからちょうど1年経った今日は日柄もよく、街中ではマスクなしで歩く人も溢れていましたが、ちょうど1年前と比べると非常に大きな差を感じずにはいられません。

 恐らく日本ではもうこの出来事について忘れている人も少なからずいると思います。しかし実際に体験した身からするとこうして4月を迎える度に今後も思い出すであろう出来事になると思います。

2023年3月31日金曜日

関電は犯罪集団

 今日はみんな大好きプレミアムフライデー……なのに誰もこの言葉を発しません(´;ω;`)ウッ…
 マジな話、プレミアムフライデーを提唱した官僚は早く職を辞すべきだと思います。まともな感性を残念ながら持ちえなかったとしか言えません。


 話は本題ですが、結構過激な見出しですが私のマジな感想でいえば、関電は近年まれにみる犯罪集団だと考えています。歴史的に言えば関東軍に近く、最低でも現経営陣は総退陣すべきでしょう。

 上の記事に書かれているニュースはどうも世間の反応が鈍いように見えますが、その内容は見ていて呆れるというかどうしてこんなことをやれるのかと思う内容です。具体的には関電は自らが呼びかける形で営業エリアを各電力会社で区分し、互いに競争しないようにするカルテル行為を行っていたのですが、なんとそのカルテル行為を自ら通報してのけました
 その結果、リーニエンシー制度で関電は一切お咎めなく済んだ一方、ホイホイと関電の誘いに乗ってカルテルを結んだほかの電力会社には制裁が科されることとなりました。もちろんほかの電力会社に同情すべき余地はありませんが、この一連の過程を見るとまるで関電がほかの電力会社を貶めるためにやったようにしか見えず、内部通報を奨励する制度の観点から確かに処罰はすべきでないと思うものの、本当に関電という会社は心底腐った会社だと思えます。

 このように考えるのも、関電の不正は枚挙に暇がないからです。

 近いものから挙げていくと、経産省のデータベースを不正閲覧して営業に使用していたほか、福井県高浜町の木っ端役人に長年裏金を渡し続けたりと、多分探せばもっと色々出てくるでしょう。特に個社の事件では明らかな背任を行った関係者が存命ながら会社として賠償を請求することもせず、なんか倫理意識がおかしいとしか言いようがありません。そんな関電に対し国もこれという制裁をきちんと行っておらず、今回のカルテルでも処分なしですから、ますます調子に乗って今後も何か大きな事件を引き起こすと断言してもいいです。本当に関電を更生させようというのなら、冒頭にも書いた通り現経営陣の総退陣は最低条件でしょう。

 なお偏見かもしれませんが、最近関西、特に大阪の人たちを見ていて、あまり指摘されませんが東京などと比べると非常に同調圧力が強いように感じます。東京都市圏の人間と比べると自我はやや発達していますが、その一方で自分たちと同じ価値観を共有できない人間に対する当たり方が異常に強く、そうしたところが組織不正の種類にも影響しているのではないかと思う節があります。具体的には東は個人または近しい人間同士による小集団であるのに対し、西は企業ぐるみでやったりといった感じで。

2023年3月30日木曜日

今年は宇田川選手が楽しみ

大谷翔平が最後のマウンドへ…ブルペンの宇田川優希が見た景色とは? 大谷に学んだ“パスタは塩だけ”「ダルさんにガッカリされないように」(Number)

 WBCが大いに注目されたこともあってNumberもずっとWBC関連のニュースを出していますが、上の記事はなかなか読んでていろいろ思うところがあります。書かれている内容はオリックス投手の宇田川選手から見た大谷選手といった内容で、まとめブログとかでは大谷の野球星人ぶりが垣間見られるなどと評されていますが、自分としてはそれ以上に宇田川選手の発言内容などを読むのが楽しかったです。

 今日の日ハム対楽天を皮切りに今日からプロ野球も開幕ですが、昨年パリーグ覇者のオリックスが個人的にも今年も首位を伺うのではないかとみています。主砲の吉田選手こそ離れたものの、エースの山本選手を筆頭に投手陣は盤石どころか全くスキが見えず、打線もつながりさえよければ破壊力を秘めているのがその理由ですが、その投手陣にあって一番期待しているのは上記の宇田川選手だったりします。

 宇田川選手についてはいろいろ報じられていますが、昨年途中までは育成契約選手ながら、正式契約を勝ち取ると後半戦で活躍し、日本シリーズにも出場したかと思えば、そのままWBCの日本代表に選ばれるというシンデレラボーイです。ただこの出世劇にも納得できるというか、初めて宇田川選手を見たときのインパクトはすさまじかったです。
 私が初めて宇田川選手を見たのは去年のヤクルトとの日本シリーズでしたが、オリックスの中継ぎとして宇田川選手が出てきて投げ始めるや、「あ、もう終わった」とばかりに、ヤクルトを応援する立場でしたがもうその試合は勝てないと思いました。文字通り相手の戦意を挫く様な剛速球で、ただ速いだけじゃなく絶対打てないと思わせられるような投球で、こんなすごい投手なのに何で自分はこの人の名前を知らなかったんだろうと当時思ったほどでした。

 それだけに今年開幕から一軍として出場する宇田川選手にはどんな活躍をするのか期待感も強かったのですが上のリンク記事で、

「去年日本一になって、なんか、『このままもっとこうやれば成長できるかな』ぐらいな感じで考えていたんですけど、WBCに行って、周りのトッププレーヤーの行動やトレーニングを見ていると、自分がちっちゃく感じて。『このままじゃダメだ』と思えた。はたから見たら僕の行動はまだ甘いんだなって。いろいろとしんどいこともあったんですけど、そういうことを知れたのはすごくよかったし、いろんな選手と仲良くなれた。」

 というコメントが載せられてて、またますます期待できそうなことを言うので、嫌が応にもその活躍に対する興味が高まります。
 元々、阪神にいた藤川球児氏のようにストレート主体で押し込むピッチャーが好きですが、そんな自分からして宇田川選手はまさにどストライクな好みに当てはまるだけに、今年の彼には非常に期待したいし活躍を見てみたいです。まぁそれでいえば似たようなタイプの巨人の大勢選手も、結構楽しみです。

 ついでに書くと、WBCでの活躍もあって巨人の岡本選手に対する好意的コメントが増えていますが、去年は三冠王の村上選手と比較されては「これで巨人の四番かよ」などと結構辛らつに書かれているのを見て、密かに心を痛めていました。岡本選手も毎年コンスタントにホームランを量産していて、怪我無く活躍しているし近年稀にみる四番打者だと私は思っているのですが、同時代のライバルが強力過ぎたこともあり、かねがね過小評価され続けているように見えました。
 さすがに村上選手が化け物過ぎるとみんな思ったのと、WBCでの朴訥な雰囲気などが知られてから岡本選手の評価も上がっているように見られ、個人的にはうれしかったりします。そんな巨人はファンというわけじゃないですが、上記の大勢選手ともども今年も岡本選手には活躍してもらいたいです。

2023年3月29日水曜日

書評:つけびの村 ~山口連続殺人放火事件を追う~

 なんかまたノンフィクションの本が読みたくなって、文庫版が出たとのことなので見出しにある「つけびの村 ~山口連続殺人放火事件を追う~」を読みました。それにしても電子書籍なのに文庫版とするのは内心如何なものかなと思え、普通に廉価版、またはゲームみたく「ベスト版」でいいんじゃないかなという気がします。

 この本は2013年に起きた山口連続殺人放火事件を追ったもので、特に事件が発生した金峰郷地区という集落での取材が中心となっています。一晩で5人が殺傷された上に放火も行われるという事件性から発生当時は大きく話題となったのですが、ほかの事件と比べると私の感覚ではやや風化が早かった気がします。何故風化したのかというと一つの理由として、捕まった犯人が精神病と思われる症状を明確に発症しており、そうした方面への報道懸念からトーンダウンしたのではないかと思います。
 なお裁判では精神鑑定での妄想症を発症していることは認められつつも、完全責任能力は有すると判断され既に死刑が確定されています。

 本の内容に戻るとこの事件は当初、人口の少ない集落で起きた事件から田舎特有の濃密な人間関係から起こった怨恨、具体的には村八分などが原因ではないかと指摘され、その指摘を補強するように犯人は集落内の人物から農機具を燃やされたりなど嫌がらせを受けていたという報道がなされていました。そのあたりの報道は現在も事件のWikipediaに書かれていますが、この本の作者である高橋ユキ氏によると、これらの嫌がらせがあったという報道は「ちょっと怪しい」とのことです。
 確かに集落内では人間関係が濃密であったものの、具体的に犯人にそのような嫌がらせが行われていたという事実に関しては誰からも確認できず、反対に、事件の被害者宅が放火されるという事件が過去にあったようです。本当のところは完全には証明できないものの、やや怪しい情報が飛び交っていたという主張がなされています。

 その一方、犯人を含む集落内の人物には人間関係が非常に濃密であったことは間違いなく、その濃密性からか、集落内では噂話が非常に絶えなかったという風に書かれていました。犯人に限らず「あの人はこうだった」、「昔ああだった」などと互いにあれこれ細かい情報を口にし、こうした集落居住者同士の噂話を犯人が「馬鹿にされている」などと、妄想症ゆえに誤解したことが事件の遠因ではないかという風にまとめられていました。
 なおその犯人に関してはあまり集落内で共同で行う草刈りなどに参加しなかったことから、ほかの居住者の間ではあまり評判は良くなかったそうです。また犯人の父親に関しては誰もが口を揃えて「泥棒だった」と話しており、犯人に対してもこうしたネガティブな噂話が本人の耳に入っていたのではないかという風にも分析されています。

 さすがにこの前に読んだ「デス・ゾーン」ほどは面白くなかったものの、個人的に興味のあった事件だったので読んでる間は楽しく読ませてもらいました。ただ上記の集落に関する記述よりも、犯人に関する記述の方が興味深いものがありました。
 作者は死刑確定前の犯人と幾度か手紙を交わし、直接の面会も行っています。そのやり取りの中で犯人はしつこく「靴跡が異なる」と主張し、証拠は警察が捏造したもので自分は冤罪だと主張していたそうです。手紙の中では靴底の絵をかいて比較してきて、体重がかかって削れる箇所が異なるなど、非常に細かい主張を繰り返してしたそうです。こうした主張などについて作者は、精神鑑定通りに妄想症によるもので、本人は本当に冤罪だと信じ込んでいるが犯人であることに間違いないという風に描いています。

 自分が興味を持ったのまさにこのあたりの箇所で、こうした明らかに精神病である犯人に死刑が下りたことついて筆者は、同じように精神病を発症した犯人に刑罰を適用するかにおいて、事件ごとに差があるということを指摘していました。実際の過去の事件を取り上げつつ、事件後の精神鑑定、または事件前の通院歴などから精神病の発症が指摘されつつも、この事件の犯人のように死刑が下りた場合もあれば、刑法規定に則り無罪となったケースもあるなど、基準が非常にあいまいだという問題提起をしています。この問題提起については自分も深くうなずく点があります。

 敢えて私見で述べると精神病発症者で有罪となるかは、現状では事件の重大性が非常に大きく左右しているように見えます。この事件のように複数人を殺傷した場合は明らかに精神病者であっても死刑が下されることが多いです(熊谷連続殺人事件のような例外もあり)。一方、殺害にまで至らず誰かに重傷を負わせた事件であれば、心神耗弱が認められて無罪となるケースが多いように見えます。
 ただどちらにしても基準が非常にあいまいで、この点についてどこかで明確な基準を設けるようにした方がいいのではないかと私も覚えます。もっとも、いくら精神病者とはいえ殺人を行ったことのある人物が基準を適用して無罪となった場合、そのまま市井に放っていいのかという問題がまた出てきます。正直言うと私もあまりそうなってほしくないと思うだけに、何らかの行動制限措置は必要ではないかと思うのですが。

 そこで再び山口の事件に戻ると、取材の最後で作者は精神科医に犯人について所見を尋ねているのですが、事件を起こすずっと以前、具体的には東京近郊から山口県の集落にUターンしてきた時点で犯人は何らかの精神障害を負っていたのでは、という精神科医の証言がなかなか衝撃的でした。
 それまで作者も故郷に戻ったはいいけど両親もその後なくなり、収入も途絶え、噂話が多い集落の環境から徐々に犯人は精神を病んだと考えていたそうですが、実際にUターンに至った背景なり原因があったのではと思うようになったそうです。私自身もなんとなくそうなのではないかと思う節があるのと、こうした精神病発症者による事件というのは、事件発生直前に精神を病んだわけではなく、長い時間をかけて徐々に悪化させて事件に至るというケースが多いのではないかという風に思えてきました。

 この辺また別に記事を書く予定ですが、やはり中国で暮らしていると、日本国内で歩いている人はなんか精神病んだような顔の人が多いなと、はっきり感じます。この事件の犯人ほど極端でなくても、軽度の精神的病や疾患を潜在的に抱えている人は想像以上に多いのではないかと思え、そうした精神に対するケアが結果的に犯罪の抑止、さらには社会のムードに大きく影響するのではないかと今考えつつあります。
 そこまで考えてちょうどこの前精神科医になった友人がいるから、そいつにでもこの件で話を聞いてみようかと思ったものの、精神科医ながら日常会話すらまともにできないくらい論理能力が欠如した友人なので「聞くだけ無駄か(´・ω・)」とすぐやめることにしました。マジであいつ、診療とかでトラブル起こさないか人知れず心配してます。性格はすごくいいんだけどなぁ。


2023年3月27日月曜日

水木しげる記事の裏側

出征時も引揚時も、伝説的「幸運艦」2隻に乗船した水木しげるの恐るべき強運(JBpress)

 というわけで今日の記事ですが、かつてこのブログにも書いた水木しげるが戦時中、信濃丸と雪風という二大幸運艦に乗ったエピソード書きました。

 何でこの記事ネタを選んだのかというと、最近あまりアクセスが稼げず、もうこの際アクセスを狙うようなのではなく自分が好きなネタで記事を書こうと考えたためです。それで自分はいったい何が好きなのだろうかと考えた際、真っ先に浮かんできたのが水木しげるで、それなら歴史的にも豆知識になる子の軍艦エピソードがいいと決まったわけです。

 こうして記事ネタが決まって書き始めたところ、元から知識を持っている内容なだけにすんなりと書き終えられたのですが、このところ仕事が忙しくて疲労がたまっていたのかいまいち文章のノリが悪く、「こんな汚い文章で出してしまっていいものか?」と正直思ったほどでした。とはいえ書き直すだけの余力というかやる気も出ず、結局そのまま出して今日配信されてみたところ、アクセス数は思ったより悪くなく、現在もJBpress内のランキングでトップテンに入ってます。
 またヤフコメも見ると、自分よりこのエピソードに詳しい人が話を補填してくれてたり、参考になったという人もいてくれたりなどと、割と好評な感じが見て取れます。私自身も水木しげる伝で信濃丸という名前を見てこの船が「敵艦見ユ」を打電したということを知るきっかけとなっただけに、何かしら歴史に興味を持つきっかけになっていたらなと願わずにはいられません。

 ちなみにそれ系の話で進めると、10年前の自分はミリタリー分野に関しては全くと言っていいほど知識がありませんでした。自分がこの方面に興味持つようになったきっかけはPSPででいていた「ウォーシップガンナー2」というゲームにめちゃくそはまり、ちょうど艦これも流行り始めたころだったので軍艦について興味を持つようになり、その過程で「雪風」についても初めて知りました。
 その後、今の会社の上司がやばいくらいのプラモ好きで、せっかくだからと一回プラモ作って構造を学びたいと思っていたこともあり戦闘機のプラモを作り始めて、海だけでなく空の方面でも知識を持つに至りました。ぶっちゃけ、戦闘機プラモの製作数ならそこそこ誇れるくらいには来ています。

 なお戦闘機に興味を持ち始めたきっかけは、かなり変ですが実はスバルのインプレッサという車です。WRC全盛期のこの車のモデルはボンネットに大きな吸入口の穴ことエアインテークがあります。このエアインテークは自動車の走行性能、エンジンの冷却にどう影響するのかある日気になっていろいろ調べていたところ、自動車に関しては実際のところ自己満オブジェ的な要素しかないとわかった一方、マッハ1で飛び続ける戦闘機に関しては、空気のエンジンへの流れ込みを制御する上で非常に重要な部品であると説明されていました。それだけにエアインテークの形状は戦闘機の性能を大きく左右し、各機で様々な形が模索されていて、エアインテークの形だけでも機種を見分けられるとも書かれていました。

 この説明を聞いて、普通に戦闘機見るときは翼ばかり目についてましたが、本当に見るべきはエアインテークなんだなと思うようになり、実際どんな風についているのだろうか、手で確かめてみたいと思ったことからプラモを作るようになりました。最初に作ったのはF-16でしたが、実際に今現在だとエアインテーク見るだけで大体の機種は特定できます。

 そんなわけで次回のJBpressはまたどうするかですが、すずめの戸締りの中国公開状況を書いてもいいけど、また軍事系の話になりそうな予感がします。なお会社の中国人女性の同僚から今日、「週末はすずめの戸締りを見にいって、飛行機パイロットのBL小説読んだの(*´▽`*)」という、やたら濃い週末の過ごし方を教えてもらいました。BL小説のパイロットはJ-15のパイロットなので、同型機のSu-35のプラモ写真を後で送りました。

2023年3月26日日曜日

中国の日本人スパイに対する警戒感

拘束された男性はアステラス社員 中国で国内法違反か(共同通信)

 ゲームレビュー書こうと思ったけどせっかくなのでこっちの話題に触れることにします。
 共同の報道によると、アステラスの社員が北京市内で中国当局にスパイ容疑で逮捕されたとのことです。この件について中国国内の報道を漁ってみたところ、1件だけ日本の報道を引用する形で報じていたのを除き、全く以って報じられていません。報道規制の可能性もありますが、私個人としてはあんま中国国内で関心がないため報じられてないだけではないかと思います。

 その中国ですが、意外というか日本のスパイに対する警戒感が強いです。日本側に全く身に覚えがないわけではなく、特に日清戦争前後から二次大戦中までは実際に日本は自分も以前に取り上げた柴五郎をはじめ多くのスパイ要員を中国に送り、朝鮮族などとうそぶいては各地の拠点を視察させていました。
 また戦時中は上海をはじめ多くの主要都市で親日団体を組織したり、麻薬利権を奪ったりする形で甘粕正彦などの工作員が活躍しています。そうした歴史的経緯もあってか、「日本は隙あらば中国にスパイを送り込んでくる」といった意識が少なからず中国には見られます。

 では実際に現代において、日本は中国にスパイを送り込んでいるのか。この辺はそれこそ「スパイファミリー」じゃないですが表に出てこない面であるだけに、名ばかり松戸市民程度の私には実際のところどうなのかわかりかねます。そもそも日本の戦後の諜報活動は商社などの企業を介して使うことが多いと聞くため、いるとしたら半官半民的な人物がやってるのではないかと思います。

 ただ日本人からすると、「スパイを送り込んでいるのはむしろ中国だろう」という感情を覚える人も少なくないでしょう。日本に留学に来る中国人学生はスパイという人もいますが、これに関してはあながち嘘ではなく、事後的にスパイにすることは実際に見られます。
 具体的には、普通に日本語や日本文化を学ぶために留学に来た中国人学生に対し中国当局がスパイ活動を指示して、国の命令を受ける形で諜報活動に従事し、日本から追放の憂き目に遭う人は定期的に出ています。留学生を使う手段はどこの国でもあると聞きますが、だからと言って留学生全員がスパイというわけではないだけに、妙な偏見は持ってもらいたくないというのが本音です。

 もっともこうした留学生を使うというやり方は、中国側でも懸念されています。やはり中国のネットを見ていると、日本人留学生にはスパイが混ざっていると言って危機感をあおる言論も見られ、日本でも同じような意見がありますが、中国にある日本人学校などはこの際叩き潰せ問極端な主張も見られます。

 その日本人学校というと、以前に何か反日意識を盛り上げる事件が起きた際、「中国にある日本人小学校はスパイ養成学校だ!」という意見が出てきたことがあります。曰く、「あいつら小学生のくせに整然と列を作って並んだり、施設を自ら掃除したり、子供にしては異常に感じるほど規律が高い」というのが理由に挙げられてましたが、「きちんと列を作れない、お前ら中国人の基準で語るなよ(;゚Д゚)」と、中国にいる日本人はみんなして思いました。
 まぁ他人の会話を自然と盗み聞きする癖は、確かに学校とかで育成していると思うけど、これはスパイというより忍者教育の一環だと私は考えています

真夜中にこちらを見つめる視線


 上の画像はタオパオで自動車模型を検索していた時に見つけた商品ですが、絶対許可とか取ってないだろう。でも車種的にはとうふ屋らしさは増してる。

 話は本題ですが一昨日の朝、カーテン開けたらなんかやたら窓が汚れていました。最初なんやねんと思うくらいの汚れっぷりで、よく見てみたところどうやら鳥の糞がつけられたようなのですが、やたら広範囲にはり付いてて「これホンマに鳥の糞か(;´・ω・)」と疑うくらいでした。

 ひとまずその場はすぐ出勤して、夜に帰宅してから改めて濡れティッシュでふき取ることにしました。窓を開けて作業を開始したのですが、しばらく作業したところ、目線の端で何か動く影が目に入りました。そしてその影は2回にある自分の部屋へ近づくと、じっとこちらを見つめてきました。








 正体は野良猫でした。

 多分、やたらでかい鳥の糞をふき取るために何度も濡れティッシュで窓を拭いていたのを、猫じゃらしを振られるみたいに感じたのか反応したんだと思います。ちょうど下の1階のベランダには物置用のすごくぼろい小屋(屋根はビニールシートを葺いている)があり、その物置小屋の上に乗ってこっちをじっと見つめていました。
 これも何かの縁だし、糞を拭き終えた後に冷蔵庫にあるウインナーでも細切れにしてあげようかなと思いましたが、冷蔵庫を確認して戻ってくるともういなくなってました。さすがワイルドキャット。