ようやく最終回、でもって中国。普通にこの前会ったばかりの人に、かなり専門的な中国ネタを披露していたらやめてくれって言われました。やりすぎた。
さてこの中国、日本の経済情報誌はほぼ毎号特集を組んでいるから非常に情報が得やすいです。なので今回は当たり前のことは書かずに、その裏側などについて書こうと思ってます。
まず中国の主産業ですが、結構勘違いしている人もいるかもしれませんが、軽工業です。よく自動車の組み立て現場なんかの写真が紹介されるから重工業と勘違いしている人も多いのではないかと考えていますが、実際はというと衣服や簡単な生活用品の製造、組み立ての軽工業が主体です。いっちゃなんですが、富岡製糸場とかあった明示の日本に酷似しています。
何故こうなったかというと、これも言うまでもなく中国の最大の武器である人件費の安さからです。世界最大の人口を誇るというだけあって、労働力にはまった困っていない中国なので、このような安く製品を作るということに関しては非常に強みがあります。この強みを生かして、実質、ここ数年の世界経済を牽引していたのは中国です。
しかしそんな中国をいつまでも、ほっとくと思うなアメリカはといわんばかりに、かつて日本が歩んだように、確か去年頃にアメリカは中国に対して繊維輸入規制をかけました。要するに、中国からアメリカへ持ってくる繊維製品の量を制限したのです。これはこれから徐々にかけるであろうアメリカの中国への制裁一発目と考えることもできます。またこれまでのやり方、産業では中国もやっていけないことを暗に示した事件です。
もっともこれに対して中国は、フィリピンなどに繊維工場を作って、第三国を経由する形で依然と輸出を続けています。ほんと、何から何まで日本と同じだ。
で、ここからあまり言われないネタですが、このような中国経済の現況を中国人も問題視しています。かつての日本の経済成長が終わった時代には、すでにソニーや松下といったブランドが確立されていましたが、現在に至るまで中国はそのようなブランドはおろか、「安くなければ買わない」とまで言われるほどのニセモノブランドのイメージが定着しています。世界的に名の知れた企業もあえて言うなら「LENBO」位で、あとは「ハイアール」がぎりぎりアジアに知られているくらいです……何気に、経済がまだ成長していない東欧などではハイアールはよく知られてますが。
そのほか、かつては安いといわれ続けた人件費、無限といわれた労働力も陰りが見えてきました。これは明らかに一人っ子政策の影響もありますし、以前のように3K労働を中国人がやりたがらなくなってきたこともあります。そのせいで現在、このような職場を担当している農村から来ている出稼ぎ農民の民工市場も不足し始め、各職場で人間の争奪戦が行われているらしいです。
まぁ中国に限って言えばまだまだ書くこともありますが、ひとまずはここまで。今後もあれこれ書くだろうし。
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