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2007年12月12日水曜日

中国と韓国が仲が悪い件について

 最近、あちこちの掲示板まとめサイトなどで、中国の新聞の調査によると中国人がもっとも嫌いな国の人は韓国人だったというニュースをよく見ます。このニュースの日本人の反応はと言うと、自分が見る限り結構意外だったというような反応が多い気がします。
 実を言うと、以前からこの件については相当、歪曲とまでは言わないまでにしろ、誤解された考え方が日本では支配的だった気がします。よく2ちゃんねるなどを見ていると、韓国人は中国を宗主国、中国は韓国を弟分のように思っているような記述が見られますが、現実はさにあらず、両国事情に詳しい人なんかはわかっていると思いますが、実は政府レベルでも結構仲が悪いです。

 そもそも日本の首相による靖国参拝が行われると、決まって両国から真っ先に非難がくるので、同じ考え方を持つのだからてっきり両国は仲がいいんじゃなかという風に思っている人が多いのかもしれません。しかしここでよく考えてみよう。確かに両国から非難がくるのは日本にとって日常茶飯事ですが、両国が今まで揃い踏んで日本を非難した事は私が確認する限り一度もありません。お互いに、日本を非難する時はそれぞれ別々に今までやってきています。

 それこそ同じ戦争責任を非難するのなら日米のように共同声明を発してもいいくらいですし、2ちゃんねるの言う通り、宗主国と属国の関係ならばそうするのが自然でしょう。ですが実際はと言うと、両国はそもそも朝鮮戦争で戦いあった敵国同士で、近年だと北朝鮮の所属を巡って争いが起きています。
 それがよく現れているのが、両国の空港ロビーです。たとえばソウル空港などは、友人の話ですと、到着ロビーにつくなり、「高句麗は朝鮮の中の国だった」という、地図付きの大きな宣言が書かれた絵が出てきたそうです。で、中国はと言うと、北京空港ではかつての中国の版図が描かれた地図がロビーにあり、そこでは高句麗、つまり今の北朝鮮の領域までも中国のものとなっています。
 これは言うまでもなく、北朝鮮が崩壊した後にその領土がどちらに帰属するかで両国が対立している証拠です。まだ金正日がいるのに、随分と気の早いことだと思いますが。

 このような領土問題以外でも漁業権やら農業問題などで両国は現在もバトルの真っ最中です。また政府レベルではなくて民間レベルに至っても、韓国人は中国人のことを「ダサい」と思っており、中国人も韓国人にそう思われていることがわかっているので「なにくそっ」と反感を持っていると聞いた事があります。
 また、近年日本では中国語の需要がビジネスを中心に高いですが、それは中国も同じで、日本語の需要が非常に高いです。では韓国語はどうかと、これは直接に私自身が中国人のビジネスマンに尋ねましたが、中国だと東北部には朝鮮族が多く住んでおり、会話は彼らがやるのであまり需要はないらしいです。
 逆に韓国では日本と同様に中国語の需要が高いらしいのですが、日本と違って片思いらしいです。少し可哀相。

 私自身、中国に滞在した経験があってこの問題に早くから目をつけていましたが、私の実感でも中国は日本以上に韓国と仲が悪いような気がします。日韓中の三国は言うまでもなく東アジアのキーパーソンたる国同士ですが、お互いの関係をよく理解していないと結構状況を読み違えるので、注意すべしでしょう。

1 件のコメント:

上海大統領 さんのコメント...

オレも韓国人が嫌いで、日本人が好きやねん。