さて政治ニュースがこのところなくて日干し気味でしたが、今日になってようやく菅直人政権が内閣改造を行ったというニュースが入ってきました。
・菅再改造内閣が発足=枝野官房長官ら新任4人―首相、社会保障・税改革を推進(時事通信)
今回の改造内閣の顔ぶれですが注目すべきは退任となった官房長官の仙谷氏、国土交通相の馬淵氏、国家公安委員長の岡崎氏の三人で、岡崎氏はともかくよく仙石氏をスパッと切ったもんだなというのが私の正直な感想です。岡崎氏については公安のテロ対策情報データが流出した際の記者会見で、本来なら何が何でも流出したデータはテロ対策のデータだったと認めてはならないところをすぐに暗に認めてしまい、その失敗といい資質の問題といい退任は妥当だと思いましたが、仙石氏と馬渕氏については留任、もしくは横滑りがあるかと思っていただけにちょっと意外でした。
二人とも今回の退任原因は尖閣諸島沖漁船衝突事故の対応が原因で野党に不信任を突きつけられたことからでしょうが、不信任決議を原因に退任するとしたらあの事件での対応は問題だったと民主党自ら認めてしまうことになりかねないために何が何でも突っぱねるだろうと私は見ていました。特に仙石氏については「仙石内閣」と呼ばれるまでに影響力を行使していただけに菅氏も切りづらいのではないかと考えていました。
私自身は仙石氏は公務員改革を見事に叩き潰したなどといった点でそれほどいい印象を持ってはいなかったものの、近年の政治家並びに官房長官としては異様なくらいに打たれ強さがあり下手な人物に変わるくらいならまだ一つの姿勢を維持する人間がこういう職についているべきだろうと評価していました。ただ方々でも言われていますが代わった所で菅政権への影響力はまだ残すでしょうし、また野党対策を考えるなら案外ここで切った菅首相の決断の方が正しいかもしれません。
そんな仙石氏に代わって官房長官に就任したのは枝野幸男氏ですが、枝野氏はかつてより菅首相とは昵懇の仲でこれ以前からも入閣予想が出ていたにもかかわらずなかなか入閣しなかったことを考えるとようやくかという就任です。官房長官は首相との相性あっての職ですからこの枝野氏の官房長官就任にそれほど悪い印象は覚えてはいませんが、仙石氏も官房長官になる前となった後で物凄い発言内容が変わってますし、枝野氏もこれからダークサイドに落ちたりするのかなと要らない心配をしております。
ちなみに枝野氏については産経新聞が、中国メディアは対中強硬派が官房長官に就任したと報じていると紹介してますが、試しに本当かどうかソースを調べて見たら人民網のこの記事を引用しているのがわかりました。中国語ページですが書いてあることはまんま産経の記事そのままで、ただ翻訳するだけのこんな作業で金もらえると思ったらちょっとうらやましいです。人の事いえないかもしれないけど。
ただこうした官房長官の交代に並び今回の改造の目玉となったのはやはり、立ち上がれ日本を離党してまで参画してきた与謝野氏でしょう。与謝野氏についてはいちいち書くまでもないですが昨年に、「このまま民主党政権が続いたら日本は終わる」と言って自民党を離党して平沼氏と一緒に立ち上がれ日本を立ち上げましたが(いちいち書き辛い政党名だなぁ)、去年末の民主党との連立騒動が冷めやらぬこの最中に急転直下の離党+内閣入りです。与謝野氏についてはその政策知識は私も高く評価している上に菅首相同様に消費税増税論者であり、経済財政担当相への今回の就任は道義性を除けばそれほど悪くないんじゃないかと思います。
最後に留任した閣僚についても一言書いておこうと思うのが、元鳥取県知事で民間からの起用になる片山総務相です。片山氏の発言は以前から聞いててなるほどと思うことも多く、最小人口県とはいえ鳥取県での実務経験、実績もあることから前回改造時からのこの起用は高く評価しているのですが、残念なことと言えばそうですがその総務相としての実績よりも片山氏についてはこのニュースが一番私の目を引きました。
・片山総務相が再婚 お相手は鳥取知事時代の秘書役県職員(朝日新聞)
このニュースを初めて見た時はリアルに、「(;゚Д゚)エエー」って顔になりました。
だって再婚と言ったって相手は鳥取県庁の職員だった女性で、ってことは県知事時代からそういう仲だったの? という感じでいろいろと疑問が次々に湧き出してくるニュースなんですが、鳥取とは自動車の教習合宿で訪れてから私とやけに縁が続く県で、鳥取在住の友人に早速この件を確かめてみるとやはりお膝元なだけに友人の家族間でも大きな話題になったそうです。ちなみにそいつの親父が言うには、「俺はこのニュースを見たときあの人(別の女性県庁職員)と再婚したかと思ったんだけど、違ったなぁ」と洩らしているだけに、片山氏は知事時代に県庁内で相当浮名を馳せていたのかもしれません。
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