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2011年1月5日水曜日

公認会計士の就職難について

 私は一人暮らしをしだすと食事におけるご飯の比率が急激に増える傾向があるのですが、先ほどの夕食も1パックのレトルトカレーに対して二合のご飯を割と短時間で食べられました。最後はほとんど白米をスプーンですくっているだけだったけど。

 そんなどうでもいい近況はよしといて本題に移りますが、年始の休みの間に日本にいる友人とスカイプで話をする機会がありました。話した話題は多岐に渡るのでそれぞれ機会あるごとに紹介していきたいのですが、今日は年末に流れたあるニュースを私が取り上げたことによる話を紹介しようと思います。

会計士“浪人”急増 不況に加え需給合致せず(産経新聞)

 上記のニュースは去年の十二月十九日配信のニュースですが、一見してさすがの私も面食らったのを覚えています。
 記事内容を簡単に説明すると、司法試験と並ぶほど日本最難関の取得資格と言われる公認会計士資格の合格者らが近年、試験には合格したものの就職先がなく記事中の言葉を用いるなら「会計士浪人」が大量発生していることが報じられております。

 公認会計士という資格は簿記や税理士、行政書士などといった財務、会計資格における最高資格で、日本においては企業の監査業務や資産管理などといった業務において大幅な権限が認められております。主な就職先としては監査法人や会計事務所などが多いのですが、近年は日本でも四半期決算が企業に義務付けられたことから一般企業にて会計業務担当として就職する例が増えていると言われていました。
 しかし、なんていうかそれは確かに2008年くらいまでは本当だったかもしれませんが、現実はさにあらず「大学はでたけれども」ならぬ「公認会計士ではあるものの」という就職状況のようです。

 ちょっと公認会計士について自分の体験談というかかつての価値観を話すと、私が高校生だった頃はまさにその四半期決算の義務化などが控えているため公認会計士資格を持っているとどこ行っても引っ張りだこなイメージがあり、周りでも大学入学とともにダブルスクールとばかりに予備校に通う友人がいました。

 そんなイメージがあった公認会計士なだけに、合格者が就職難に遭っていると聞いて正直にショックを受けました。よくよくその理由を追ってみるとどうも司法試験合格者と同じで、国がこれから需要が増えるだろうと合格枠を広げたものの実際にはそれほど需要がなく、さらにリーマンショックのダブルパンチを受けてしまったことが影響しているようです。そういう意味では今就職できない公認会計士や弁護士は国に翻弄された感があります。

 折角なので公認会計士についてちょっとエピソードを話すと、私が高校生だった2000年代前半はやっぱりもてはやされていたこともあり、指定校推薦を受けた友人も面接にて、

「将来は公認会計士になりたいと思っています( ・∀・)ノ」

 と、話したまではよかったのですが。

「公認会計士とは、どんな仕事をするのですか?(・ω・ )」
「わ、わかりません(;゚д゚)」

 というやり取りをしたがために、普通指定校推薦は一回で合格させてもらえるのにその友人だけは二回も面接を受ける羽目になりました。ま、ちゃんと二回目で合格して、卒業後は公認会計士にはならなかったものの金融系に就職しましたけど。

 またこの友人とは別のエピソードですが、実は私の祖父も公認会計士でしたがきちんと資格試験を受けて取ったわけじゃなく、戦後のドサクサ期に金で資格を買ったそうです。会計仕事は一応出来たそうですけど。
 なんかこの前も調べたら本当に戦後の一時期はそんな感じだったらしく、みんなの党の代表者である渡辺善美氏の父親である渡辺美智雄氏もそのドサクサ期に申請して会計士資格を取ったそうですが、一橋大学の商学部を出ていると言ったら簡単にもらえたそうです。

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