今まで敢えて口にはしませんでしたが、今回の震災による福島県の原発事故が起きてからずーっとあることが気にかかっていました。
「東芝はこれからどうなるんだろう(;゚д゚)ゴクリ…」
・吹き飛んだ将来の飯のタネ 東芝・日立は戦略見直しへ(ダイヤモンド・オンライン)
私が言いたいことは大体上記リンク先の記事にまとめてあるので特に付け加えることはないのですが、簡単に概要を説明すると東芝は先代の西田社長が、「今こそ日の丸半導体復活だ( ゚Д゚)ドルァ!!」と、半導体市場のシェア拡大を狙って大規模な投資を行ったのですが、時をほぼ同じくして世界中で半導体がだぶついて国際価格が急落し、皮肉なことに大規模投資が仇となって東芝は半導体事業で赤字を計上する羽目となってしまいました。この責任を取ってなのかどうかは知りませんがその後西田氏は社長を退き、変わって新しく社長となった佐々木現社長は半導体事業を整理して原発建設事業に注力していく方針を採ったのですが、そうやって方針転換を行っている最中に今回の福島原発の事故が起きたわけです。
もちろん東芝が悪いわけじゃありませんが今回の福島原発の事故を受け国内はもとより世界中で原発忌避の動きが急速に広がっており、今後世界中の原発発注数は震災以前と比べて大きく減少することはほぼ間違いないでしょう。ドイツでも地方選挙で原発反対を掲げる緑の党が躍進したとも聞きますし、永久になくなるわけじゃないですが向こう三年くらいは各地で建設計画が凍結されたりなど大幅な影響を受けることとなるでしょう。引用した記事でも今後の見通しは厳しいという論調で書かれており、見出しにいたっては「吹き飛んだ将来の飯のタネ」とまで言い切ってます。もうすこし優しい言葉でもかけてやれよという気もするのですが。
正直に言って、西田前社長といい佐々木社長には深く同情します。どちらも経営者としての決断が悪かったというより偶発的要因に振り回されたもので、経営者としての資質に問題があったとは私は考えておりません。ただ東芝はHD-DVDでも負けてるし、なんかこのところ出す策すべてが裏目に出ているように見えてきました。もっともまだ経営全体が日立とかよりマシなだけ救われますが。
福島原発の事故が起こった当初からこのようなことを考えていましたが、所詮は素人の浅知恵で誰も話題にしないから杞憂に過ぎなかったかとも思ってましたが、今日になってようやく引用元の記事が出たので安心しました。こういうことならもっと早くに記事を書いとけばよかったのに。
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