2011年4月8日金曜日

震災復興によって起こり得る変化

 昨夜はまた東北地方で大きな地震が起こったようで、被災地の方々は不安な日々を送られているかと思います。時間が経ったとはいえまだまだ油断の出来ない日々が続きますが、どうか気持ちをしっかり持ってこの難局を早く乗り越えられるようお祈り申し上げます。

 さて各界では徐々にですが復興に向けた動きが始まっており、今後の対策についても活発な議論を見受けられます。そのような議論やニュースを見ていて、いくつかこれまで存在した慣習や制度が変更されるのではと思う節があり、今日はそのような震災を受けて変わる可能性のあるものについて私の考えを紹介しようと思います。


1、新卒採用選考時期
 今回の地震が新卒の就職活動シーズン真っ最中であったことを受け、一部の企業では採用選考の時期を延期したり説明会の数を増やすなどして被災地の学生に対する対応を行いました。元々これ以前から近年の就職活動シーズンの極端な早期化が学生にとって負担になっていると問題提起されており、去年にある大手商社が遅らせると言ったのを皮切りに経団連加盟企業などでも、実際に守られたかどうか非常に怪しいものですが、選考開始時期を春以降にすると発表していた矢先でした。

 私としてはここはもうズバッと、「選考は昔通りに夏以降にする」と言い切る企業が出てきてくれないものかと内心期待しましたが、さすがにここまでする企業は今のところまだ見ません。ただ全体としては確実に延期はされているようで、これを契機に就職活動の早期化に全体で歯止めをかけたほうがよいのではないかと考えています。
 私は以前から今の就職活動シーズンは学生、企業双方にとってデメリットしかなく、昔のように秋以降の選考に戻すべきだと主張してきました。学生にとってのデメリットは言うまでもなく学業面での支障、ならびに就職活動の長期化による多方面の拘束ですが、企業側のデメリットとしては人事部業務の集中が挙げられます。

 実際に人事部で働いた経験があるわけでもないのであくまで素人として意見を言わせてもらうと、三月から四月にかけては社内の人事異動、成果査定、退職者対応、新入社員研修と、傍から見ていると人事はやることがいっぱいあって採用選考なんてやってる暇なんかあるのかと疑問に感じます。上記四つの仕事内容は時期が選べないから仕方ないとしても採用選考だけならなにもこの時期にやる必要はなく、仕事を分散するという意味でもやはり秋頃にやるべきなのではないかと思います。

 なお蛇足ですが今回の震災後の人事対応で、トンボ鉛筆の話は聞いてていろいろ呆れました。私は元々三菱鉛筆の愛用者ですが、トンボ鉛筆はこれからは意図的に避けようと思います。本気で。


2、休日分散化
 去年に民主党内ではゴールデンウィークやお盆の長期休暇を業界ごとに分散化するという休日分散化案が議論されましたが、この案は私の目からすると世間一般の反応はどちらかといえばあまりよくなく、結局民主党内でも法案の提出は見送られました。しかしここにきて電力供給問題が立ち起こり、もしかしたら今年中に実現するのではないかという予想をこのところ一人で持っております。

 今回の地震で福島原発で事故が起きたことから、関東や東北地方の電力供給に混乱が起きていることは説明するまでもありません。現状はすでにある火力発電所の発電量を増やして対応しておりますが、現在の設備では電力使用量が冷房の使用などで高まる夏季の必要量には対応しきれないことが予想され、現在政府や経済界では対応方法を模索しております。
 政府は家庭での節電を呼びかけるとともに大口の使用者である企業にも協力を呼びかけており、それに答える形で経団連内部でも対応方法が議論され、昨日には自動車工業会から業界ごとの輪番休業を取ることが提案がなされました。輪番休業とは言ってみれば業界ごとに交替でまとまった休みを取ることで、たとえば八月の第一週は電機業界の企業が休みを取り、第二週は自動車業界、第三週は化学品業界というように、別々に休暇を取ることで電力需要のピークを下げるという案です。

 この輪番休業は言ってしまえば休日分散化と中身は全く同じです。もちろん実施する目的は異なっておりますが、今回の事態を受けて図らずも実現する可能性が高まっているのではないかと見ております。
 私の意見を言わせてもらうと、電力需要を下げる目的としては確かに理に適っており、多少は下がるでしょうが経済活動を著しく低下させずに軟着陸させるという意味では最も適当かと考えています。その上で私は休日分散化は観光産業の振興という観点から以前から必要だと考えており、今回の対応を契機に今後も継続して業界ごとの長期休暇が実現すればと密かに期待しております。


3、在宅勤務
 我ながら自分らしいと思いますが、今日ちょっと気になるニュースを小耳に挟みました。そのニュースというのは何でも、繊維メーカーの帝人が上記の夏季における電力供給問題の対策として社員の在宅勤務を検討しているそうです。検討を始めた理由は電力不足で停電や交通インフラが停止した際に備えるという目的と、大量の電力を使用する冷房などを節約するという目的からだそうですが、IT企業からではなく繊維メーカーからこういった議論が出てきたということに驚きを感じるとともに深く感心をさせられました。まぁほかの会社でも検討されているのかもしれませんが。

 実際問題として、これだけIT技術が発達した今の時代ならIP電話などを活用すれば在宅勤務はそれほど難しくないでしょう。もちろん一部の業務は担当者らが会社に出社して集まらなければ出来ないでしょうが、みんながみんな出社せずに一部を在宅勤務にするだけでも電力の節約に貢献でき、その上で在宅勤務社員をこの際生活圏ごと関東以西に移せば通常生活でも電力使用量は減らせられます。
 ただそれ以上に私は在宅勤務が増えることで仕事の幅が広がり、将来の日本企業の競争力強化につながるという期待の方がこの案に持つ感想としては大きいです。ただでさえ東京はラッシュ時のピークが半端じゃなく、これに対応するため鉄道会社も過密ダイヤを設定するなど大きな負担を強いられており、在宅勤務が実現したら世の中バラ色になると片道の通勤時間が二時間だった頃に何度も思いました。恐らく実行するに当たって労務管理等が障害となるでしょうが、それらの課題を克服して定着化できれば多方面でメリットがあると思うのでこれも今回をきっかけに広がってほしいと願っています。

 どうもこのところスランプ気味で文章の調子がよくありませんが、今日は内容がそこそこカバーできたのではないかと思います。もう一山乗り越えたら、なんか成長できそうな気がするんだけど。

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