前回の記事に続き、部落問題についてです。前回でも書いたように私は部落問題を掲げる部落解放同盟などの組織は信用しておらず、むしろ彼らのこれまで起こしてきた行政への介入や恐喝事件などから彼らを暴力団ともども一刻も早く社会から追放すべきだという立場をとっております。
さて近年になってネットの発達などもあってこうした部落出身者らによる団体の明らかに非合法な活動が徐々に日の目を浴びてきましたが、前の記事でも書いたように90年代の頃は部落という文字自体がマスメディアで報じられることは全くありませんでした。一体どうしてそこまで彼らが力を持ったのかは非常に気になるところで私も興味はあるのですがそれはまた置いといて、逆にどうして今になってこれらの問題が日の目を浴びるようになったのか、非合法な活動をしていた連中への批判が起こるようになったのでしょうか。
これはあくまで私の一つの推論ですが、大きなターニングポイントとなったのはほかでもなく下記のハンナンの牛肉偽装事件が摘発されたことがすべてのきっかけだったように思えます。
・ハンナン事件(Wikipedia)
・牛肉偽装事件
この事件は国がBSE対策の補償として国が国内牛肉の買取を行ったところ、雪印や日本ハムなど大企業などもこぞって外国産牛肉を国産と偽って買い取らせたという事件です。この一連の偽装事件では先の大企業二社に加えハンナンという会社も牛肉偽装を行っていたのですが、この会社の元会長である浅田満氏は部落解放同盟の幹部であったことから、この事件での2004年の逮捕以前はマスメディアに一切取り上げられることはなかったとのことです。
しかしこの事件で逮捕されて以降はまるでタガが外れたように一挙に報道され、また解放同盟の幹部という彼自身の経歴についても個別に報じられるようになりました。私は大メディアにとってこの時が一種のタブー解禁日になったと現在考えており、事実その後は部落出身者、団体による犯罪や不祥事事件が次々と報じられるようになっていきます。
その中でも代表的なのは、「三都物語」と揶揄された下記三府県の市役所における不祥事事件です。
・大阪市問題
・京都市環境局不祥事
・奈良市部落解放同盟員給与不正受給事件
この市役所の不祥事事件は最初の大阪市問題を我らがMBSこと毎日放送が凄まじい執念で、ぐうの音も出ないような証拠を突きつけて告発したことがすべての始まりでした。あまりにも見事だったのでここでも書きますが、大阪市役所職員が実際働いてもいないくせに残業代を申請して授受しているという噂を聞き、目をつけたある職員の出退勤時間を毎日入り口でチェックし、その上で住民監査請求で給与詳細と照らしてみたところ、毎日定時前後に退庁していたにもかかわらずやっぱり残業代をつけてて不正が明らかになりました。
その後大阪市の内部調査を勧めたところ同じ事をしていた職員がどんどんと現れ、裏金やヤミ専従など不正と呼ばれるものはすべてやったと言わんばかりにどんどんと明るみになり、その中には同和対策事業での不正もありました。個人的に私がひどいというか呆れたのは、大卒ではあるものの比較的採用されやすい高卒枠に高卒と偽って入庁した職員がなんと965人もいたのですが、先にこれが明るみになった神戸市役所の職員数名は即刻懲戒免職となったのに対し、大阪は停職一ヶ月で済ませました。まぁこれはどこでもやってるし、京都市にもたくさんいるってのはよく知ってるんですがね。
こうして大阪市の問題が次々と明らかになる中、続いて京都市と奈良市でも役所内の不祥事が一挙に明るみとなって行きました。こちらは大阪市以上に同和問題の側面が強く、同和対策事業として優先的に採用、もしくは関係団体からの強い推薦を受けて採用してきた環境局職員らが平気で仕事を抜けパチンコはするわ、出勤はしないわというのがばれ、釈明に負われた当時の桝本頼兼京都市長が同和枠採用が原因と認めることとなりましたが、この発言があった際にネット上では、「この市長は殺されやしないか」とまで書かれましたが、実は私も同じ心配をしました。もっともこれは杞憂にしか過ぎず、桝本氏はその後任期を全うして引退し、現在も存命です。
はっきりいって90年代であればこうした不祥事がたとえあったとしても、周囲に知られたとしても堂々と報道されるなんて私には考えられませんでした。しかしどうも2004年のハンナン事件以降、こうした方面へのタブーは薄れたのか公開されるようになり、私にとってはいい世の中になってきたと思えます。
上記の不祥事事件などは突き詰めれば個人の犯罪です。しかしハンナン事件など明確な幹部が逮捕されたにもかかわらず解放同盟などは公への謝罪、反省のコメントなどは少なく、その当事者意識について疑問に感じることが多いです。ただ奈良市の事件では問題を起こした職員は幹部だったそうですが、解放同盟はきちんと除名という処分を取っており、ケースバイケースなところはあります。願わくば昨日に取り上げた自作自演事件などともにもうすこし自浄作用を働かせてほしいものですが。
最後にまとめになりますが私が部落団体に一番理解できなく汚いと思えるところは、昔差別されたのだから今現在に特別な補償をよこせと要求する点です。差別されていたことは事実でありますし私自身は深く同情します。しかしその差別の是正を求める、つまり非部落出身者と同じ立場や条件を求めるのならともかく、それ以上の待遇や異常ともいえる補償を要求するのは本末転倒もいいところで、なおかつ過去にその要求のため暴力的手段を取ってきたことは到底認められるものではありません。
少なくとも現在ある特別な補償等を放棄しない限りは、私は彼らが周囲から変な目で見られているとしても何の同情もしないでしょう。
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