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2011年7月19日火曜日

海外に来る年齢

 昨日出張から帰ってきましたが、出張場所はヒントを出せば一昨日NHKに映ってた場所です。もちろん私は映ってるわけではありませんが、帰るなりまた家のネットが接続できなくなってて、今日の昼間にはさすがに従業員を怒って直させました。中国ではよくあること。

 それでは本題に入りますが、先日縁あって出身母校の上海校友会に出席しました。比較的大きな会合だったので参加者は約40人も数えたのですが、その会では意外というべきかなんというか、なんと私が最年少の参加者でした。当初私はその会には上海に留学で来ている留学生らも来るだろうと踏んで中堅くらい、もしくは比較的若い世代に入っているだろうと思っていたのですが蓋を開けてみるとぶっちぎりの最年少参加者で、近い年齢の方も何人かいましたがほとんどが40代以上のおっさんという会となりました。まぁそのおっさんどもは女性参加者の周りに群がってたが。

 このブログではちょこちょこ匂わせていますが、私の年齢は現在20代の後半です。確かに少子化だし、日本国内ならまだしも上海という土地柄を考えれば今回最年少となったのも無理ないかもしれませんが、内心私は中国に遅れてやってきたとこれまで自覚していました。
 私は元々新卒で就職活動をしていた際に、中国語を使えるということでメーカーのような、中国に駐在させて働く機会があるような企業を中心に面接を受けていましたがすべて落ち、最終的に採用してくれた商社では中国語はあまり使う機会のないところでした。それだったら最初から大学卒業とともに中国にやってきて現在働いているように現地採用で就職先を見つければよかったのですが、その考えは全くなかったというわけではなかったものの、やはりいきなり中国で働けるのか、就職先がきちんと見つかるのかという懸念から日本での雇用生活を最初にスタートさせたわけでした。

 その後日本で数年働いた後にやはり中国に来たいと思ってこうして現地採用されるに至りましたが、本来であれば大卒直後の22~23歳くらいから中国で働くつもりだったのにと考えていただけに、20代後半での中国上陸は遅過ぎるとまでは言いませんがやや出遅れたスタートだと今まで考えていました。
 しかし実際に働いて見るとどこいっても20代の日本人はほとんどおらず、今回の校友会のように自分が最年少のような立場になることが多く、他の参加者らからよくそんな年齢、しかも日本からの派遣ではなく現地採用できたものだと妙な感心のされ方をすることが非常に多いです。現在の会社でも私の年齢は下から二番目で、しかも編集職という立場では異常に低い年齢です。

 それこそ二年や三年前は早く中国に行かなくては、今行かないと二度と来れなくなると焦る気持ちでいっぱいでありましたが、現在の状態を鑑みるにつけてそこまで焦らなくともよかったのではないかとこの頃思います。何故私がここでそんなことを書くのかというと、同じように海外での就職を希望している人たちに対して20代での海外就職はまだそれほど多くないと言いたいからです。現地採用においても話を聞く限りではやはり30代くらいでの転職希望者がメインのようですし、今までの自分はちょっと生き急ぎ過ぎたと思います。
 ただだからと言って、こちらに来たのが早過ぎたとは思っていません。やはり今の自分の年齢で来れた、しかも中国での就労ビザ(Zビザ)が取れやすくなる日本での就労経験2年以上を持っていたことは有利に働きましたし、いいタイミングで決断してこれたという実感は強いです。早ければいいというわけではありませんが、ある程度考え方や希望がはっきりした段階に至ればすぐに決断するというのはそれほど悪くはないかと思います。

 藤田田はなんでも、「20代はボロクソに働き、30代になったら稼いで貯めた金で海外に行け。そして40代で起業しろ」と言ってたそうですが、時間的にはこれくらいが確かにいいのかもしれません。自分はややフライングして20代からもう海外に来ちゃいましたが、人間思ったより後からでも巻き返しは利くもんだというのが今日の意見です。

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