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2013年11月10日日曜日

中国人の食へのこだわり

 リンクを結んでいる潮風大使さんから質問を受けたので、今日は中国人の職への意識について自分の思うところを書いてきます。

 まず前提論として、うろ覚えですが格闘(?)漫画として非常に有名な「バキ」の作中で範馬勇次郎が、「中国人は本能的欲求に対し忠実で強くこだわる」というような内容のセリフを言うシーンがあります。私はこのセリフが非常にツボにはまり「その通りや!」と手を打つほどだったのですが、中国人というのは食事や博打といった行為に対して並々ならぬこだわりを持つとともに研鑽をする民族だと考えています。
 博打において代表的なのは麻雀ですがそれは今回置いといて、食事に関しても単純に「上手いもの食べたい」という欲求が非常に強く、それが中華料理というジャンルの発展に繋がったように思えます。そのこだわりようは味だけにとどまらず、健康面においてもどれだけ体にいいかという点についても詳しく研究されています。

 では実際の中国人はどれだけ食を意識しているかですが、私の正直な感想を述べると、日本人以外にも体にいいかどうかを考えて食事取る民族がいたんだ、というのが本音です。というのも欧米人はびっくりするくらい食事への意識が低く、日本人なら肉を大量に食べたら野菜食べなきゃ、魚も定期的に食べなきゃと考えますがアメリカ人だと一食で肉なら肉だけ取ることもあり、栄養のバランスについてほとんど何も考えません。イギリスに至っては味の面で論外で、ドイツに入ったことないけどジャガイモ料理ばっかな印象があります。

 それに対して中国人ですが、やっぱり「野菜は多く食べなきゃ」と誰もが理解してます。私が体験したエピソードだと、前の会社で中国人運転手と移動中に普段何を食べているのかと聞かれ、「蘭州ラーメンばっかで基本外食だ」と答えたら「ちゃんと自分で料理しなくちゃ。野菜たべないと体壊すよ」なんて注意されました。なお中国では男も日常的に料理して、家族そろって夕飯を食べることが大事だと考える家庭が多いです。

 最後に中国における職の意識への地域差についてですが、もしかしたらあるのかもしれませんが少なくとも私自身は皆目わかりません。あくまで印象ですが福建省とか広東省など南方の方が食い意地貼っているというか何でも食べて、でもって味にもこだわりがある気がします。その影響なのか広東出身や福建出身の多い香港は一般市民においてもレストランの味に対する評価が厳しく、ミドルクラスのレストランはその競争の激しさからかどこもおいしい店が多いです。

3 件のコメント:

潮風太子 さんのコメント...

早速、お取り上げいただきましてありがとうございますm(_ _)m
「ダンボール肉まん」だとか「毒入り餃子」など・・・
中国人ってまともなモン食ってないのかよ?と、
つい日本のインチキメディアの報道に騙されそうになってしまいがちですが、
こうして花園さんからこうしてお話を伺うと、
健康志向だったり「男子厨房に入る」という、
意外な中国人像というのが見えてきて非常に興味深いですね。
こうしたリアルで生活感のあるお話も面白いなと思いました。
なかなか庶民の生活のネタってありそうでありませんしね。
ところで最近、浦安の鼠の国へ行った際、
前で並んでいた中国人一家の会話を聞いていたら
(もちろん内容は全然わかりませんが)、
な~んか喧嘩腰というか喧嘩口調で話していて、
しかし、それでいて別に喧嘩しているわけでナシ・・・
どうして中国語での会話って我々日本人からすると、
ずいぶんと殺伐とした感じに聞こえるのかと。
やはり花園さんも中国では「スイッチ」が入って
アグレッシブな口調になるんでしょうか?(笑)
そういうトコもまた興味深いところです(^^)

上海忍者 さんのコメント...

「食は広州にあり」のように、広州人は机を除き、四つ足のあるすべての生き物を食べるそうです。
因みに、広州恒大サッカーチームはアジアクラブチャンピオンに優勝しましたね。ご感想を聞きたく。

花園祐 さんのコメント...

>潮風大使さん
 中国人の会話を日本人が聞くと、「ケンカしているのかな?」と誰もが思う事でしょうが、その実、あれはただ声がでかいだけです。中国人は日本人からすれば普通の会話でも大声で話して、ケンカする時に至ってはもっとでかくなりますので、一回聞いてみると面白いですよ。
 以前にも記事を書きましたが、中国語はアグレッシブな表現が多いのでやっぱり向こうで生活していると私も気が強くなりますね。日本に帰ってきた当初もそんな感じでしたが、このところは悪い意味で日本に染まって弱弱しくなっている自分が腹立たしい限りです。

>上海忍者
 陰ながら、広州恒大のアジアチャンプを祝ってたよ。ただなんか韓国が広州恒大が出したコメントにまた騒いでいるようだが。