2014年5月13日火曜日

韓国で起きた海難事故のトンデモ判決

 先週後半くらいからようやく韓国のセウォル号沈没事故がニュースで取り上げられなくなりましたが、何を思ったか急に世界の海難事故を調べ始めてちょっと興味深い事件を見つけました。

Hebei Spirit号原油流出事故(Wikipedia)

 今日紹介するこの事件は韓国で2007年に起きたタンカー衝突、そして原油流出事故です。衝突したタンカーの名前は上記リンク先だとアルファベットですがぶっちゃけ書きにくいので、中国語読みの「河北精神号」でこのまま書きます。

 事件が起きたのは2007年12月。サムスン重工所有のクレーン船とそれを引っ張るタグボート3隻の船団が仁川港を出港するも風に流されてしまったので、潮流を利用して航行するため通貨禁止航路を航行し始めた上に海洋警察からの呼び出しに応じなくなります。この時点で、なにやってんだこいつらと書いてて深く思います。
 この時、黄海海域で投錨していた原油タンカーの河北精神号は近づいてくる船団を確認して管制センターに連絡し、管制センター側も船団に対して注意するよう伝えたものの時すでに遅し。既に船団は風に流される状態でフラフラ航行をしていた挙句にクレーン船のワイヤーも破断していた状態で、案の定というかそのまま河北精神号に衝突。いくつかの原油タンクに穴が開いて重油が大量に流出するという大きな事故となりました。流れをチャートにすると下記の通りです。

強風吹き荒れる中でサムスン重工の船団が出港
  ↓↓↓
風で流されるので航行禁止航路に侵入
  ↓↓↓
風でコントロールを失っていた船団が停泊していた河北精神号に衝突

 重油流出というと日本ではナホトカ号事件があってこの前友人にその事件の話されたので今日の記事も書くことにしたのですが、この河北精神号の事件もナホトカ号の事件と同様に、沿岸に流れ着いた重油を多くのボランティアたちが必死ですくい上げてたそうです。

 問題なのは事件後に責任を問われた裁判なのですが、一審ではサムスン重工側の船団が禁止されている航路に勝手に入ってきたこともあり河北精神号側の責任は一切問われなかったのですが、二審では何故か河北精神号側に過失があるとみなされ、河北精神号のインド人船長に懲役18ヶ月と千ドルの罰金、一等航海士に懲役8ヶ月というミラクルな判決が下りました。
 さすがにこの判決は無理があったのかあらゆる航海、運輸団体から批判が巻き起こり、特に船長の出身地であるインドではサムスン製品の不買運動にまで発展したそうです。こうした批判を受けて韓国司法も慌てて対応し、三審では河北精神号の関係者は全員無罪で、船団側の船長などに懲役刑を科す逆転判決出て、河北精神号の船長らは出国禁止措置の開始から540日ぶりに出国できてめでたしめでたしとなったそうです。

 ウィキペディアにも書かれていますが二審ではどうも韓国当局とサムスン重工側が裏でネゴしたような噂が出ている、というかそうとしか考えられない判決です。にしても、停泊している船にぶつかっておきながら停泊戦に過失があると判断して、通ると思うその根性がある意味すごい。あと対馬の仏像を返さないことといい、韓国の司法はちょっと信用できないなとこの事件を見ていて思います。日本も刑事事件は自白偏重で冤罪が多いので同じ穴のムジナかもしれませんが。

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