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2015年4月12日日曜日

千葉のマッドシティ~レッドロブスター新松戸店

 この連載の前回記事では「ダイエー新松戸店」というまたローカルな場所を紹介しましたが、今日はそれ以上にローカルさを増す場所とでもいうべき、ダイエー新松戸店と道路を挟んで向かい側にある「レッドロブスター 新松戸店」を紹介します。まず間違いなく地元民じゃない限り全く需要のないネタですが、個人的に書かずにはおれません。

Red Lobster(本サイト)
レッドロブスター(Wikipedia)

 知らない人もいるかもしれないので先にこのレストランの説明から始めます。
 「レッドロブスター」とは米国発祥のレストランチェーンで、その店名通りにロブスターを主体としたシーフード系の料理を提供しており全米で約700店舗が展開されています。日本国内ではセリュックスホールディングス傘下のレッドロブスタージャパンが運営しており、ホームページで確認する限りだと現時点で全国に23店舗が展開されているようです。
 レストランとしての特徴としては先ほど述べた通りにシーフード、特にロブスターやカニといった甲殻類系の食材を使った料理が中心で、こうした食材を使うためか料理はやや高めの単価設定となっており、レストランチェーンとしてはハイミドルクラスとも言うべきグレードのお店と言えます。

 今日紹介するレッドロブスター新松戸店はダイエー新松戸店、というよりはその横に併設されてある流通経済大学新松戸キャンパスと道路を挟んで向かい側に位置しており、比較的人通りの多い道路沿いにあります。ちょうど目の前が十字路となっており、一階部分は柱を除いて駐車場で、店舗自体は二階に設置されています。

 私がこの店舗を訪れていたのは子供の頃で当時に複数回訪れているのですが、その中でもはっきり覚えていることとしては姉貴の誕生祝いで家族で行った日の事です。うちの姉貴は子供の頃からやたら値段の高い甲殻類料理が好きだったので好きなものを食べさせようという両親の配慮だったと思いますが、当時から私(多分7歳か8歳)はシーフード系料理がそんなに好きではなかったのでこの時の料理にはそれほど手を付けてなかったと思います。その後、この姉貴の誕生祝い以降は何故だか訪れることがほぼなくなってしまったのですが、料理の値段が高いこともあるだけに、もしかしたら不況の煽りからうちの親父の給料が減らされてこの店に行き辛くなったのかなと勝手に推測しています。
 あと通っていた当時についてもう一つ付け加えると、この時はそこそこ人気もあったのかよくテレビでCMも打たれていました。どんなテレビCMだったか映像はほとんど覚えてないものの、CMの最後に流れる、「レーッドロッブッスター♪」というサウンドだけはやけに耳に残っており、確か柴田亜美の漫画「南国少年パプワ君」の2巻で真っ赤に焼けたザリガニが歌ってました。

 正直に言うと子供の頃は数回訪れていたものの小学校の中学年以降は一度も訪れていません。にもかかわらずなんで紹介しようとするのかというと、私が記憶する限りだとこのレッドロブスター新松戸店は少なくとも過去20年以上に渡って、外装に全く変化がないまま営業が続けられているからです。何が言いたいのかっていうと、周囲の風景はダイエー新松戸店を含めて時間と共に大きく変化しているのに対し、何故だかレッドロブスターのある一角だけは20年前の風景と何一つ変わっておらず、変化があまりにも無さすぎて改めて考えると不思議な店だと思えてきたからです。
 どれだけ変化がないのかというと過去20年間に途中途中でペンキの塗り直しなどはされているのですが、色使いといいオブジェの配置といい外装には全く変化がなく、多分同じ角度から撮った10年前と現在の写真を見比べてもほとんど見分けがつかないのではないかという気がします。周辺にある店舗なんかはダイエー新松戸店を含めて改装されたり、店がつぶれた後に新しいお店が新規開店したりとそれなりに変化が見られるのですが、何故だかこの店だけはずっと同じ姿のままであの場所に鎮座し続けています。こんなお店、京都にも少ないぞ……。

 こう言っては失礼かもしれませんが、レッドロブスターのようなやや高めのレストランはデフレ期において一番煽りを受けやすく、この時期に潰れやすいレストランなのではないかと個人的に思うのですがこのお店は潰れることなく、また大規模な改装をされる事もなくずっと営業を続けています。私はよく自転車でこの店の前を通過するのですが、小学生だった頃、中学生だった頃、高校生だった頃、大学生だった頃、社会人になった後もこの店のある一角の風景だけは何一つ変化がなくここまで来るとかえって不気味なくらいです。むしろ、一体何故変化が全くないのか理由を聞いてみたい。
 こんなことを書いても新松戸周辺に住んでいる人以外はピンと来ないでしょうが、逆を言えばこの周辺の住民からすると、「言われてみるとそうだ、あの一角だけずっと昔のまんまだ!」と興奮気味に反応してくれることでしょう。少なくとも、リアル松戸市民の私の友人はまさに上記のような反応をしてくれました。

 まとめとしましては、「新松戸にはびっくりするくらい変化のないレッドロブスターがある」ということをここで訴えたかったわけです。常連客でもいるのかなぁ、あの店。

4 件のコメント:

上海忍者 さんのコメント...

キミはホンマに松戸cityが好きやねん。今度、上海cityを紹介しましょう。

花園祐 さんのコメント...

 自分でも知らなかったが、案外松戸に愛着持ってたようだね。上海も嫌いじゃないが、独自性もって紹介できるところは限られている。

新松戸3丁目さん さんのコメント...

ほう、レッドロブスター新松戸店を紹介するとはなかなかですね。
ちなみにあそこは自民党お気に入りの場所で、決まってあそこの前で
小泉首相や安倍首相が沢山のSPを引き連れて演説をしに来ます。
他の党もあのエリアを中心に演説していますね。
ただ、レッドロブスターの料理は好きじゃないし高いし海の物ばかりで
そんなに需要があるんですかね?
デニーズやガストが入れば良いのに。
すかいらーくは無くなってしまったし。
とにかく、松戸市内というか東葛エリアでも新松戸は特殊なのでしょう(笑)
あと計画停電が回避出来たのは鉄道の変電所が入り組んいるからとか。
貨物列車がJRのメイン線とは別に、マンションとマンションの間に貨物専用線を
わざわざ複数敷いてその辺をやたら走っている街も珍しいでしょう。
実際、デルタ方式は日本国内でもごくわずかしかありません。

花園祐 さんのコメント...

 去年に私も十数年ぶりかというくらいに訪れましたが、値段は張るものの料理はおいしかったですよ。特に蟹が食べやすい状態で出てくるというのがありがたかったし。
 新松戸のあの辺りは確かに住宅区画でありながらデニーズ系のファミレスがやけに少ないですね。馬橋方面にいけばファミレスも増えてきますが、確かになんであの辺りにファミレスないのか気になります。