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2017年2月23日木曜日

万引き、暴行犯の画像公開について

 久々に少し興味の出てくる社会事件が出てきたので、今日は最近相次ぐ小売店の問題人物画像の張り出しについて自説を述べます。

眼鏡店社長が激白「ネットの力を借りれば犯人分かる」「まんだらけの件、参考に」「常習者間違いない」(産経新聞)
マクドナルドが「犯罪者探しています」画像張り出し(日刊スポーツ)

 上記二つの事件はあちこちで報じられているので皆さんも内容については把握しているかと思います。どちらも盗難、暴行を行ったことがほぼ確実な人物に対し店側が店内の防犯カメラ映像を店頭に張り出し、当該人物について情報提供を求めたという内容です。このうち前者のめがねおーの例においては大きく報道されたこともあって容疑者が名乗り出てくるなど「効果」はあり、後者のマクドナルドについては警察側からの要請を受けて画像張り出しをやめており、膀胱を行ったとする容疑者は捕まったのかどうかについてはわかりません。

 この二店の行動について肯定するか否かで意見は出ておりますが、私個人の意見を述べると仮に張り出した人物が実際には犯人ではなかった場合に店側が逆批判を受けるという覚悟を持って行ったというのであれば、別に問題はないのではないかと考えております。
 どちらの例でもカメラの映像などから張り出された人物が犯罪を行っていたと信じるに足る状況で、特にめがねおーの例では知人の買取店関係者からまさに当該人物が盗難された品物を持ってきたという証言もあり、「こいつが犯人だ」と名指しする条件は十分に備えていました。マクドナルドに至っては、目の前で暴行を受けてるのだから言わずもがなです。一部批判で言われている通りにもし謝って無関係の人物を犯人と名指ししていたら確かに大問題ですが、少なくともこの二例に関してはそうした可能性は考えなくてもいいし、既に述べた通りにもし仮に誤っていたとしたら店側がその責任を取るというつもりでこうした行為に出たというのであればそれはそれで尊重すべきだというのが私の意見です。

 ただこうした張り出しについての賛否以上に、この問題で真剣に検討すべき内容はほかにあると私は考えます。その検討内容というのも、どちらも警察を当てにしなかったという点です。

 めがねおーの例については顕著ですが、当初ここの責任者は買取店の知人の証言と合わせて警察に捜査してもらうよう掛け合ったそうですがあまり相手にしてもらえず、こうなりゃみんなの力を借りて自分で犯人を見つけ出してやろうと苦渋の末に画像公開に踏み切ったそうです。マクドナルドの方も、画像を公開して騒ぎになってから被害届を出したと書かれてありますが、事件が起きた直後に警備会社を通して警察に来てもらっていた(犯人が既に立ち去った後)ということを踏まえると、なんとなく警察は当初動かなかったのではないかという気がしないでもありません。

 私個人は警察に直接的な恨みとかは持っていませんが、基本的に私も警察を頼りにはしていない上に全く信用していません。理由はいくつかありますが大きいものとしてはこれまで冤罪事件や国策捜査を割と見ていること、小さいものとしては本人らは否定していますが交通違反にノルマを設けて事故の多い場所ではなく検挙しやすい場所に隠れて違反者を挙げるという行為を繰り返しているからです。なお交通違反のノルマについては警視庁に務めていた知人から即答で、「ある」と答えられました。

 これ以外にも方々から聞く話では、ストーカー事件を含め警察はあまりこういった事件には関わりたがらず相手にされないということばかり聞きます。だからこそ今回の二店も「自衛」という手段に打って出たのであり、真剣に検討すべきは警察が今どれほど信用がないのか、そして警察に頼るくらいなら自分で犯人捜しをした方が効率がいいという事実でしょう。
 何気に以前にも私は、警察の方が予算も人員も足りないと最近言い訳ばかり言っているのを耳にして、だったら容疑者と犯罪情報をネットとかで賞金首みたいに常時公開して、有力な情報や直接検挙した人に報奨金を支払うようにした方が効率良いのでは、そのような民間操作組織みたいなのを許認可制にして設けた方が治安にもいいんじゃないかと考えたことがあります。今回の場合、それを被害者自身がやったわけで、結果的にめがねおーの方は容疑者捕まえられたんだからやっぱ効率良いじゃんと確認できました。

 最近コンサルっぽい方面に関わることが多いからこういう発想してしまうのですが、そもそも費用対効果の面で現在の日本の警察は如何なものかと疑問を感じています。自動車ナンバーを根こそぎ読み取るNシステムは確かにすごいと認めますが、それ以外の面では捜査手法や普段の行動とかで効率が悪いように思えてならず、それこそ警官専用のポータブル端末を全員に配り、ランクによって得られる情報に制限をかけた上で常に情報を共有し合ったり緊急時の一斉配信、動員に対応させたりしてもいい時期だと思います。その上で体力がなかったり同僚に拳銃突きつけるようなアホみたいな警官は叩けばまだまだ出てくるのだから一斉解雇して、もっと予算というものに対してシビアになり、意識させるべきでしょう。
 なおさっきの警視庁に勤務していた知人は学生時代に剣道をやってて、彼曰く警視庁の武道共感は体つきからして太っており、研修で「こうすれば相手を投げられる」と言いながら知人を一回も床に転ばすことが出来なかったなど、「明らかにレベルが低い」と評していました。

 多少今後の予想を述べると、恐らくこうした画像を張り出す小売店は今後どんどんと増えていくと思いますし、誰かがそういう情報を共有するまとめサイトを作ったら流行るんじゃないかという気がします。その上で今後も警察への信用が落ちていくのなら自警団的な組織も生まれる可能性があり、国家権力というものが段々と弱まっていくのが流れかなと見ています。

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