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2017年2月14日火曜日

金正男氏の殺害報道について

 特に今日は書くことないから東芝の損失純額が4999億円って、この際だから無理せず5000億円でもよくね、っていうかここまで来たら過去最高記録を作るためにもっと積み上げなくちゃ、とか書こうと思っていた所、ビッグニュースが入ってきました。

北朝鮮の金正男氏 マレーシアで殺害(聯合ニュース)
搬送の北朝鮮男性が死亡とマレーシア警察 金正男氏との関係は不明(産経新聞)

 恐らく日本でも各所で速報が流れているでしょうが、北のプリンスこと金正男氏が亡命先のマレーシアで殺害されたという報道が出てきました。産経の記事内容によるとロイターがマレーシア警察にも裏取りして、北朝鮮男性が死亡したことそれ自体は事実だと思われ、具体的な死因、特に暗殺だったのかか否かについてはまだ書かれていないものの、私個人の意見ではやはり暗殺されたのだろうと現時点で考えています。
 これまでにも北朝鮮は金正男氏に対して何度も暗殺を謀っていたと報じられています。韓国へ脱北だと偽って諜報員を以前にも送っていたそうで、日本国内でも金正男氏の身の安全が危険な状態にあるということは各所でも伝えられてきました。

 と、書いてるうちにも死因はどうも毒殺で、謎の女性二人が逃走中であるという速報が続々と入ってきています。なお中国での報道はネット上だと速報ベースしかなく、内容は「死んだようだ」程度で日本と大きな差はありません。

 少し冷静になって今後の状況について述べると、今回の暗殺によって北朝鮮の一つの落着ポイントこと、金正男氏を担ぎ上げて金正恩を北朝鮮国内から追放するというシナリオは消失したということになります。もちろんこのシナリオ自体が現実味はそれほどありませんでしたが、「反北朝鮮」ではなく「反金正恩」という旗頭になり得た人物であったことには間違いなく、この暗殺によって少なからず北朝鮮を批判するネタは減ったことになるでしょう。
 ただそれにしても、ミサイル実験やった直後にこれまた暗殺なんて相変らずタイミングを考えずにやる国だなと思えてなりません。折も折で米国にはトランプ大統領が就任しており、オバマ前大統領とは違って堪え性ないということをわかってやっているのか疑問です。

 そんな米国以上に、中国政府ももう相当腹に据えかねていると思います。以前に知人にも話しましたが、もし北朝鮮が滅ぶとしたら滅ぼす人間らは鴨緑江、つまり中朝国境からくると私は予言しましたが、やはり現時点においても北朝鮮を滅ぼすとしたら中国軍になるのではないかという気がします。にしても、丹東行くのは去年で良かった。

 なお今回のニュースが出た直後、友人の上海人からすぐにニュース記事が転送されてくるとともに、「君がやった?」と聞いてきたので、「俺ちゃう、やったのはシーチ……」と適当に返信しておきましたが、ほんとどうでもいい事でもこのところぼけてくるのでツッコむ回数が増えてます。

2 件のコメント:

片倉(焼くとタイプ) さんのコメント...

義理とは言え自分の叔父を処刑する男がトップにいては自分の身が危ない、それよりは
仮に暗君だったとしても暴君よりはましだという理由で金正男を担ごうという一派が
北朝鮮国内にいたかもしれません。現実味は無いですが心情的には理解できます。

それと上海人の友人との話ででてきたのは「シーチキン」の事ですよね?
(本当は「」の中には別の単語を入れるつもりでしたが、当局の摘発・追及をかわす
 ために シーチキン と書いておきました)

花園祐 さんのコメント...

 まぁ実際書いたところでそうそう捕まることはないですけどね。仮に捕まったとしても牢屋に繋がれるだけで、労働教育も廃止されてるし。
 でも逆に見れば、中国は北朝鮮と違って逮捕や監禁はすれども暗殺まではしない分、まだ理性的な国だと思えます。いろいろ言われてますが、私から見ても中国はやはり「論理の国」で、感情論よりも議論を優先する面がある気がします。