2017年2月3日金曜日

日中での就労意識の違い


 昨夜は友人と一緒に水城路駅近くのカルフール対面にある「月下」という鰻屋でメシ食って、ビール一杯で頭痛起こして大変でした。なおこのお店は「料理は味より栄養価」を豪語してやまない自分をして、リーズナブルな値段に対し味が別格だと感じた唯一のお店なので興味のある方はぜひ足を運ばれることをお勧めします。

<パナソニック>午後8時までに退社 国内10万人に通知(毎日新聞)

 話は本題に入りますが、上記のニュースはこの前報じられたものですが結構大きく報じられていたので見ている人も多いのではないかと思います。このニュースを見た私の感想をありのまま(れりごー)に述べると、「新年早々、パナも面白い冗談を言うなぁ」というのと、「来年にはなかったことにされてるだろうなぁ」の二種類でした。意外と関東の人はあまりパナの実態を知らない人が多いですがこここそ電通を越える体力至上主義の会社で、どれだけ業績を上げたかよりもどれだけ立ってられるかが評価される会社なだけあって、パナ系列の子会社にいた友人も一ヶ月の残業時間が200時間越えてました。
 まぁ電通問題で労働時間が話題になっているから宣伝兼ねてちょっと便乗してみただけで本気じゃないだろうというのが私の見方です。これに対し日本人の友人は、経理とかは決算期とかだと8時退社じゃ済まないだろうとした上で、研究職とかではやはり難しいのではという見方を示しました。

 一方、昨夜に「ボーナスを受け取ったから」という理由で私のおごりで鰻丼を食べた友人の上海人はこのニュースについて、「普段から8時まで残って仕事しているというのが信じられない」と述べ、そもそも8時まで仕事すること自体があり得ないという中国人を代表する意見を語ってくれました。

 中国でも一応残業代規定はあるのですが、実際に残照代が支払われることはそれほどありません。というのも、みんな定時過ぎたら速攻で仕事切り上げて帰るからです。むしろ経営者側が繁忙期などにおいては従業員を説得して残業してもらうようなケースも少なくなく、いくら残業代がもらえるからと言って夜8時まで残って仕事するなんて中国人に言わせればクレイジー以外の何物でもないでしょう。
 もちろん中国においても証券や不動産業など遅くまで仕事するのが当たり前という業種もありますが、それでも日本ほど激しくはない上、振り替え休日などは細かく設定されて回しています。それこそもしそういった待遇をきちんとしなかったり残業代を払わなければ中国人従業員はすぐに労働者の権利を主張するか離職するでしょうし、またそういったことをする会社はすぐにネットなどでいろいろあることないこと書かれ、社会上でも経営能力のたらない会社だとみなされたりします。

 だいぶ以前にも書きましたが、こと経営者の資質においては日本人よりも中国人の方が平均的に上でしょう。日本の場合は法令無視したり従業員を酷使した所で当事者である従業員は何も言い返さず従順に従いますが中国ではそうもいかず、従業員の扱いでは日中でハードルの高さが大きく違います。もっとも日本の従業員の場合、従順を通り越したものだと私は考えていますが。

 話は戻り中国の就労意識についてですが、やはり残業代を多くもらえるよりかは家族との時間や自分の時間を優先し、またそれを確実に実行しようとアクションを起こしてきます。日本も最近の若い世代は恐らく同じ志向でしょうが、残業代も出ないにもかかわらず何も反抗せず愚鈍なまでにいうこと聞き放題です。
 なおビンラディンみたいなうちの親父の様に日系企業の大半はきちんと残業代を支払っていると勘違いしている人も中にはいるかもしれませんが、電通然り三菱電機然り、超一流の大企業ですらああいう様だというのに中小企業が払っているわけなどなく、私の見立てでは9割方の企業は全く支払わないまたは法定通りに支払っていないと私は断言します。

 こうした残業に対する意識と合わせ、日中の就労文化で最も異なる点を私から上げるとすればやはり「転勤」の有無に尽きるかと思います。中国、というより多分日本と韓国以外では軍隊や省庁を除くと転勤という慣例は恐らく存在せず、最近本気で周りから日本人扱いされず大陸浪人だと言われる私の目から見ても珍妙な日本文化だなという風に見えてきました。
 たとえば工場や新規店舗の起ち上げの際に本社から指導員が派遣されることは中国でもありますが、それでも期間的には一ヶ月や二ヶ月など長期出張レベルで、本当の意味での転勤といったら海外駐在くらいな気がします。一方、日本は言うに及ばず、「住宅を買ったから」というよくわからない理由で地方に転勤させたり、無駄にローテーション組んだりして地元で人員を採用するなんてことはせずやたらめったら転勤を強制したがります。

 なお前の会社でも、東京の営業社員と名古屋の営業社員をちょうどお互いに交替するような形で二人同時に転勤させていましたが、果たしてこの行為に意味があるのかと元同僚と一緒に悩んだりしました。かつて横浜ベイスターズを率いた伝説の名将、山下大輔元監督はある日の試合中にレフトとライトの守備位置をお互いに交替させるという采配を取ったことがありますが、この故事から私は誰も得しないような無意味な交替転勤のことを「レフト・ライトチェンジ」と呼んでおり、その適用第一号となったのが上記の例でした。

 必要な転勤とかなら私もある程度はわかりますが、恐らく日本で行われている転勤は実際にはそれほど必要性がなく、むしろ転勤させることを目的として企業がやっているようにしか見えません。日本よりなんぼも広い中国ですら転勤なんかなくたってそれなりに経済回ってることを考えると、もうちょっと日本人は頻繁な転勤の必要性とか、最初に上げた8時退社でも外国人からしたら異常と受け取られる労働時間をもうちょっと真面目に考えたらどうかと言いたくなります。

2 件のコメント:

  1. 就労意識につき、あまり興味を持っていませんが、むしろ鰻料理に非常に関心がありますわ。
    今度、中日間の鰻料理の違いをご分析頂きませんか?

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    1.  関西と関東では鰻をパリッと焼くか、ふわっと焼くかで違いがあるで。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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