ページ

2017年2月24日金曜日

森友学園国有地売却問題について

最近のマイブーム:かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

 最近政治ブログっていうことを忘れるくらい政治関連記事を書いていませんでしたが、久々に評論のし甲斐のある政治問題がピックアップされてきました。まだ味覚は失ってないけれど左耳が痛くなるほど激務で疲れているので短く書きますが、例の右翼系団体である日本会議、そして安倍首相とも関わりのある謎の学校法人、森友学園に大阪府の土地がタダ同然で売却されたという問題について解説します。

 問題の内容自体は省略していきなり解説からですが、あんな広大な一等地をゴミ撤去費用を差っ引いた200万円で買えるってんなら私だって買いたいです。でもって転売したら数億単位で利鞘が得られるだろうし、こんな取引が現実にあるとしたら何かしら裏があって然るべきでしょう。そもそもこのゴミ撤去費用も国土交通省が勝手に見積もって出した金額ということで実際費用はおろかゴミが本当に撤去されたのかについても確認しておらず、交渉の資料を出せと言われたすでに廃棄したと回答したことが報じられていますが、まぁ資料廃棄は嘘でしょう。嘘でもいいから、誰か二、三人くらい人柱になってゴミの代わりに埋まってくるか、クビを差し出すかという要求を国民はしたっていいと思いますし、ここまで要求すれば官僚も真相話すでしょう。

 安倍首相は既にこの団体とは関係者と数回会っただけで関わりはなく、名誉校長となっていた昭恵夫人もこの職から降りたと明かしていますが、さすがに事が事だけにはいそうですかとすぐ納得するわけにはいきません。特に土地取引があまりにも不透明であることから、順当に行くなら何か政治判断なり大物の力が動いたとしか考えられないだけに、いくらか信じてあげたい気持ちはあるもの安倍首相自らが疑惑に対し潔白をきちんと証明する必要があると私には思います。
 なおもう一つの関係先である日本会議(にっぽんかいぎ)については今のところ取材をしたという記事は余り見受けられません。ここはここ数年になって急激に名前が出るようになった団体で石原慎太郎氏を筆頭に右翼と自称する方々が参加しており、また右系雑誌の文芸春秋なんかはわざわざ特集記事で「危険な団体じゃないよ♪」と解説してたりして、これまであまり気にしてなった私もちょっとそのあからさま過ぎる扱いに対しては気になっていた矢先でした。なお上海にいる日本人この団体名を挙げ、「真面目に日本は大丈夫なのかと心配になってきた」と述べたことがあり、正直に言って今回の問題と合わせて好ましくない団体だと私は考えています。

 こっから少し私なりの検証に入りますが、学校法人そのものもさることながらやはり一番注視すべき点はやはり取引の内容、特に金額でしょう。発表では約10メートル下にまでゴミが埋まっており、学校という子供が集う場所とするためそれらを掘り返して8億円超もかかったという言い訳してますが、周辺住民からはそんなビル四階分くらいの土を掘り起こすような工事をしているのは見たことないという証言も出ており、また10メートル下まで埋まってるっていうんならそのまま埋めといても問題が内容な、放射性廃棄物でも捨てられていたのかと言いたくなるなど疑問を挙げていったら切りがありません。
 そこで金額にだけ着目して最近の有名な工事の金額と比べてみました。

 まずこの記事によるとこの学校の掘り返しは8770平方メートルの敷地の約6割にあたる5190平方メートルに対し9.9メートルの深さで、残り3580平方メートルには3.8メートルをやったということで、大雑把に計算すると

5190×10+3580×4=51900+14320=66220

 以上の計算式から66220立法メートル掘り返し、かかった費用は8億円ってことになります。まぁ掘っただけでなくゴミ撤去費用もあるでしょうが。

 これに対し昨年11月に起きた博多陥没事件の記事によると、6千平方メートル超の穴への超特急での埋戻しにかかった費用は1.3億円超かかったとのことです。まぁ掘るのと埋めるのとで違うので一概に比べられませんが、博多の金額を体積に合わせ11倍すると14.3億円となり、超特急の仕事でこれくらいなのと比べると8億円はやっぱりちょい高目な気がしてなりません。まぁ恐らくこんな工事してないでしょうから比べるまでもなかったのかもしれませんが。

 最後に一言だけ付け加えると、安倍首相は今回の件に関わっていたら首相も議員も辞めると宣言しましたが、本人にその自覚はなくとも巻き込まれる形で関わってしまうということは政治上、往々にあるため、こうした発言は本人にとってもやや不用意ではないかという気がします。それだけ関与を否定したかったのでしょうが、なんとなく以前からもややカッとなりやすい所はあったものの、この頃それがやや顕著になっているというか、前ほど発言や回答において余裕が感じられません。この辺をどう見るか、政治ウォッチャーとしては議論の余地があるでしょう。

0 件のコメント: