2018年11月2日金曜日

重慶バス転落事故について

中国バス転落、原因は運転手と乗客のけんか 幼児も犠牲(朝日新聞)

 普段あまり中国のニュースはチェックしていない私ですが、この件に関しては事故が発生した28日の段階からしつこく追っていました。

 自己の概要を簡単に説明すると、重慶市で長江に架かる橋の上で公共バスが突然ハンドルを切り、そのまま柵を突き破って橋の下の川底へと真っ逆さまに落ちました。この際、対向車線を走っていた乗用車が衝突しフロント部分が一発で潰れはしたものの、運転していた女性は大きなけがはなく軽症で済みました。
 一方、バスの方は事故発生からすぐに救助隊らが現場に集結して活動を開始しましたが、当初から生存者は絶望視されており、また落下中か水面衝突時に投げ出されたのか2体の遺体がすぐ見つかったほかは乗客が何人乗っていたのかもわからない状態だったそうです。警察は周辺を走っていた車のドライブレコーダーや監視カメラの映像などから乗客の割り出しを行っていたとも報じられていました。

 転落したバスは水深65メートルもの川底にまで沈んだと報じられていましたが、先日になって引き上げられ、今日になってブラックボックス、というか普通に車内の監視カメラに搭載されていたSDカードが復元されて事故当時の映像が公開されたのですが、その内容というのが冒頭のニュースリンクに書かれていた通りでした。



 事故原因は目的の停留所を乗り越した女性乗客がここで降ろせと女性の運転手に詰め寄り、応じなかった運転手に対し殴りかかったことで運転手の気がそらされ、ハンドル操作を誤ったという衝撃的な内容でした。日本の報道にはあんま書かれていませんが、殴りかかった女性は携帯電話を手にもって運転手に殴りかかったと中国では報道されており、この女性が経営していたとされる意匠カーテン店は現在閉められているそうです。

 この件は中国でも大きく報じられており、私も普段見ないスマホ配信ニュースを追ってて、今日昼過ぎに配信された真相報道についてもじっくり読んでしまいました。当初でこそバスが突然制御を失ったことから運転手が気を失ったのではとも思っていましたが、想像を超える真相を受けて何とも言えない気持ちとなりました。少なくとも運転手の運転ミスではないと分かっただけでも、今回監視カメラの映像が復元できてよかったのではないかと思います。

 なお今日同僚とも話しましたが、運転手と乗客が乗り降りについてもめるのは中国だとそんな珍しくありません。今回の事件を受けて中国でもコメントなどで、こうした運転手と乗客のケンカに出くわしたら何が何でも止めようという声が広がっていますが、私もこの件に関しては全く同感というか、 頭のおかしい乗客が騒ぐのを他人事だと思ってみていてはならないというのを自覚しました。
 その上で、運転手を含め犠牲になった14名の乗員乗客に対し深い哀悼の念をこの場で捧げます。なお日本の記事だとあまり写真が出ていませんが、このアドレスの記事の写真を見れば今回の事故現場となった橋がどれだけ高い橋かが見てわかります。こんなところから真っ逆さまに落ちるなんて想像するだけでも辛く、犠牲者に対してはただただ同情の念を覚えます。

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