2018年11月24日土曜日

何故朝日はゴーン逮捕を抜いたのか?

ゴーン逮捕で"富裕層の闇"にメスは入るか(プレジデント)

 いつも馬鹿にしているプレジデントの記事ですが、他の大手紙が指摘しないというか指摘できない、朝日新聞のみがゴーン逮捕を抜いたという点について上記記事では指摘してあり、なかなか興味深い内容となっています。
 この記事で述べられている通り今週世界を驚かせたゴーン逮捕ですが、朝日新聞のみが空港での任意同行の時点でこの情報を掴み、他社に先駆けてスクープを出すことに成功しています。当日は私もネットニュースをリアルタイムで追いましたが、速さ、質ともに朝日が抜きんでており、このたも含む「スクープの朝日」と呼んでもいいくらい近年の朝日新聞の取材力には舌を巻かされます。

 ただそんな朝日礼賛はどうでもいいとして、焦点は何故朝日はこの情報を抜いたのでしょうか。私の方で考えられる情報ソースとしてはやはり特捜で、何故なら逮捕の瞬間を報じているからです。報道内容から見て羽田空港にゴーン氏が到着するのを明らかに待っていたと見える節があり、ここで任意同行、そして逮捕に至るのを知っていたのではと思います。だとすればこの情報はどこから手に入れたのかですが、状況から考えて特捜から「これから逮捕」ということを聞いていたと考えるべきで、そして何故この情報をガードの固い特捜から得られたのかと言えば、プレジデントの記事に書かれている通りに相当程度の内容を既に得ており、特捜から情報のキックバックをもらう代わりに逮捕までは黙っておくという取引めいたものがあったのだと考えられます。

 別の見方では、この逮捕劇の情報は特捜からではなく日産の内部通報者から得られたのではないかという人もいるのではないかと思いますが、私はこれはあり得ないとみています。何故ならいついつに逮捕するというのは非常に重要な情報で、洩れさえすれば海外に逃げられる恐れもある情報なだけに当事者でもある日産関係者に特捜が洩らすとは思えないからです。一部報道で日産関係者が内部通報したとかゴーンをはめたとか報じていますが、先日私が指摘したように、日産側から特捜へアプローチすることは正直考えられず、特捜側が情報の末端を掴んで日産関係者に協力を要請、もとい脅しをかけてげろったという順番を辿っているとみています。この場合、内部通報と言えるのか、先ほどのような報道をしているメディア関係者にはちょっと聞いてみたいです。

 その上で改めて今回のゴーン氏の容疑についてですが、結論から言えば完全にクロで逮捕は当然であり、米国なら下手すりゃもう二度と娑婆に出られないくらいの懲役も食らっていた可能性もあるでしょう。金額もさることながら実態ない取引によって自分や親族と利益を得ていた行為などは十分有罪となる要件を重ねています。
 ただ個人的に気になるのは、私はとしては三菱自動車買収時のインサイダー容疑です。当時の記事にも書いていますが三菱が不祥事を発表し、株価が大きく落ちた段階の株価を基準にしてTOBを行っており、そもそもの不祥事発覚が日産側からの指摘だったことを考えるともろインサイダー取引だったのではないかと見ていましたが、この辺は立証が難しく、また三菱自動車の救済という意味では必要悪なのかなという面もあり、特捜が見逃すのもまだ理解できます。

 今回、この件がもう一度火を噴くか否かに個人的に注目しています。自分の見立てだと3対7くらいじゃないかと見ていますが、仮に立件して有罪となれば、えらいことになるんじゃないかな。

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