・韓国人受験生を全員不合格 加計学園獣医学部に「不正入試」疑惑(文春オンライン)
森友学園に並び安倍政権を恐らく最も揺るがした加計学園の獣医学部問題ですが、上記のような報道が出てきました。本当かどうかについては今後の続報を待つ必要はあるでしょうが、仮に文春の書いている通り取材に対して加計学園が回答せず否定していなかったとしたら、実質的にこの件はまず間違いなくクロと判断してもいいでしょう。
なお岡山理科大とその獣医学部にのホームページも見ましたが、この件については何のリリースもまだ出していません。まぁそこまで気が回る連中ではないでしょうけど。
あの騒動の際に私は、獣医学部は世間のニーズがあるから定員を増やすというのなら指導教員の問題こそあるものの、強いて止めはしないと言いました。その上で、ならなんでFランク大学を量産しまくっている加計学園に設置を認めるのかは理解できないしどう考えても筋がおかしい、むしろこの際だから加計学園が運営するFランク大学を統廃合したらどうかなどと主張しました。今回の一件を見る限り、加計学園がFランク大学を量産しまくっているのも無理からぬものだと思います。
さらに言うと、あの時の獣医学部設置認可は明らかに公正な手続きであったとは言えず、必ず将来何か問題を引き起こすとも述べていました。少なくともここの設置認可に関わった文部科学省の担当者か、指示を行った人間には相応の処分が行わない限り、公正さを取り戻すことはできないでしょう。
これはまた別に一本の記事に仕立てて書く予定ではあるのですが、20年くらい前と比べて今の日本は何を失ったかというと、経済力やランエボではなく、地味に一番大きなものは公正さではないかと最近思います。社会のいたるところで不公平な措置が当たり前に存在するようになり、はっきり口にはしないけど、階級や身分の政治、経済上のひっくり返しようのない絶対的な壁が出て隔てるようになってきたように見えます。
それを格差という人もいますが、格差自体は昔からあったしない方がむしろおかしいと私は思います。むしろここ数年の日本は、社会上の地位の差によって法的取り扱いで大きく変わることが普通に行われるようになり、それに対し疑問を挟む人が少なくなってきています。多分ここまで書けばプリウスに乗った上級国民を思い浮かべる人が多いでしょうが、私はむしろ東芝です。
4 件のコメント:
この辺は、イエスマンに徹して出世した人が権力を握る時代になってきたことで、柔軟な判断ができない人が指揮体系の上の方を占めるようになってきたからなのかなとよく感じます。
自分が上の意向を忖度して先回りして無理なものも実現させてきたので、自分も下にそれを要求しているという感じですね。
今下にいる人はそれが理不尽であることを知っているので、今の権力者層が引退して世代が変わるともう少し変わってくるかとは思っています。
世代が変われば期待は確かに私も持っているものの、こういう楽観的予測は外れることが多いことを考えると、期待はできないかもなという風にも見ています。ただ、官僚の質がほんの十年前と比べても極端に低下しているのは確実で、その原因とかもっと突き詰めていかないとと思っているのですが、元官僚で政府を批判する人は大概あれな人が多いため、こっち方面もあまり期待できません。
今の地方大学は外国人留学生が入らないと潰れそうなところも多いのに、国籍差別やってるとこが呑気で頭が古いな、と感じてます。
そんな思考回路でも学校経営できてしまう、日本の教育補助金体制にも問題があるのかもしれませんね。真面目に、Fランク大学の補助金はそろそろどうにかしろよと思います。
コメントを投稿