鉄人28号とは言うまでもなく横山光輝の漫画作品で、それまで人型アンドロイドなどは既に搭乗していたものの、人間が直接操作して操る巨大ロボットとしては先駆的な作品で、この鉄人28号を以って日本のロボット作品の元祖という見方もされています。
なお人間が登場するロボットとしてはマジンガーZが初めてで、この辺りで現代のロボット作品は下地が固まったとされます。
話を元に戻しますが、直接乗り込んでコックピットで操作するマジンガーZと違い、鉄人28号は機体に乗り込みません。じゃあどうやって動かすのかというと、なんとリモコン操作であの複雑な動きを実現しています。
それこそテレビで使うような小さいリモコンで空まで飛んだりする当たり、AIによる半自律制御なのかもしれませんが、ロボットのOSとしては史上最強格ではないかと思います。実際その辺は主題歌でも「いいも悪いもリモコン次第」と歌われており、リモコンで動かすことの危険性をほのめかしています。
なおPS2で出た鉄人28号のゲームでは、そこら辺にあるビルとか住宅も引っこ抜いて敵に投げつけられるばかりか、味方の博士たちですら手に取って投げつけられたそうです。まさに「いいも悪いもリモコン次第」とレビューされていましたが、最近こういうフリーダムなゲームが少ない気がする。
ここからちょっと真面目な話になりますが、今少し出てきた「半自律」という言葉ですが、これは実際にロボット工学でも使われている言葉で、回答や反応を独自に編み出す自律型とは違い、規定範囲内で独自判断するAI機能を指します。
恐らく今後AI技術が発達するにつれ、戦闘機などの機体制御は半自律型AIによって制御されるのではないかと思います。というのも目で見るより早く敵弾とかミサイルが飛んでくる中、目で見て回避行動なんてできっこないので、そうした敵弾を電波などで認知次第にAIが自動判断して回避行動を採るようになってくと思います。じゃあパイロットはどうするのかって、ロックオンした敵機に最終的に発射ボタンを押したりなど、そこら辺の責任感を伴う行為を担当するようになってくと思います。
ここまできて、反自律型のスーパーロボットとしてはエヴァンゲリオンがあるなぁと思うに至りました。知ってる人には早いですがエヴァは機体そのものに魂というか人格があり、それをパイロットの思考にシンクロさせることでパイロットが操る操作系統になっています。ただ元から人格があるっちゃなんですが、時たまパイロットなしで動いたりすることもあり、その点で半自律型なロボットかもという気がします。
そうした半自律型ロボットは他にもないかと考えたところ、エヴァの後にすぐ出たブレンパワードという作品に出てくるロボットも、人間を収納できるけど基本有機生物で、敵にビビったりと感情を示すロボットだったりしました。今思えばあの作品、若干エヴァを意識して作られてたのかもしれません。
AIというと完全自律型なイメージが持たれやすいですが、実際の応用となると半自律型の割合のが今後多くなる気がします。それこそ鉄人28号みたく破壊活動には用いられないような半自律性などがあったりすれば便利で、この辺で研究とか今どうなってるのかがちょっと気になります。
最後に、この前リメイクが出た太閤立志伝5というゲームで新武将を作る際、何故か「殺人28号」とかいう辻斬りキャラ作ってました。あのゲームでは他にも作った刀に「ビームサーベル」とか名付けたりいろいろ遊びましたが、後半はルーチン作業ゲーになるのが唯一の惜しいところだった気がする。
2 件のコメント:
ガンダムも最初から「基本動作はコンピュータがやってくれる」と言われてるんで、現実的に解釈するならすべてのロボットは半自律じゃないと実現できないのでは、と思いますね。
ただ人格が宿るタイプはエヴァ以降の主流だったと思います。まぁエヴァは人造ウルトラマンなんですが。
昔のガンダムのギャグマンガで、ガンダムを起動したらWindowsのロゴが表示されて「今時95?」ってアムロがビビる話がありました。でもってすぐアプリケーションエラーでブルースクリーンになるし。
最近この辺の、AIの定義が半自律から自律になりつつあり、なんか境界が曖昧化してきているように感じてます。その辺を辿って行ったら意外とエヴァにたどり着くのかと思って、こんな記事書くに至りました。
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