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2018年6月7日木曜日

社員人生を支えるITリテラシー

ランキング(イータイピング)

 私ほど日がな一日中キーボードを叩いている人間は少ないと断言できますが、このところ誤字は前から多いけどミスタイプの頻度が異常に上がっていて、既に必要十分な実力を身に着けているから不要だと思っていたタイピングについて練習サイトへ通うようになりました。久々に集中して叩いているとそこはかとなく感覚が良くなるように思え、またサイトの診断で右手の中指、薬指にミスタイプが多いと指摘されて結構新鮮な発見がありました。
 なおランキングは現在143位に入っています。上には上がいる者です。
 あと右手にミスタイプが多いと指摘されて初めて気が付きましたが、右手よりも左手の方が繊細に動かせます。もちろん私は右利きですが、事指先に限れば左手の方が非常に機微な動作を行えるし感覚も鋭いです。一体何故なんだ?

 以上のようにキーボードの速さに関してはそこそこ自信があったのですが、そんな自信があるわけでもないのにやたらと周りに頼られるのは実はExcelの技術だったりします。そんな大したレベルではないと自覚しているのですが、細かいセルの処理とか表現方法、あとグラフや関数とか作るのに割かし手慣れていることからか、基本どの職場に行ってもエクセル関連の質問やトラブルは自分に寄せられます。最初に入った会社に至っては、別の事務所からわざわざ電話がかかってきて対応したこともありましたし。
 ただ、こうしたエクセルの知識なり経験が地味に、私の会社員人生を支えているような気もします。他に大した能も持っているわけではないですが、地味にこういったオフィスで目立たないけど頻繁によく使う作業の能力があると役立つことも多く、実際これで周りの信頼を勝ち取っているところがあります。

 その上で言うと、就活中の学生なんかはやはりワード、エクセルの一般的な処理について早いうちから学んでおくといいと思います。あまり目立ったアピールになりませんが入社後はこれらのスキルは即戦力的に役立つし、作業速度が早ければ早いほど周囲も評価してくれると思います。
 こういうと参照関数とかマクロとかできるレベルを目指すべきなどという意見がよく出てきますが、そこまでいかずともフォントの使い分けやセル内の改行、枠線処理などの基本的な処理方法だけでも十分だと私は思います。実際、よく聞かれるのはこの辺だし。

 なお私のエクセルの最高傑作は、海外拠点情報サイトの編集に使うマクロを組んだファイルです。具体的には拠点一覧表の一部をコピーして貼り付けるだけで自動ですべてのHTMLをくみ上げるので、あとは目立つボタンをクリックするだけでコピーでき、それをサイトの投稿ページに貼りつけるだけで一ページできるようになっています。やっぱりこういうものを早いうちに作らせると自分でしくみとか考えるので、若手社員がいるなら「こういうエクセル作れ!」と言ってみるのも手かもしれません。

2018年6月6日水曜日

旅客機記事の裏側

MRJのライバル、中国旅客機を侮ってはいけない理由(JBpress)

 今日出たのがこの記事ですが、なんでこの記事を書いたのかというと前回に書いた戦闘機ネタの記事を関連リンクとして付けられると踏んだからで、それ以外だと実はあんまなかったりします。まぁ手早くちゃっちゃとかけるってのも大きいのですが。
 それ以上にこの記事、戦闘機記事もそうですがそもそも航空機の専門家でもなければ決して飛行機が好きでもなく、ましてやこの方面に詳しい知人も周りにないというのによくもまぁこういう記事書けるなという点で自分にびっくりです。最近なんだか、予備知識とかなくてもそれなりに見える記事を書くのに長けてきた気がします。

 もっとも前回の戦闘機記事でも同じこと書いていますが、航空機の専門家に記事を書かせるとやたらディープな細かい性能比較とかやって、私同様にこの方面に詳しくない読者を置いてきぼりにしてしまう傾向があるだけに、今回も素人目線で必要最低限の事実の言及にのみ留めるよう意識しました。よく読んでもらえばわかりますが、この記事では日中の各旅客機の性能についてはほぼ全く言及せず、発表されている開発状況だけを紹介するにとどまっています。
 そのため、ボクシングで言えばフックのみでアッパーカットのないというか、「これは!」という事実報道のない記事に収まっていますが、ヤフコメみてるとあまりこういう中国の航空機開発状況について知らない読者からしたらわかりやすく読まれたのかもしれません。っていうか今回の記事はやたら肯定的なコメントばかり集まってて、普段批判されてばっかだから「え、何かおかしくない?(;´・ω・)」と逆に不安を感じました。

 以上のような経緯から記事内容についてはあまり紹介する裏話はないのですが、記事にしなかった部分では今回はいくつかあります。

 まず一つは記事中で、「中国を格下とみて侮るべきではない」的に書いていますが、この箇所は最初のドラフト提出時に「バッサリ切っても構わない」と伝えたとおりにバッサリ切られており、当初はこんな風に書いていました。

「ただ筆者個人の見解を述べると、相手を侮る以上の利敵行為はなく、たとえ格下の相手だろうが冷静に彼我状況を分析し、全力で叩くよう動くのがビジネスにおいて肝要だと考えます。品質の悪さを指摘するのであれば、実際に何か事故を起こしてから盛んに喧伝すればいいだけです。」

 この箇所はあるかないかでかなり記事の印象が変わるだけに、切られても確かにしょうがないと最初から覚悟していましたが、「相手を侮る以上の利敵行為はない」というのは本心です。これでどんな批判コメント来るだろうとワクワクしてましたが、やはり危ないと思われたのか削除されたというわけです。
 それにしても「事故起こしてから喧伝すればいい」というセリフはなかなか気に入ってます。これもリップサービスではなく本心です。

「飛べないMRJ」から考える日本の航空産業史(日経BP)

 次の点ですが、上のリンク先は今回の記事を書く前に読んで参考にした内容で、当初はここでの対談内容も盛り込むつもりでした。具体的にはさっき回避すると言った技術論に当たる箇所で、「MRJの開発が難航したのは技術的過信に他ならない」という主張をするつもりでした。
 実際にリンク先の対談内容を読んでもらえばわかりますが、三菱のMRJは当初、主翼をすべて炭素カーボンで作る予定でした。三菱はボーイング787の主翼を実際に炭素カーボンで作っていることから自分たちにもできると思っていたものの、サイズの違うMRJでやってみたら全然強度が足らず、結局フラップなど一部にしか炭素カーボンをは使えなかったそうです。

 しかも当初、炭素カーボンの成形方法に「VaRTM(バータム)」という先進的な手法を採用すると喧伝していましたが、対談に出てくるオリンポスの四戸哲氏が「従来のRTMと何が違うのですか?」と発表会で聞いたところ、三菱の人間は誰も答えられないかわりに、「帰ってください!」と四戸氏を締め出したそうです。実際のところバータムは何も変わらないというか普通のRTMだったそうで、しかもそれで主翼の成形に失敗しているのだからカッコ悪いことこの上ないです。

 このような感じでMRJは当初打ち出した先進的な設計は開発が進むにつれてどんどんと打ち止め、現在に至っては技術的な先進性はほぼ何もない保守的な設計に落ち着いたそうです。一応、エンジンに関してはプラット・アンド・ホイットニー社製の最新エンジン使っててほかの旅客機よりも燃費はいいのですが、競合先のブラジル・エンブラエルも同型のエンジンを導入し始めており、こちらの面でも優位はもうなくなっています。つまるところ、性能面の優位はもはやほぼないも同然です。

 こうしたMRJの問題点というか将来性のなさも少し触れようかと思いましたが、文字数の制限もあるのとやはり性能の話に触れるのは危険だと思って書きませんでした。一応、記事本文では「MRJに期待してただけに」等とリップサービスをしてますが、過去においては事実であるものの、現段階においては実はあまり期待していません。恐らく三菱の人間も同様で、下手に予約受注を受けてしまっただけにやめたくてもやめられない止まらない、かっぱえびせん状態に陥ってると思われます。

 最後に今回の記事で失敗したなと思った点として、やはり開発年表を付けるべきでした。コメントを見ると「中国の開発はやはり早い」という意見も見られるのですが、実際には中国はARJ21の開発において非常に慎重に長い時間をかけています。MRJと比べて開発着手時期が早かったから就航も先にこぎつけたものの、開発期間で言えばそこまでMRJと差があるわけではありません。
 地の文で「開発は難航し」とは書いているものの、こうしたイメージをうまく伝えきれていなかったと反省しています。なお、あのせっかち極まりない中国がこれほどまでに慎重に開発を進めたあたり、スキのない国になったと私には思えます。

 最後にと言いながらあともう一つ、他のコメントに「中国は国全体で開発に取り組んでいる」と、割と言いたかった内容をきちんと受け取ってくれているコメントがありました。記事本文にも書いてますがC919の開発には北京大学や南京航天大学など国内の大学も開発に関わっており、百度百科を見るとずらっと関係大学の名前が載っています。
 これは素直にうらやましく、こうした取り組みは国内で航空人材を育成する上で非常に大事だと思え、逆を言えば日本のMRJも三菱という企業が単体で、クローズドでやってしまったのは日本全体にとってマイナスだったと直感的に感じました。YS-11の反省からの三菱単体開発でしたが、今のこの時代においてこの手法は率直に言ってミステイクとなるでしょう。

2018年6月5日火曜日

何故問題が放置されるのか

 このところのスバルやレオパレス、スルガ銀行のニュースなどを見て、何故これら企業の問題が長年にわたり放置されてきたのかという疑問をよく感じます。何も今に始まるわけじゃなく、昔からこのような企業不正は後を絶えないと言うこともできるのですが、スバルを除けば隠れてやっていたわけじゃなく割とオープンに不正をやらかしており、尚且つ不正の期間も長いのが個人的に気になります。特にレオパレスなどはその壁の薄さはもはや一般常識と言っていいほどで、今回の問題も施工会社が全国各地に散らばっていることを考えていると関与者も多く、よく今まで明るみに出なかったものだと逆に凄いと感じます。

 これら企業不正に限らず年金問題やマイナンバー関連など、日本では往々にして問題が先送り、放置されやすい傾向が強いです。一方ですぐ対策取れるような些末な小事ほど、国も企業もやたらやる気を出して全力で取り組もうとするように見えるのですが、結論から言えば力の入れ方が明らかに間違っています。
 こうした、厄介な問題を先送りにすることは恐らく日本に限るわけではないとは思うものの、先送りにしたところで何か解決するわけでもなく、その負担はむしろ利息付きで後の世代に引き渡されるも同然です。果たしてこんな状況でいいのかと言っても、「でも誰も解決できないんだから仕方ないじゃん」って返事がきちゃいそうです。

 何故こうした当たり前のことを今回書くのかというと、中国の政策を見ているとちゃんと問題に向き合って解決しようと取り組む姿勢が見えるからです。最初は2~3年くらい懲役のつもりで中国に行こうとしたらもはやそこそこ長く住むことになった私だから言えると思いますが、この10年で中国の環境は劇的に改善しつつあります。上海市内でも青空をみえる日は年々増えており、また自動車の排ガスも以前は鼻を突くにおいが目立ったものの最近は軍や警察の車両を除くとそういうのはあまりしなくなりました。
 もっとも地方いったらまだまだ環境汚染が続いているとは思いますが、国の政策をみればやはりまだ中国はこうした問題に取り組もうとしていることが分かります。例えば環境規制の違反に対する処罰は現在間違いなく世界屈指の厳格な内容となっており、申告や対策が1日遅れるごとに罰金額が毎日一定額追加されていくという恐ろしい内容になっています。実際、こうした規制が功を奏して末端の中小企業などでもしぶしぶ対策を取るようになってきているそうです。

 また財政問題に関しても、中国の場合は中央国家財政は黒字というか歳入が年々増えている状況で今も昔も日本と違ってほぼ全く問題ありませんが、地方に関しては実態に即したデータを出さない等、見えないところで地方債務を増やしているなどと言われリスクがあります。
 この点に関しても最近の政策を見ていると、地方自治体の財務申告方式や調査方法などを細かく指示するなどして、見えないものを見ようとする意気込みが感じられます。一方の日本は、ただでさえ財政は大赤字だというのに低所得者の学費を免除するとか言い出すなど、不正なプロセスで獣医学部を追加した大学を取り潰すなどすることで持ち金を用意してから言えと言いたくなるような政策案が今日も飛び出してきました。

 何もこうした政治上の問題に限らないですが、私はよく「もっと現実を直視しろ」と周りに行っています。個人の人生でもそうですが、遠すぎる未来を心配したり、よかった頃の過去に浸っていても現状は何も改善しないし動きません。それであればもっと現状を見て、今何を優先して取り組むべきなのか、今のうちにやっておくべきことは何なのかを考えてそれをすぐ実行することの方がずっと建設的です。

 つい先月にも日本で知人に、「日本の大学生に今何に関心があると聞いたら、大抵は就職と年金と答える。就職はまだしも、年金なんて40年以上先の未来について心配したところで何もプラスはないし、今この瞬間が見えていない証左でもある」と言ってきましたが、過去も未来も気にしたところでほぼ何もメリットは存在しません。数年先の未来ならまだしも、今この瞬間の現実を何よりも重視する人間こそが一番強いのだと私は考えています。

 こんなこと言ってるからかもしれませんが、「花園さんは将来年金とかどうすんですか?」と、私自身は気にしてないのに周囲からやたら私の将来について心配が寄せられています。 「いざとなれば生活保護あるでしょ?」と言ったら、「日本に税金も払ってないくせに」と言い返されたこともありますが、ここまで極端じゃなくとももっと将来を気にせず、今この現在を大事にする姿勢は日本人に求められていると思います。
 せめて問題の解決に直接取り組まなくとも、今の日本にどういう問題があって何が最も優先されるべきなのか、そういうのをもっと考えてもらいたいなとこのところ日々思います。

ドラクエが支持される理由

 先月日本に帰った際にクソゲーだと名高い「フリーダムウォーズ」というゲームを500円で買ってきましたが、ゲーム本編をクリアしてみた感じだと、「クリアするまで遊んだのだから500円くれ( ゚д゚)クレ」と言いたくなるようなクソっぷりでした。真面目にこのゲームの骨格作った人はもうゲーム開発に関わらない方がいいんじゃないかと思うくらい、いい要素を悉く潰してしまう無駄に面倒くさい要素がガンガン入れられています。っていうか終盤、1~2発殴られたら即知って何なのよ?

 もっともこのゲームはクソだとわかっていながらどれだけクソなのかをリアル体感するために買ったようなゲームなのでそのことはもういいのですが、最近比較的発売年が新しいゲームをプレイしていて、日本のゲーム開発能力がこのところ落ちているのではと思うことが増えています。具体的にいうと、ゲームを開始する前にアップデートパッチをつけないとバグが多すぎてまともにプレイできなかったり、プレイできるとしても難易度調整がおかしくてまともに遊べない等、一体開発者らは何考えてこんな状態で市場にリリースしたのかと理解できないゲームが明らかに増えています。
 こうなった背景ははっきりしていて、昔と比べてリリースしたらどうあがいても修正対応できなかったのに対して、現在は基本どのゲームもオンラインアップデートでパッチを出すことが出来るようになり、恐らく開発者らもバグ対策などに問題があるとわかっていながら納期優先でリリースしてしまうようになっているのだと思います。ただプレイヤー側、特に発売日にすぐ買ってプレイしてくれるような人からすれば未完成品をテストさせられているようなもので、顧客意識的にこうした姿勢はどうかと思わざるを得ません。

 またパッチ修正対応でも、中には修正前よりひどい不具合を引き起こすという例も散見されます。最近だと私はプレイしたわけではありませんが「アジト×タツノコレジェンズ」というゲームで、エレベーターに戦闘員を乗せたら遥か彼方の空まで上昇してそのまま帰ってこなくなるという面白いバグが最初発見された後に出されたパッチを適用したら、ゲームクリアに必須ともいえる途中経過データが100%セーブできなくなるという、何を考えてこんなパッチ出したのかという恐ろしい所業をやってのけました。なおその後、メーカーはこのゲームに一切対応しなくなったとのことで、事実上クリアがほぼ不可能な未完成品と相成ったとのことです。

 そこまでひどいバグじゃなくても難易度調整がひどくてまともに遊べないゲームもこのところ、明らかに目につきます。今回遊んだ「フリーダムウォーズ」もまさにこの例に入り、ただただストレスのかかる理不尽な難易度での戦闘が強要されてばかりで、しかもこのゲーム、狩りゲーなのに武器の強化がランダム要素が強い上にあんま強くならず、防具に至ってはそもそも存在しないので基本殴られたらそこですぐおしまいとなるため、体力ゲージの存在意義がわかりません。
 ただ難易度が高いというのであれば私はかつて「ニンジャガイデン」という、クソ難しくて誰かが開発者に文句言ったら「練習してください」とだけ返答されたという曰くつきのゲームがありましたが、このゲームは確かに難しくて何度もマリオみたく屍を重ねたものの、プレイするたびに自分が上手になるのを実感できて、クリアする頃には縦横無尽に敵を切り刻めるようになるなど、満足感が高いゲームでした。しかし先ほどの「フリーダムウォーズ」のように、プレイの熟達云々以前のゲームシステムの問題で無駄に難易度が高いゲームはストレスが溜まるだけで、なぜこんな設計にしたのか真面目に関係開発者は早く業界を去ってほしいです。

 以上は主にゲームの管理面の問題ですが今回もう一つ主張したい点として、ドラクエが何故長年支持されるのかを考えた際、それはホイミをかけたら回復するという具合で、基本的なシステムが頑なに守られ続けているという安心感があるからではと思えてきました。何故このように思うのかというと、最近のゲームは無意味に複雑なシステムが多く、最初に手に取るまでのハードルが高くなるとともに、複雑すぎるシステムがゲームの面白さを削いでいると感じる節すらあるからです。

 また引っ張り出すと先ほどの「フリーダムウォーズ」なんかこの典型で、無駄にシステム複雑でやれることは確かに多いんだけど、大抵どれも使わなくてもいいようなシステムばかりで、真面目に関係開発者は頭おかしいと思います。

 真面目に話をすると、やはり最近の新しいゲームをやろうとする際にはいくつか抵抗感を覚えます。というのもどれもシステムが複雑で、プレイする前にゲームのシステムを理解しながら進めないといけないからです。親切なゲームはそうしたシステムや有効なプレイ方法をチュートリアルで指示してくれたり、最初は一部システムを封印させておいてゲームに慣れてきたところで段々と解除すると言ったことをしてくれますが、先ほどの「フリーダムウォーズ」はいきなりほぼ全部解禁で意味わかんなかったです。

 そうしたシステムが複雑なゲームに対して、やはり続編物だと最初にプレイするまでの抵抗感がぐっと下がります。言うまでもなく続編物であれば前作をやっていれば基本システムは既に理解しており、追加された部分だけチェックすればいいからです。そういう意味でドラクエなんかは、基本的な戦闘システムや会話システムなどその骨格は3の頃に固まってから現在に至るまで大きく変更されることなく維持されており、そうした姿勢がプレイヤーに安心感を持たせているのでこれほど長く支持されているのではないかと思えてきたわけです。

 なお以前にゲーム業界関係者が、「ゲームの開発者たちはシステムをわざと複雑に作りたがる」ということを言っていたのを耳にしました。なんとなくですが、「すべてのジャンルはマニアが潰す」に通じるような気がして、実際そうなんだろうなと思えてなりません。

 私個人の考えでは、ゲームのシステムや単純化できるところはやはりどんどんと単純化させシンプルにした方がかえって楽しめると思います。現在いろんな版権とコラボしているコーエーの「無双シリーズ」なんかこの典型で、「動くものはみんな敵」というくらいびっくりするほどそのまんまなシステムをしていることからこそコラボもできるし長く売れているのだと思います。

  おまけ
 なんかの記事で「癒し系マッチョ」という単語を見て、ハッスルダンスをするドラクエ6のハッサンを連想しました。ドラクエは「ハッスルダンス」や「はがねのつるぎ」、「ぱふぱふ」等の単語をきちんと維持する辺りはやはりよくできている気がします。

2018年6月2日土曜日

中国人のよくわからない味覚

 今日のお昼は先日偶然見つけたインドカレー屋でカレー喰っていました。わざわざJBpressのプロフィールにも書くくらいカレーは好きで、記者時代はお昼はカレーかサンドイッチの二択で、カレーなら週三日でも耐えられる自信があります。
 それで今日食べてきたカレー屋ですが、インド人(もしかしたらパキスタン人かもしれませんが)がやっているだけあってしっかりしたカレーで個人的には大満足でした。っていうかお店のインド人らしき人がめっちゃ日本語流暢だったので最初面食らいましたが。

 店内には私のほかには日本人親子と、あとから中国人の親子も入ってきましたが、「辛さとか調整してくれるけど、中国人に個々のカレーは大丈夫かな?」と実は少し心配していました。というのも中国では、日本の一般的な水準と比べて甘口のカレーが非常に好まれ、辛口のカレーともなるとほとんど食べられていないという現状があるからです。
 ココイチなんかだとクローンかと思うくらい日本とそのまんまの味を中国でも出してくるので3辛でも結構辛いテイストですが、すき家なんかだと中国では甘口のカレーしか出さず、食べに行くと私からすれば辛さの面でやや不満を感じる味となっています。なお日本にいた頃の私の味覚は自宅でカレーを作る際は辛口、外食で食べる際は中辛を選んでいました。激辛だとNGですが割と辛めの味を好みます。

 すき家に限らず中国でカレーを提供するお店は基本、甘口がベースです。またスーパーなどではレトルトカレーも売っていますが置いてある味付けは甘口ばかりで、中辛すらここ最近だと目にしなくなってきました。こうした状況と根拠から、ことカレーに関しては中国人は辛さが苦手だと言ってほぼ間違いありません。
 ただこれの何が不思議かって、中国人は中華料理だと激辛の料理を非常に好む点です。なんで自分とこの普段の料理で散々激辛料理を食べてるくせして、カレーの辛さが苦手なのかが非常に不思議だったりします。

 ちょっとメタな話をすると、そもそも人間の味覚に「辛い」という感覚はないそうで、辛いと感じるのは舌からしたら「痛い」という痛覚を発しているとのことで、全身で例えるなら鞭を打たれながら「気持ちいい」というような具合で辛いという感覚を脳は堪能しているとのことです。
 基本、味覚というのは年齢を経るにつれてどんどん鈍感になっていく感覚で、子供が辛い味を敬遠するのは感覚が鋭敏なだけに痛みの刺激に耐えられないからです。逆に味覚が鈍感になった大人からすれば普段の料理では刺激が物足りず、激しい刺激を求めて辛い味を求めてくるようになるわけで、子供の頃は食べられなかった辛い食べ物を大人になってから食べるというメカニズムが生まれることとなるわけです。

 こうした過程を踏まえると、ますますもって中国人が辛いカレーに耐えられないというのがよくわかんないです。四川料理とかでめちゃくちゃ辛い物を食べてるくせになんでカレーは甘口なんだよ、何がどう違うんだよと今すっごい気になっています。ただ単にカレーにまだ食べ慣れていないだけなのかもしれませんが、今度この方面でもインタビューして別に記事書こうかな。

2018年5月31日木曜日

日本の四番と涙のサヨナラ男





 今日はブログ書く気なかったけど、ニュース見て一気にやる気出ました。

DeNA・山下 劇打に涙「去年、すごくつらかったので…」

 今日横浜×楽天戦を見に行っていた人は正直うらやましいです。息詰まる投手戦の終盤、1点差でリードした楽天の岸投手が9回2アウトまできて完封まであと一人のところ、「日本の四番」こと筒香選手が値千金の同点ホームランを放ち試合を振り出しに戻すと、延長十回で途中出場の横浜の山下選手がサヨナラヒットで劇的な勝利をものにしました。
 動画を見てもらえば早いですが、今日1軍に上がってきたばかりだったとのことで積もるものもあったのかサヨナラを決めた山下選手は大泣きで、ネットのコメント見てると「こっちも泣けてくるわ( ;∀;)」という声が多く挙げられています。

 采配をズバリ的中させたラミレス監督もさることながら、本当に欲しいところでホームランを出す筒香選手には舌を巻くばかりです。実際、上の動画ですら、結果が分かっているからかもしれませんが打席に立つ筒香選手が恐ろしいことといったらなく、この土壇場だからこそ打ってしまいそうな迫力はまさに日本の四番に相応しいです。
 そしてその次の山下選手に関しても、あまり経歴は知らないのですがこの涙だけでどれだけ苦しい思いをしてきたのか人目でわかります。しょっちゅう泣いてばかりでもはや「泣き芸」の域に達している織田信成氏の涙には「また泣きやがって( ・´ー・`)」って感じで受け取ってしまいますが、この山下選手の涙にはやはり胸に来るものがあります。

 にしても去年といい、横浜はいい試合を作るなとつくづく思います。負けた楽天の側を慮ると申し訳ないですが、こういう試合を見せられると応援したくなるのが性というものです。

2018年5月30日水曜日

土地放棄に関する私見

 先日、実に3年ぶりに健康診断行ったら血糖値と悪玉コレステロールの値が基準値オーバーで注意されました。原因ははっきりわかっててコーラの飲み過ぎで、普通に2リットルペットボトルを二日に一本のペースで飲み続けていたせいな気がするのでこのところコーラ断ちしているのですが禁断症状やばいです(/・ω・)/
 なお今日、「たまにはいっか(´・ω・`)」と思ってまた砂糖たっぷりの清涼飲料水を飲んだ直後から頭痛起こして、やっぱやめないとと自覚しなおしました。ちなみにほかの値だと内臓年齢は18歳、体脂肪率は11.7%とか叩き出し、「マラソンでもやってるのですか?」と管理栄養士の人に言われました。でもって「たまに自転車で100キロ走る」と言ったら引かれました。

土地を放棄できる制度、政府が検討 要件・引受先議論へ(朝日新聞)

 個人的にこのところ一番目を引いたニュースというのが上の記事です。内容を簡単に書くと、すでに半分放棄しているような土地について地権者が望むのならばペナルティなしで放棄を認めっ区有地として収用することを検討しているそうです。現状の民法上でも「所有者のいない土地は国有地として収用できる」とは書いているものの、手続きなどについては一切全く整えられていないため今後法整備を行う必要があるとのことです。

 この方針については私も大賛成なのですが、恐らく実施するとなると必ず躓くことになると予想します。というのも地権者が放棄したくなる土地というのは往々にして、アパートなどと一建物こと上物があるからです。この上物処理についても同時に定めない限り、放棄要件が定まったとしても使われずに終わるでしょう。

 一部で既に報じられていますが、例えば都会に住んでいるのに父母が死んだあとの相続に困る田舎の実家と土地とか、親戚(相続者)は既に誰もおらず、本人も病院に移っているのに残っている家、あと建てたはいいけど誰も入居しなくなったアパートなどはどれも、不動産税だけが毎年かかりながら一切のキャッシュインフローを生まない負動産です。しかもこれらの負動産は売却しようにも買手が現れないことから売却もできないという、ドラクエ的に言えば「ふこうのかぶと」のような外すことすらできない呪いの武具みたいなもんです。

 こうした土地や建物は放棄年数が長ければ長いほどどんどん価値を落とし、事によっては火災や崩落すら起こして周辺建物にも損害を与える可能性すらあります。また犯罪の温床というか勝手に入り込む輩も現れることもあるだけに、所有者に放棄の意思があるならどんどん国や地方が収用して再活用するなりした方が絶対的にベターです。
 どうでもいいですが「ストップひばりくん」という漫画で「モアベター」というセリフを見てからこの「ベター」という表現を多用するようになりました。現代日本でこれほど使っているのは私くらいなものでしょう。

 話は戻りますがそういう意味で今回の政府の動きは歓迎したいところですが、内容をさっと見る限りだと収用するのは土地に限られているのではと読み取れます。つまり上物がある場合、上物を処分としなければ放棄要件を満たさない可能性があり、もしそのような要件としたら必ず失敗すると予言します。
 先にも書いた通りに負動産というのは基本、上物がある物件です。しかも所有者は放棄しようにも上物の処分費用すら払えない状態というのも少なくなく、この点を解決しない限りは土地だけ収用なんておいしい話が成立するわけありません。

 ではどうするべきか。私個人の意見で言えばどんだけ金かかってもいいからこの際、上物の処分費用を国が負担してでも土地収用を進めるべきでしょう。放棄者は処分費用の問題が解決されれば安心して負動産から解放されることになり、また収容した土地も、今後金になるかは別として二次災害などは確実に防げます。
 ただこの上でさらに提案をすると、上記のような上物処分費用の国負担は時限立法とするべきだと考えます。具体的には政策公布から2年程度を申請受付期間とし、この間に放棄申請した土地建物に限り処分費用を国負担とするというやり方です。

 何故こうするのかというと、人間の欲望かららすると、最初こそ放棄しようとは考えるものの「この土地は今は価値ないけど将来もしかしたら価値が上がるかもしれない」等と考えて実際申請するまでには躊躇し、下手すりゃ死ぬまで放棄しない可能性も否めません。こうした決断しきれない所有者たちのケツを叩くためにも、二年間だけ無料で建物を処分する申請を受け付け、それ以降は土地はともかく建物に関しては所有者負担で処分することを放棄の要件とすれば、応募する人も出てくると思います。
 場合によっては悪徳業者みたいですが受付開始から二年後に、「ご好評につきもう一年延長!」というのもアリです。要は収用できればそれでいいのだし、第一金払うのは国の側なんだからこれくらいはありでしょう。

 最後ちょっと気が早いですが、収容した土地はどこが持つのかについてですが、これはこの際地方に持たせた方がいいと考えています。費用は国持ちなのでやや不公平に感じるところもありますが、そもそも大半の税金を国が持ってくのだし、あと収容した土地の再活用も全部国が決めるというのも、恐らく収容する土地の規模はどれも広くなく点在していることを考えたら非現実的です。
 はっきり言って日本の地方自治体がこうしたチャンスをうまく活用できる能力があるとは思っていませんが、それでも一回くらいはボール投げてみて、やれるかどうか任せてみた方がいい気がします。ある意味それで地方を試せるところもありますし。