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2011年8月9日火曜日

昨日今日の世界同時株安について

 前置きはもう必要ないでしょうが、米国債の格付けが下がったことをきっかけとして昨日今日で世界同時株安が発生しました。この株安とともに日本円は再び上昇しまた1ドル=76円台が見えてきましたが、恐らくこのまま史上最高値を更新するのではないかと私は見ております。たた言ってしまえばこの流れはある意味必然ですし、先週に日銀が介入したのも日銀の立場からすればやらざるを得ないとわかってはいたものの、多分今日のように円高の流れは食い止められないと予想済みでした。

 それでは今回の株安が今後どこまで発展するかですが、すでに出ているように「リーマンショックの二番底」という表現が適当ですし、下手すればリーマンショック以上の歴史的な経済後退になる可能性もあると思います。その根拠を上げるとリーマンショックは金融界が大打撃を受けたものの、製造業など実業メーカーらはそれまでの好景気などによって内部留保を蓄えているなど比較的余裕を持っていました。然るに現在の企業は日系企業をはじめとしてリーマンショック以後の不景気にさい悩まされてきているため余裕が少なく、今回の株安をきっかけとした再度の景気落ち込みによっては大型倒産が相次ぐかもしれず、それによって失業者が今以上に、大幅に増えることもあり得ます。

 また今回の株安のそもそものきっかけは米国債の信用不安に端を発していますが、ドルに限らず現在ユーロも非常に不安定な状態が続いており、またその煽りを食って日本円は円高となっておりますがこれが日系企業を苦しめているなど、どこから手を付けたらいいのかわからないような状態が続いています。これら現象はちょっと自分でもいい過ぎな気もしますがいわばドル体制の不安で、今後ますます続くようであれば世界中で通貨危機みたいな状態になるかもしれません。また実際に通貨危機とならずともその混乱で財政破たんする国家も続出するでしょうし、現実に懲りないギリシャのみならずイタリアやスペインなどといった大国でも財政危機が叫ばれています。

 ではこれから日本は、ひいては世界はどうするべきなのでしょうか。まず喫緊の課題はリーマンショックを引き起こしておきながらもアメリカが延命させた世界大手の金融企業を今度こそ息の根を止める、というのは言い過ぎですが、やはり厳しい規制をかける必要があるでしょう。その上で日本はできるだけ明るく派手に騒いで、変な話ですが今のうちに潰せる企業は潰してしまい、産業再編を進める以外は何も打つ手がないと思います。もちろんこうしたって事態が開けるわけではありませんが、将来につなぐという意味ではしないよりした方がいい気がします。
 恐らく明日からも株価は下落していき、一呼吸おいてまた下落するという循環が続いていくと思います。はっきり言えば希望なんてないです。無論これらは一素人の私自身の意見であって大はずれして笑いものになるのかもしれませんが、昨日今日の株安を市場の一時的な動きというよりは地震のように積もり積もったエネルギーがついに動いたもののように思えたことだけは今日のブログに残しておこうと、キーボードをたたいた次第です。

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