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2011年8月2日火曜日

7年で変わった自殺率国際順位

 今日お昼休みに同僚と話していた際、ひょんなことから自殺率に関する話題となりました。そこでネットで軽く国際順位を調べてみたのですが、以前に見た順位から結構変動があり面白かったので、今日はその辺について紹介しようと思います。

自殺率の国際比較(社会実情データ図録)

 実は私は7年前、当時に流行りだした集団自殺についてレポートをまとめたことがあり、当時も上記サイトのデータを使ってあれこれ分析なりなんなりしたのをよく覚えています。ちなみに当時は毎日自殺サイトとかに行ったりしてたことからかなり気分が鬱になり、無理に元気づけようとガンダムの歌を歌いながらレポート書いてたら壁が薄かったもんだから隣人に、「最近の花園君はノリノリだね」と言われました。

 それはさておき最新の自殺率データについてですが、この自殺率というのは10万人当たり何人が自殺しているのかという統計データで、単純に言えば数値が大きければ大きいほどその国は自殺が頻繁に起こるということを表しております。それで日本はというとよくテレビメディアなどで日本は先進国で最も自殺率が高いなどとよくある自虐精神を発揮して取り上げられることが多いのですが、現実のデータはというと国際順位で6位にランクインしており、日本以上に自殺が多い国がなんと上に五カ国も存在します。まぁ五カ国しかいないとも言えますが。その後カ国を実際に順位順に書き出すと、

1位 ベラルーシ
2位 リトアニア
3位 ロシア
4位 カザフスタン
5位 ハンガリー

 という順番になります。細かい点をつつくと、先進国で日本が最も自殺率が高いと言っていた人はロシアを先進国とみなしていないこととなります。まぁここもとりようだけど。

 私が今回久々に自殺率の統計を見て何に驚いたのかというと、日本の順位は以前も7位か8位くらいだったのでそれほど驚かなかったのですが、以前はぶっちぎりで不動の1位に君臨していたリトアニアが2位に後退していたということです。数年前のデータまではトップ順位はリトアニア、ロシアという順番が固定されているかのように両者がかなり突き放していたのですが、知らないうちにベラルーシがそれをひっくり返していたのは軽く衝撃でした。もっともそれ以前からも旧共産圏、それも冬が寒い国々は自殺率が高い傾向があるので、順当と言えば順当という結果かもしれません。
 その次に見てびっくりしたのは9位韓国で、7年前のデータだとほとんど気にも留めず覚えてもいない順位だったはずなのに知らないうちに日本を追い上げる順位に来ていました。追い上げると言ってもこんな自殺率のデータで追い抜かされてもしょうがないですが、軍隊内や芸能人の自殺が社会問題となるだけあり根は深そうです。

 順位についてはざっとこんなもんですが、今回参照したリンク先は多角的に詳しく分析されていて非常に内容のある論文ゆえに是非是非読んでもらいたいのですが、いくつか引用すると「日本は自殺率は高いもののメンタルヘルスは決して悪くない」と主張しており、実際にデータ上では精神疾患の率が先進国で最低クラスに低くなっております。ちなみにこの精神疾患率のデータも面白くて、恐らくぶっちぎりでフランスがトップだろうと思っていたらなんと3位どまりで、1位はなんとアメリカでした。まぁこれも精神疾患と診断されるかどうか、そういう環境があるかに左右されやすいデータなので厳密にはデータをうのみにできないところがあります。

 もう一つ別のデータを引用すると、これなんか社会学士が狂喜するするような見事な連関データなのですが、自殺率と他殺率を比較し合ってます。このデータによると日本は自殺率は高いものの他殺率は異常に低く、その結果から決して不幸な社会ではないとまとめられてます。実際にこのデータを見てみると、他殺率が日本の10倍以上の国がごろごろしており、特にトップのコロンビアに至っては自殺する暇がないんじゃないかと思うくらいに他殺率が極端に高いです。このデータは2002年のものでやや古いですが、最新のデータならメキシコも結構跳ね上がってるんじゃないかな。

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