このところ私の住んでいる中国江蘇省ではずっと雨が降り続いてて、真面目な話ここ一週間くらいは一度も太陽を拝んでないんじゃないかと思うくらいの天気模様となっております。今日木曜日は本当久々に晴れて布団も干すことが出来ましたが、昨日まではずっと降り続く雨で湿気が半端じゃなく、地味にこの気候から体力も取られてしんどい日々が続いていました。その一方で気温は異常なまでに低く、梅雨シーズンの6月が一番暑くてそれからはずっと涼しく、今日も最高気温は25度くらいだったような気がします。この前会った後輩なんか、梅雨の後に夏が来ず、そのまま秋になったというかまた梅雨が来たと評してましたが。
このように江蘇省では長雨が続いて(中国北方は干ばつが激しいらしいが)いますが、日本は局地的豪雨による災害が頻発していると報じられています。昨日も広島で大規模な土砂崩れが起こり多くの犠牲者が出ており、その報道内容には文字通り胸が痛む思いがしますがその横で起こっている無用な政治議論については閉口するばかりで、一応一言書いておこうとキーボードを叩く次第です。
・海江田氏「びっくりした」 夜に別荘へ戻った首相を批判(産経新聞)
そこそこ報じられている模様なので皆さんも知っているかとは思いますが、昨日の土砂災害発生後の安倍首相の行動に対して民主党の海江田代表を始めとする一部野党の面々が不謹慎な行動だとして批判をしております。
当日の安倍首相の行動は夏休み中ということもあって静養先の山梨県でゴルフをしていたようですが、災害発生ということでいったん東京の官邸に戻った後、再び山梨県に戻ったとのことです。この一連の行動について海江田代表はやれゴルフをしていた、すぐ山梨県に戻ったとして首相としてあるまじき行動だと勝手に決めてやたら声高に批判しておりますが、いちいち書くのもばかばかしいですが私としては海江田氏の頭の方がどうかしていると思えます。
この議論で考えなければいけない点は一点に尽き、それは何かというと「首相が官邸にいることで災害救助が進むか否か」でしょう。答えはもちろんというか当たり前に「NO」で、私はあのまま安倍首相はゴルフを続けていたとしても何も問題なかったと考えます。
今回の事件でよく比較例に出されているのは森政権時代に起こった「えひめ丸沈没事故」で、この時は一報が出た後もしばらくゴルフ場に居続けた森元首相(プレイは中断したと聞くが)に対して激しい批判が起こり、その時の反省もあって今回安倍首相は東京に一旦戻ったのではという声も出ています。しかしえひめ丸沈没事故と今回の広島の土砂災害は問題が根本から異なっており、前者は米軍の潜水艦がかなり異常な行動を取ったために起こった事件で外交事件にも発展する可能性が高かったことから、確かに森元首相がすぐに官邸に戻らなかったというのは非難されても仕方ない気がします。しかし今回の土砂災害は国内の自然災害であって、どのように官庁や自治体が対応するかは指針などによって既に決められており、むしろここに首相が入ってあれこれ妙な指示でもしようものなら指示系統に混乱も生まれかねません。民主党は管元首相の頃にそれを見事に体現したというのに。
もちろん今回の土砂災害は規模も大きく注目に値する災害です。しかし首相が入ったところで事態が好転することはほぼ皆無と言っていいほどなく、また夏休み中の首相の行動がこの災害時に不謹慎と言われるのには私としてはやや酷な気がします。
言うまでもなく平の議員と違って首相の仕事は激務であり体力のない人間であればその時点でなるべきではない職務です。その首相にとってこのお盆のシーズンはまとまった休みが取れる唯一の期間で、ほかの時期は休もうったって休められないのだしこの時期だけはしっかり充電して休むべきではないかと私は常日頃考えています。そう考えるのも古くは大平正芳、新しくは小渕恵三と在任中に二人の首相が亡くなっており、必要以上に首相に仕事を求めてはかえって混乱を招くだけで無意味だと思うからです。そりゃ土砂災害の最中に愛人囲ってバカ騒ぎしていたらさすがに不謹慎かなとは思うけど、ゴルフくらいだったらスポーツしてたってことで目くじら立てるほどのものではない気がします。
・両陛下、静養全日程お取りやめ 広島土砂崩れで(産経新聞)
そういう風に思ってたら今度は天皇皇后両陛下も折角のお休みを切り上げてしまいました。日本人は戦前の頃から休むことは悪だとして人間の生物学的限界というか疲労を無視した物の考え方を多々やらかしますが、無理なものは無理だし適度な疲労回復による効率の向上を全く考えないというのは断言してもいいですが日本人の腐った思想の一部でしょう。そういう意味で今回の海江田氏、並びに野党の一部の人間の批判こそ逆に批判されるべきものでこれらの人間こそ社会から排除しなくてはならないと私は思います。こんな人間でも議員になれるのだから、まぁ日本は楽しい国だと言えるかもしれませんが。
最後に今回の騒動を見ていて思ったのは、仮に小泉元首相であったらこうした批判は初めからでなかったろうなとふと思いました。あの人自体がそもそもゴルフとかアウトドア系ではなく静養時はずっと本読んでるような人間ってのもありますが、仮にゴルフしていてこういう批判が野党から飛んできても、「担当部門に任せるのが一番なのに馬鹿じゃねぇの」というような一言ですべて丸く収まってたような気がします。でもっちゃ頭もそういいかえされるのがわかってるから、あえて批判しない具合で。
それともう一つ、今回の比較例に出されている森元首相ですが、アンサイクロペディアに「仕事<ゴルフ」と書かれてあるのが地味に笑えました。森元首相は大事な時に毎回ゴルフをしているからなぁ。
2 件のコメント:
安倍首相の対応は比較的遅いと思いますわ。今度、人民解放軍を派遣させますわ。
こっちこそ、いざとなったら自衛隊を中国に送ってあげるよ。もちろん災害派遣で戦争しに行くわけじゃないが。
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